商品番号:1526933
(税込)
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【 仕入れ担当 更屋より 】
刺繍や金彩を一切用いることなく、
ただひたすら純粋に、染めの美を追求して…
加賀でもビックネーム加賀友禅作家『宮野勇造』氏による
傑作本加賀友禅訪問着と創業は文化元年という京の老舗、
『菱屋善兵衛』より珍しいお仕立て上がりの
西陣織袋帯を合わせてご紹介いたします。
日本人の心に響く、優しい感性に満ちた
さらりとさりげなく、着こなしていただきやすいセットです。
お召しになられたときの着姿の美しさで、本加賀に勝るものはございません。
是非お手元でご覧いただきたく思います。
【 お色柄 】
≪着物≫
しっとりと肌にやわらかく、水分を含んだように滑らかな上質の絹地は
さらさらと触っている肌までも美しく染まるかのような大変上品な地でございます。
その絹地を、柔らかな鳥の子色を基調に染めあげました。
お柄には海崖から見下ろした風景画…
海風に揺られ踊る水仙と松と桜の意匠は多彩な彩りにて
美しく、しなやかに、そして迫力も感じる構図で染め描かれ
一枚の絵画ような贅沢な美術工藝品であり、世代を超えてお使いいただける本物のひと品。
西洋由来の植物を、個性ある構図で仕上げた
その立体感や配色の妙からも宮野先生のこだわりが感じられる面持ちです。
今にも波音と共に潮と水仙の甘い香りがするような錯覚すら
感じるその染めの深さ…
すっと染料を含みとり、そっと絹地にのせた瞬間のみずみずしさ。
大変品良く、格別に映える一枚に仕上げられました。
染め色の美しさは、秀逸です。
日本人の心に響く、優しい感性に満ちたひと品。
さらりとさりげなく、着こなしていただきやすい創作品です。
≪帯≫
どなたがご覧になられても、ひと目でよきものとわかる…
打ち込みしっかりとした、それでいてしなやかな織りくちはさすがの一言。
お柄には錫色と象牙色の暈しを背景に、華やかな色糸と金糸を
ふんだんに用いた道長取りのお柄が織り表されました。
山葵色、江戸紫色などが金箔糸と溶け合うような端正な美が際立つ装い。
いずれも欠かすことの出来ないその技と感性から生まれる織りの芸術。
美しき古典の世界観を表し、凛とした佇まいを生み出しております。
揺るぎない名門の完成度に裏打ちされた一条…
色留袖から訪問着、色無地、付下げなどとのコーディネートで
フォーマルのお席にふさわしい、品格あふれる着姿をお楽しみくださいませ。
ぜひこの機会をお見逃しなく、
お手元でご愛用いただけましたら幸いでございます。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
洗いに出されたと見られるしつけ糸がついており、
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 宮野勇造について 】
加賀友禅伝統工芸士
加賀友禅らしい古典柄を得意とし、
さわやかな色彩と構成の作品を発表している。
【 経歴 】
1953年 金沢市に生まれる
1976年 加賀友禅作家清藤武二氏に師事
1984年 独立
1997年 伝統工芸士に認定される
2010年 加賀染振興協会理事に選任される
2016年 加賀染振興協会副理事に専任される
【 受賞歴 】
1987年 第13回加賀友禅新作競技会 金沢市長賞
1988年 第10回伝統加賀友禅工芸展 金賞
第14回加賀友禅新作競技会 名古屋通産局長賞
1990年 第12回伝統加賀友禅工芸展 銅賞
1991年 第17回加賀友禅新作競技会 中部通産局長賞
1994年 第21回加賀友禅いろどり会 石川県知事賞
1999年 第21回伝統加賀友禅工芸展 銅賞
2000年 第41回石川の伝統工芸展 日本工芸会賞
2002年 第28回加賀友禅新作競技会 伝統的工芸品産業振興協会会長賞
2008年 第34回加賀友禅新作競技会 中部経済産業局長賞
2009年 第31回伝統加賀友禅工芸展 銅賞
第35回加賀友禅新作競技会 中部経済産業局長賞
2010年 第36回加賀友禅新作競技会 伝統的工芸品産業振興協会会長賞
2013年 第35回伝統加賀友禅工芸展 銅賞
【 菱屋善兵衛(木野織物)について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.320
1804年(文化元年)創業
「菱屋善兵衛」を屋号とする西陣の老舗機屋。
現在、所蔵する古代裂地を復刻した袋帯を中心に、
西陣お召しなど時代に合った商品を提供している。
尾張国から入洛した木野善八(1806年没)が
初代とされ、現社長である木野善之で八代を数える。
二代目善兵衛が江戸後期に西陣の機業を二分していた
菱屋に入って織物業を習得、独立して菱屋善兵衛を
名乗り、1804年に創業した。
創業当時から帯地の他に相撲の化粧廻しも製織していたが
四代目以降は帯地のみに専心、ジャガード機を導入して
設備を整え、繻珍の丸帯を多く製織していた。
五代になると積極的に各種の帯を手掛け、一時は絽の
丸帯のみを作り、『絽ならば木野』とまで言われた。
大正期の経済恐慌で大きな痛手をおったものの、
1948年に後を継いだ六代目が堅実な経営と良い商品を
安く提供するをモットーにものづくりを続け、八代目の
現在に至る。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
【 加賀友禅について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年5月10日指定)
石川県指定無形文化財
京友禅・東京友禅と並ぶ、三大友禅のひとつ。
現在は登録された作家により、加賀五彩といわれる
藍・えんじ・黄土・草・古代紫の加賀五彩を基に
糸目友禅のみで仕上げられる。
【着物】
表裏:絹100%(縫製:手縫い)
◆八掛の色:藤色
【帯】
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.4m
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
※ガード加工済み
身丈(背より) | 150cm (適応身長155cm~145cm) (3尺9寸6分) |
---|---|
裄丈 | 63cm(1尺6寸6分) |
袖巾 | 32.5cm(0尺8寸6分) |
袖丈 | 48.5cm(1尺2寸8分) |
前巾 | 23cm(6寸1分) |
後巾 | 28.5cm(7寸5分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈69cm(1尺8寸2分) 袖巾35cm(9寸2分)
※目視での縫込みの確認による概算となります。詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご結婚式・式典へのご参列、パーティー、お食事会、お付添いなど
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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