商品番号:1532029
【 仕入れ担当 中村より 】
徳川美術館に依頼された京都の名門機屋
【 桝屋高尾 】の高尾弘氏が、
無地ねん金の緯糸を再現して、
「ねん金綴錦」袋帯を完成いたしました。
西陣の中でも屈指の名門【 桝屋高尾 】より
珍しい九寸名古屋帯をご紹介致します。
代名詞ともいえる「ねん金綴れ錦」。
この度のお品はその中でも
「金唐ねん金」の技法で織り上げられた
特別希少な逸品でございます。
個性的な表情でモダンな風合いを演出してくれる
今回ご紹介させて頂くお品は、桝屋高尾の代名詞とも言うべき
ねん金綴錦、その中でも金唐ねん金の技法で織り上げられた
織り上げの少ない九寸名古屋帯のご紹介です。
重宝すること間違いなしの織上がり。
是非お手元でお楽しみくださいませ。
【 お色柄 】
銘[ 抽象の華 ]
金唐華紙を織物で表現したいとの思いから創作された本品。
ねん金糸の強さと絹糸の強さとの調和に気を配りつつ、
金唐革特有のふくれの技術を針ねん金と融合させて、
金唐革紙の持つ独特の凹凸感、
そして金属箔の光沢感を表現しております。
しなやかな帯地はぜひ手を触れて頂きたいほどの質感。
真綿糸に金箔を手で撚り合わせた糸を用いて織り上げます。
独特の陰影はまさに帯地が語りかけてくるかのよう。
品格のある葡萄紫地を緯糸に、
ねん金糸をタテヨコに織り込んだ
煌めく美しい金色の帯地。
お柄には空色と濃紫色によって
「抽象の華」と銘打たれた意匠を織り上げました。
袋帯に比べますとかなり織り上げの少ない名古屋帯。
かなり希少な一本でございます。
普段からお着物をよくお召しになられる方に、
上質クラスの帯としてぜひおすすめしたく存じます。
どうぞ末長くご愛用下さいませ。
※メーカー推奨のお仕立ては芯なし仕立てとなります。
(帯地にハリがあるため)
【 桝屋高尾について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.277
1960年(昭和35年)創業
徳川美術館の裂を復元した後、研究考案された
『ねん金綴錦』と、芯糸に色糸を使った『彩ねん金』は、
東洋の繊細な金糸の美しさと西洋の金属の豪華さの
両方の特色を併せ持った織物として内外から高く
評価され、桝屋高尾の代名詞ともいえる作品である。
【 沿革 】
1935年 高尾弘(ひろむ)京都・西陣に生まれる。
16才で父・髙尾源之助を亡くしてからは伯父である
髙尾菊次郎に師事、西陣織の伝統の中でその技術と
感性をひたすらに磨き、1960年に株式会社桝屋髙尾を
設立した。
タレ先には高尾弘の『弘』が織り込まれている。
※2016年3月に高尾朱子による新作発表会が
京都にて行われ、この会以降タレ先に従来の
「弘」ではなく「桝源」と織り込まれている。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹:80%以上
分類外繊維(和紙)、ポリエステル:20%未満
長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
こちらの帯は長尺ですので、仕立て上がりの長さを3.8mまでご指定いただけます。
※ご指定のない場合は弊社標準の約3.6m前後で仕立て上がります。
西陣織物工業組合証紙No.277 桝屋高尾謹製
おすすめの帯芯:芯なし仕立て
柄付け:全通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、音楽鑑賞、お茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、おでかけ、お食事など
◆あわせる着物 付下げ、色無地、小紋など
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