商品番号:1523332
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【仕入れ担当 吉岡より】
世界に二つとないその風合いや彩りに、
思わず吐息がこぼれてしまいます。
こんなにも素晴らしい作品が、まだここにあるのです…
もはや、通常のルートではお目にかかれません…
まさに雲の上の存在に等しい、初代・久保田一竹。
ご存知の通りもうご存命ではございませんから、
氏の落款の入ったお品に美術館以外で出会えること、
これこそが奇跡のように近いことでございます。
未仕立てであれば一体幾らになるのでしょう…
さらに状態もかなり良好で、本当に稀有な作品。
この価値をお分かりの方にお届けさせていただきたく存じます。
【色・柄】
鮮やかで深みのある紫色を基調に染めた地は、
一面に金糸を織り込みそっと凹凸を感じさせる紋意匠生地。
そこへ繊細なカチン染めと、凹凸豊かな絞り染によって
道長のような構図の中に、より深い彩りの辻ヶ花模様が表現されました。
洗練された柄付け、構図、色彩はお年を重ねられても御召頂けるお品です。
どうぞ時代を経ても風格を失わぬ、本物の美をご堪能くださいませ。
母娘代々受け継ぐ美術品として末永くご愛顧いただければと願っております。
【商品の状態】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 初代 久保田一竹について(1916年~2003年)】
染色工芸作家(辻ヶ花)
20歳のときに出会った東京国立博物館の
室町時代辻が花染めの小裂の美に魅了され、
過去の模倣でなく現代に息づく染色として、
独自の辻が花研究を志すも、時制は戦争に突入。
召集、敗戦、シベリアへの抑留。
シベリア抑留中は研究はもちろん生活さえも
満足に出来ぬ日々を過ごし、1948年31歳で無事復員。
復員後は生活のために従来手懸けていた手描友禅で
生計をたてつつ、40歳にしてやっと本格的に
辻が花の研究に取り組み始めることが可能に。
しかしながら、研究を開始したはよいものの、
毎日が失敗の連続で、数年後には時間が惜しいばかりに
生活の基盤であった手描友禅さえも捨て、家族を極貧に
耐えさせ、20年間の辛酸をなめ尽くした研究の末、
60歳にして初めて「一竹辻ヶ花」の完成を迎えた。
デザインごとに技法を変え、複雑な染色工程を経て
生み出された作品群の中には理想とするイメージの
着物に仕上がるまでに一年を要したものさえある。
【 経歴 】
1916年 10月7日 神田に生れる
1931年 友禅師小林清師に入門
1948年 辻が花の研究に着手
1961年 独自の染色法一竹染を創業
1983年 パリ・チェルニスキー美術館にて「一竹辻が花展」
1984年 ニューヨーク・ダラスにて「一竹辻が花 光・風・音展」
1985年 ベルギー・ブリュッセルにて「一竹辻が花 光・風・音展」
1988年 バチカン宮殿にて上演された創作能「イエズスの洗礼」の衣装制作
1989年 ヨーロッパ主要都市にて個展
1990年 フランスよりフランス芸術文化勲章シェヴァリエ章を受賞
1993年 文化庁長官賞受賞
1994年 久保田一竹美術館(河口湖町)開館
1996年 ワシントンD.C.スミソニアン国立自然史博物館にて個展
2003年 死去・享年85歳
絹100%(金属糸繊維除く)
長さ約4.6m
お太鼓柄(たれ先柄あり)
※額縁仕立て
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、式典、パーティー、レセプション、観劇、趣味のお集まりなど
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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