商品番号:1529534
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【仕入れ担当 吉岡より】
お着物好きの方なら、一生に一本は欲しい「龍村平蔵製」のお品。
一目でわかる龍村平蔵氏の織美への感性。
歴史に残る卓抜した芸術品をご堪能ください。
龍村平蔵氏の逸品中の逸品です。
“平蔵”といえば真っ先にイメージする華麗な箔使いの作品ではなく、
この渋みと風格ただようムードがぐっと心に迫るような、レアな作風の一品です。
【色・柄】
【 利休緞子 】と題された作品。
マットな深い黒緑色の錦地に織り上げられた一条。
その地に穏やかに映える芥子色で、一面に利休緞子のお柄を織り出しました。
極シンプルな古典紋は、独特の洒落味を漂わせています。
日本伝統のデザイン、究極の色彩センス、卓越した職人技。
そのいずれが欠けても成しえない本当の美しさに出会うことのできる一品と、
自信を持ってお薦めいたします。
もちろん裏表継ぎ目のない本袋で織り上げられています。
細部までの美へのこだわりはさすが龍村という仕上がりです。
悠久の美をもって末代までお譲りいただける美術工芸品的な1本です。
どうかお見逃しなくお願いいたします。
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召し頂ける状態でございます。
【 初代・龍村平蔵(号・光波)について 】
染織工芸作家
伝統的な西陣にあって、常に斬新な発想と
革新的な技法の習得により新境地を切り開いた名匠。
奈良県の正倉院に収蔵されている正倉院裂の
復元の第一人者。
生涯で70種もの日本の宝物の復元に成功した。
【 経歴 】
1876年に大阪の両替屋の豪商の家に生まれる。
16歳のときに祖父が死去し、それを機に家業を継ぐ。
1894年には18歳で織元として独立、その後1906年に
京都で龍村織物製織所を設立。
当初は販売に従事していたが、徐々に織物の技術に
興味を持ち、研究を開始。
研究の結果、帯に奥行きと彩りを与えた
高浪織(たかなみおり)や、意匠に立体感を出すため
糸に凹凸を持たせる纐纈織(こうけちおり)などの
数々の技術を生み出し特許を取得。
後、苦心して開発した織技法が次々と同業者に
模倣された事で古代裂の復元研究に没頭。
「どんな複雑な組織の織物も、経糸と緯糸によって
構成された、理屈で割り切れる偶数の世界」ととらえ、
「美」という3つ目の要素を加える事で織物を芸術という
高みに押し上げた。
1956年には染織工芸界の新たな可能性を切り開いた
数々の業績に対し、80歳にして日本芸術恩賜賞を受賞。
1962年 没、享年86歳。
龍村平蔵の子息は
謙・晋・徳・元の4人
このうち謙が二代龍村平蔵(号・光翔)、
元が三代目平蔵(龍村美術織物経営)。
現在は龍村旻が龍村美術織物を経営、
2006年4月に四代目龍村平蔵を襲名
絹100%
長さ約4.3m
本袋縫い
六通柄
※帯芯無し仕立て
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 問いません
◆着用シーン カジュアルパーティ、お茶会、音楽鑑賞、芸術鑑賞、お食事など
◆あわせる着物 訪問着、付け下げ、色無地、格を感じさせる小紋、高級紬など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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