商品番号:1530231
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【 仕入れ担当 田渕より 】
まるで美術品のようなこの表情…
染色の歌人、山岡古都の特選訪問着をご紹介いたします。
独特の染色技術がつくりだす奥行き感。
氏が亡くなった今もなお、着物ファンを魅了し続けております。
広げた瞬間に心奪われる細密な表情は、まさに絵画。
人気ゆえに一時はコピー品も出回りましたが
やはり本物に勝るものはございません。
お目に留まりましたらどうぞお見逃しないようご覧下さいませ。
【 お色柄 】
サラリと軽やかな肌触りの絹地。
まろみある白色の地には統一感あるモノトーンの色調で
桃山時代の障屏画をあらわしました。
実に緻密に表現された人々の表情、
一色のみで表されることで、その緻密な染表現が一層際立って…
『武蔵野は 月の入るべき 山もなし 草より出でて 草にこそ入れ』
八掛に込められた和歌がさり気ない主張を。
葉のひとひら、枝一本一本まで細やかに表された写実的な表情。
笹のそよぐ音まで感じられるようです。
ひと目見ればその世界観に吸い込まれるような心地がいたします。
白地に御花墨のみを用いたモノトーンの作品。
お召しになられた方が持つ各々の色をご堪能していただける、奥の深い作品でございます。
【 状態について 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 山岡古都について 】
草木を愛し、日本の四季や自然を愛し、その一番美しい瞬間を描きとる。
類まれなる感性と技を持って描かれた幽玄の世界、
着物好きの方なら一度は耳にした、あるいは目にされたことがあるかと存じます。
紀元前に生まれた墨は、薬用としても隠れた不思議な力があり、
古より金に匹敵すると言われ、最高の天然炭素、名黒の墨を100%全面大量に用い、
絹の光沢と松煙粒子の墨の光りに神秘な銀色を活かし堅牢にし、
世界でも類をみない染織技術は、染人、山岡古都独特の技により生み出されました。
昭和二十六年 染色の道に入る
昭和二十九年 古都草木染研究所を創設独自の研究開発にふける
昭和四十二年 「第八回全国秋の特選着物技術大会」に入選
昭和四十四年 草木染による新薬師寺の伐折羅大将の絵に対し米国大統領ニクソン氏より感謝のしるしとして記念品を賜る
昭和四十五年 「本草木染秘色古都」をフジアート出版より発行
日本万国博覧会三菱未来館に草木染による宗達の風神雷神を画く
松下電器産業株式会社のカプセル(五千年後に開封)に日本友禅を代表し東洋更紗を制作し納める
昭和四十八年 沖縄の伝統工芸の改善発展に寄与する目的で那覇市に伝統工芸館「首里琉染」を開設
古都・琉球の草木染の特集号「美と工芸」を京都書院より発行
昭和五十年 東京銀座ミキモトで「沖縄流染展」を催す
沖縄県石垣市に「八重山琉染工芸館」を開設
全国日本学士得別名誉会員となる
首里城の綾門大綱曳の旗頭の復元図を制作
昭和五十三年 東京日枝神社にて個展を開く
昭和五十四年 沖縄県民族学振興会会員となる
平成元年 八重山で最後の茅葺き建築を保存
平成二年 首里琉染が那覇市より観光功労賞を受ける
平成三年 首里琉染が第一回紅型供養祭を催
平成四年 NHK大河ドラマ「琉球の風」の衣裳、小道具一式を時代考証の上、制作
平成七年 沖縄の古式行列「百人御物参り」を再現し、衣裳、小道具一式を時代考証の上、制作
平成八年 沖縄の古式行列「百人御物参り」を再現
表裏:絹100% (縫製:手縫い)
◆八掛の色:灰青色
身丈(背より) | 167cm (適応身長172cm~162cm) (4尺4寸1分) |
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裄丈 | 69cm(1尺8寸2分) |
袖巾 | 35cm(0尺9寸2分) |
袖丈 | 49cm(1尺2寸9分) |
前巾 | 25.5cm(6寸7分) |
後巾 | 32cm(8寸4分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 現状が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、レセプション、音楽鑑賞、観劇、お食事会など
◆あわせる帯 袋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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