商品番号:1527669
【 仕入れ担当 中村より 】
珍しい、素敵な創作品をご紹介いたします。
問屋さんでもなかなか出会うことはなく、製反数も少ない風合い豊かな雪花織。
佐藤新一氏の工房<白たか織>より、大切にお届けいたします。
この度産地に直接買い付けに行ってきました!
その中で出会えたおひとつ。
希少な天蚕糸を使用した逸品帯です。
この天蚕糸は白鷹町で生産されたもの。
年間で生産されるのは約4,000粒の天蚕の繭。
反物にするとわずか一反分しかございません。
そのような希少な天蚕糸を使用しました。
本当に通好みのお着物として、織りものファンの方でしたら、
一度は手にしたく思われるのではないでしょうか。
どんどん希少になりつつあります。
価値ある一条かと存じます。
ぜひともこの機会をお見逃しなくお願い致します。
【 色柄 】
真綿のあたたかな心地を閉じ込めた独特の地風に、生地の柔らかさ。
深い緑色を基調にして、
天蚕糸をたっぷりと使用した花織模様は、モダンに洒落感を演出…
都会のモダンな背景にも馴染みやすい、シンプルに凝った柄行が、
現代感覚のコーディネートにご活用いただけます。
【 白たか織について 】
白鷹町は、山形県南部・置賜盆地最北にある山間の静かな織物の里。
盆地の真ん中を最上川が流れ、なだらかな稜線をみせる
朝日連峰が、豊かな四季に彩られるところです。
そこは昔から養蚕の盛んな土地柄で、現在でも県内随一の養蚕の町。
琉球に伝わった絣織物は本土を北上し、白鷹がその北限で、
独自の織物文化が栄えました。
山形県米沢市、長井市、白鷹町で生産される織物は
米沢紬・長井紬・白鷹紬・米琉・紅花紬などがあり、
いずれも糸を先に染めてから織る、先染めの織物。
総称して「置賜(おいたま・おきたま)紬」と呼ばれております。
白鷹紬の産地の白鷹町は、山形県南部・置賜盆地最北にある
山間の静かな織物の里。
その白鷹町に工房を構える佐藤新一氏の工房、
『白たか織』は言わずもがな、かの有名かつ希少な
白鷹御召の織り上げをされております。
【 天蚕について 】
「天蚕」とは、日本原産の野蚕で一般にテンサン又はヤママユなどと呼ばれている。
空気の綺麗な山野に生息しており、
主にクヌギ・ナラ・カシなどの葉を常食とし、実に美しい淡い黄緑色の繭を作る。
天明年間(1780年代)に飼育が始められ、
大正時代まではこの繭から繰糸した天蚕糸は丈夫で強伸性があり、優美な光沢と野趣に富んでいたことから、高級織物などに利用されてきた。
しかし前述の通り、枝の揺れや騒音、飼育の難しさから大正時代に一度その生産が途絶えることろなる。
しかし昭和48年に「幻の糸」を復活させようと飼育が再開。
自然の山野で、クヌギやナラの葉をエサにして生息している天蚕は、
年1回発生する一化性で、5月ごろ卵からかえる。
幼虫は四眠五齢の発育経過をたどり、蚕でいるのは平均52日間。
7月頃から繭を作ってさなぎになり、成虫になった蛾は、
早いものでは8月ごろに産卵し斃死する。
産卵される卵の数は1成虫あたり130~200粒で、家蚕の520粒と比べるとかなり少ない。
この繭から採れる糸が【天蚕糸】ですが家蚕に比べかなり太く、
1粒あたりの繭から採れる糸は、長さも量も少ない。
その上、一化性であるため生産量が限られている。
【 白鷹織(置賜紬)について 】
山形県の伝統的工芸品に指定されている
「置賜紬(米沢織、白鷹織、長井紬)」
と総称されている織物の中の一種。
白鷹町でつくられる先染め織物の総称として
「白鷹紬」とも呼ばれ、約150年の歴史をもち
絣織物の産地では日本の最北端に
位置することから「北限の絣」とも呼ばれる。
長井紬とその発祥を同じくし、米沢藩が領内を
青苧(あおそ)や紅花といった材料の生産地から、
自給自足の絹織物産地に変えたことで始まった。
明治中期からは長井と同様、白鷹でも
「米琉絣」の織り上げはあったが、明治後半に
栃木県足利の技術者から学んだ「板締め」を導入
した事で緻密な絣文様を実現。
白鷹織には独特のシボを持つ「白鷹御召」と
経糸と緯糸を板締染色の技法で染め上げ
小絣模様を表現した「米琉板締小絣」がある。
現在白鷹織の製織を手掛けている工房は
白鷹町にある2軒のみである。
絹100% 長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
白たか織謹製
お太鼓柄
おすすめの帯芯:綿芯
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出掛け、ご旅行
◆合わせるお着物 色無地、小紋、御召、紬
★名古屋仕立て(税込9,350円※綿芯「松」代含む)
胴に巻く部分から手先までを半分に折って縫製された仕立て方です。
お着付けの際に半分に折る必要がないので、楽に着付けることが出来ます。
★開き仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
半分に折らずに帯地と帯芯をかがって仕立てます。
胴回りをご自身の好きな巾で結ぶことができます。
★松葉仕立て(税込12,650円※綿芯「松」代含む)
手先の部分だけを半分に折って縫製された仕立て方です。
胴回りは折らずに仕立ててあるのでご自身の好きな巾に調節することができ、
かつ手先は半分に折っているので楽に着付けをすることが出来ます。
※開き仕立てと松葉仕立ては縫製の関係上帯芯が見える状態です。
着用時には見えませんので問題はございませんが、気になる方は+1,650円で裏地を付けることもできます。
ご希望の方は、「モス裏地付き」のお仕立てをお申し込み下さい。
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