商品番号:1527465
【 仕入れ担当 田渕より 】
いつも私たちの心を揺さぶり、虜にする伝統工芸。
またしてもこのような作品に出逢う事が出来ました。
重要無形文化財「紋紗」保持者(人間国宝)であり日本工芸会正会員、
土屋順紀氏による生絹(すずし)を納めた掛額でございます。
自然から頂く彩りを大切にする。
影響を与えた志村ふくみ氏の想いがぎゅっと凝縮されているかのよう。
ご贈答用として、またご自身のコレクションの一つとして…
次のお約束はございませんので
この機会をお見逃しないようご覧下さいませ。
【 お色柄 】
生絹(すずし)。
聞き慣れないお名前かとは存じます。
生絹とは精錬した熟絹と対照的なシャリ感のある手触りの未精錬の生糸を使用し、紗の組織に似た古典的な絹織物でございます。
かの有名な『源氏物語』の「空蝉」にも「生絹なる単衣」と記載がある歴史的な織物の一つでございます。
穏やかで上品な彩りを齎す植物染めの暈しの表情。
蜻蛉の羽のように透き通った生糸の美しさをたたえるような繊細で現代の息吹を感じさせるお品。
地風はシャリ感あるオフホワイトに藍色、楊梅色を用いて
経暈しで繊細に織りなして。
氏の類まれなる才能、センス全てがこの中に…
どうぞこの機会にお手元へお迎え下さいませ。
※本品はサイト限定販売品のため、実店舗・展示会への
お取り寄せは出来かねます。
予めご了承下さいませ。
【 土屋順紀について 】
紬織りの人間国宝・志村ふくみ氏に師事。
更には羅・縦錦の人間国宝・北村武史氏にも師事し、
2009年に紋紗の部門で人間国宝に認定され。
現在は岐阜県関市で約四十年以上制作を続けている。
土屋順紀 略歴
1954年 岐阜県関市に生れる
1973年 京都インターナショナル美術専門学校テキスタイル科卒業
1978年 志村ふくみ(人間国宝)に師事
1981年 独立して関市に工房を作る
平成8・9年度重要無形文化財「羅」伝承者養成研究会に
参加し、北村武資氏(人間国宝)に師事
1997年 東海伝統工芸展にて東海伝統工芸展賞(紬織着物「翠露」)
日本工芸会正会員に認定
1998年 岐阜県芸術文化活動等 特別奨励
1999年 日本伝統工芸染織展にて日本工芸会賞(紋紗着尺「夏川」)
日本の工芸「今」100選展(パリ三越エトワールNHK主催)
2001年 織物の技と美を求めて「うすはたの会」展(和光ホール)
「現代の布-染と織の造形思考」展(東京国立近代美術館工芸館)
2002年 市民特別奨励賞
技に美を求める11人「うすはたの会」織作品展(京都むろまち美術館)
2003年 日本伝統工芸展50年記念展「わざの美」
2004年 「うすはたの会」織作品展(京都ギャラリーなかむら)
2005年 織の挑戦者たち-北村武資とうすはたの会展(ロンドン ダイワ・ジャパンハウス 大和日英基金)
「花より工芸」展 東京国立近代美術館工芸館 所蔵作品展
2006年 日本工芸伝統展にて文部科学大臣賞(紋紗着物「月下渓韻」)
紫綬褒章受章
2009年 「紋紗」の技法にて、重要無形文化財技術保持者に認定される
錦地:絹100%(金属糸風繊維除く)
額縁:縦41.5cm 横37.5cm 奥行き約2.3cm
※壁掛け用の紐(約1m)がついております。
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