商品番号:1530618
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
極上の佇まい。
一瞬で魅了されてしまう一枚。
工芸美術創工会の作家である内田陽一郎氏と共に夾纈の復元に成功された
内田明司氏による、
夾纈染めを用いた、逸品訪問着を袋帯とセットでご紹介致します。
魂を込めて、丁寧に…
一切の妥協を許さずに生み出された作品。
周りの方が思わずハッとするような和姿を、
ぜひとも存分にご堪能いただきたく存じます。
【 お色柄 】
縞の地紋が織りだされた、艶やかな絹布。
地色はこっくりとした老緑色を基調として、
ふんわりとした唐花に鳳凰の意匠が天平の風情を漂わせながら…
幻想的なお色味が浮かび高級感あふれるお品。
また帯も同様にお太鼓に花鳥があしらわれております。
繊細に、やさしく、たおやかに…
量産できるものではございません。
おきもの通の方にも、ぜひともご覧いただきたいこの仕上がり。
どうぞじっくりとご照覧いただければと思います。
お手元で末永く大切にしていただける方に…
心を込めて、お届けいたします。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 夾纈染について 】
聖武天皇の宝物庫「正倉院」に残されれた
数多の染色裂のうち、その当時(天平時代)に創られた
裂の中に「天平の三纈」と呼ばれる、絞り染めの
「纐纈(こうけち)」、ろうけつ染めの「臈纈(ろうけち)」、
そして板締めの、「夾纈(きょうけち)」があり、「夾纈」は
その技術の難しさより現在ではほぼ用いられていない
幻ともいえる染色技術。
「夾纈」の「夾」は文字通り「はさむ」を意味し、
透かし彫りした板の間に布を挟み、透かした隙間に
染料を注ぎ込むことで柄を表現する。
板で締められた部分は防染され、透かしの形に
模様ができあがるという、一見単純な方法に思えるが
これが本当に難しく、現在でもこの技法には、多くの
謎が残されている。
困難とされている理由として、液体染料は目に見える程度の
平らな板ではわずかな隙間から染料が入り込み、染色地に
形がくずれてしまうため、用いる板は完璧に平らでなければ
ならず、二枚の板面が寸分の隙間もなく合わさらなければ
防染ができない。
また、布を板に挟んで防染するには圧力を加えなければ
ならないが、その圧力が完璧に一様でなければ、全体の
防染度にむらが発生してしまう。
しかし、透かし彫りした板に平均的に圧力を掛けるのは、
実に困難なことであり、現代でも難しいこの技術を、
当時の人達はどのように解決したのか未だに不明である。
簡単な原理ながらも、実際に染めるのには困難を極める
夾纈染の一番の特徴は、染めのやわらかさであり、はっきりと
お柄が現れる臈纈とは正反対に、木片で挟み込まれて防染された
意匠は、ふうわりと奥底から浮かび上がるかのように、実に
やわらかに、幻想的なムードをまとって浮かびあがる。
【着物】
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
「丸無し菊水」の縫い一つ紋が入っております。
白生地には伊と幸ちりめん地を使用しております。
【帯】
絹100%
長さ約4.4m
耳の縫製:袋縫い
お太鼓柄
身丈(背より) | 165cm (適応身長170cm~160cm) (4尺3寸6分) |
---|---|
裄丈 | 68.5cm(1尺8寸1分) |
袖巾 | 34.5cm(0尺9寸1分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 28.5cm(7寸5分) |
後巾 | 31.5cm(8寸3分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈70.5cm(1尺8寸6分) 袖巾35.5cm(9寸4分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌5月の袷の季節
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、音楽鑑賞、観劇、お食事会、お付き添いなど
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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