商品番号:1538423
(税込)
【 仕入れ担当 田渕より 】
山野に自生する葛の蔓から取った繊維…
その透明感と光沢、ざっくりとした素朴な風合いに
生命を感じるほどでございます。
手織りならではの温かみ…
お好きな方にはたまらない一品と存じます。
今回は新潟県小千谷より『おだきん』代表
日本工芸会準会員、小田島克明氏による葛布八寸帯のご紹介です。
ものづくりに非常にこだわりをもって
小千谷ちぢみの古くからある技法を活かして
多くの作品を創作しておられます。
この独特の風合いをぜひお手元でご覧いただきたく存じます。
是非ともお見逃しなさいませんようお願い申し上げます。
【 色柄 】
100%の葛を用いた葛布のざっくりとした風合い。
まさに夏の陽光を感じさせるその地は
しなりとした程よいハリ感と透け感。
葛布の光沢感をいかしたそのもののお色味と素材感。
ふっくりとしたなかにも地厚すぎない織り地の風情。
シンプルでやさしい洗練された透明感がございます。
玄人さん好みの夏の装い。
まさに夏にピッタリ、贅沢の一品…
小千谷の見事な棚田が眩しいほど青々と輝く頃、
忘れ水の音のみ聞こえる日輪草に迎えられる田圃道。
そんな夏の産地の情景が浮かぶほど、思いのこもった一条。
この機会にぜひご検討くださいませ。
【 葛糸織 】
葛(くず)といえば…
秋の七草にも数えられ、その根は生薬である葛根湯に、
生成されたデンプン粉は葛餅などに用いられる、日本人には
とても馴染み深い植物。
山野に自生するその葛の靭皮(じんぴ)繊維を織り上げるため、
撚りにくく、裂けやすい、毛羽立ちやすい。
しかも200g(帯一本分)ほどの繊維をとるには、
10kg以上の生葛が必要で、他の自然布と同様に糸を取るのに
途方もない時間がかかります。
さらにその葛糸を織るためには、
高度な技術と精神力が必要とされるため、
経緯ともに葛糸を用いて織り上げられる本葛布は
大変生産数が少なく、希少でございます。
「絹になく麻になく木綿にもまたない味い」
と柳宗悦が称賛したその風合い。
自生の葛の茎の青く節間の長いものを選び採取。
皮の繊維を十分に処理した後糸をつむぎ、
手織りで織り上げる。
自然繊維の持つ魅力。
それは、人の手で真似の出来ない千変万化の表情をみせる、
ぬくもりの色彩に、独特の風合いがございます。
【 織元より 】
透明感と光沢が葛布の生命
独自の光沢を持つ葛糸作りには清流の水を欠かすことができない。
山野に自生する葛の蔓からとった繊維を糸にする工程では
常に水に晒す作業が必要となる。
あまりにも撚りにくく、あまりにも裂けやすく、そして毛羽立ちやすい葛糸織りには、
高度な技術と精神力が必要とされる。
保湿性・防水性に優れ軽くて張りのある特性が生かされ、
ここに帯として再生したその魅力は何といってもその透明感と光沢である。
手作り品の素晴らしさをお伝えできれば幸いです―
※帯地の性質上、お仕立ては【手かがり】をおすすめしております。
葛100%
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
全通柄
◆最適な着用時期 単衣・盛夏(5月下旬~10月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 観劇、芸術鑑賞、お食事、お出かけ、行楽など
◆あわせる着物 小紋、織の着物など
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