【故・伊差川洋子】 特選本場琉球紅型九寸名古屋帯 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「藤桜に鳥」 温故知新、沖縄を染める。 物故作家の希少品!

商品番号:1522057

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【 仕入れ担当 田渕より 】
温故知新、沖縄を染める…

かの浦野理一氏に師事され、2015年にお亡くなりになられた
琉球紅型の女流作家【 故・伊差川洋子 】氏による
本場琉球紅型の特選九寸名古屋帯のご紹介でございます。

紅型らしい鮮やかな彩り、繊細で風雅なデザイン性。
その独特の佇まいを、存分にご堪能くださいませ。


【 お色柄 】
ふっくらとシボ立ち豊かなちりめん地。
その地を松葉色に染めて、お柄には
藤や桜、小鳥を染め描きました。
紅型独自の彩り豊かに現代的な感性を感じさせる発色はさすがの一言。
奥行きとリズムがあり美しい着姿を演出致します。

意匠の「かたち」、そしてその「色彩」、繊細さ。
色彩を重ねる事で鮮やかさが際立ち、華やかさを増して、
心惹きつけてやまない魅力が感じられる仕上がりとなっております。


【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたがおおむね良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。


【 琉球紅型について 】
紅型の「びん(紅)」は「色」を指し、「かた(型)」は「模様」を意味します。
琉球王朝の庇護のもとで、王族や高官など
身分の高い方の衣装として発展した紅型の染めあがり。
その色彩の美しさは、人の心に訴えかけるものがあります。

紅型は、丁寧にひとつひとつ細かな型を彫り、白生地に糊置きをし顔料を用いて色を挿していきます。
そのあとに、筆で色を挿して、刷毛でこすってぼかし染めのようにし水で糊を洗い流します。
各工程に何人もの職人さんが携わり、力を注いで丹精込めて仕上げていきます。

その染には、顔料と染料を用います。顔料には朱、石黄、
洋紅、藍蝋、群青、胡粉、墨などで、無機顔料や有機顔料があり、
染料には琉球藍、フクギ、蘇芳、ウコン、楊梅、
綿腑脂などの植物染料が用いられていました。

顔料や蘇芳、綿踊脂は、沖縄に産するもではなく、
王朝時代の海外交易によって入手していたものです。

沖縄の民族衣裳の奥深さをご堪能いただけることは間違いございません。
琉球の紅型は、年齢を問わずご愛用いただけますので、末長くその色彩を楽しんでいただけることでしょう。


【 伊差川洋子について 】
15世紀前に浦添地方で発達し、現在は途絶えてしまった紅型の素型である「浦添型」。
蒟蒻に顔料を混ぜて表現する「摺り込み」の技法を研究し
作品づくりに取り組んでいらっしゃったのが伊差川洋子氏でございます。

その伝統的な技法に現代の技術である米の防染糊との併用。
奥行きのある紅型作品を残されております。

1967年 女子美術短期大学卒
    染織家 浦野理一氏に師事
1972年 友禅、染色デザインの仕事を経て帰沖
1976年 第一回個展(沖縄物産センター画廊)
1981年 沖縄県工芸公募展優秀賞 沖展奨励賞
1985年 新人染織展入選 びんくらふとギャラリー設立
1990年 クラフトセンタージャパン評議員
1993年第5回個展「おきなわ花暦」(リウボウ美術画廊)
1994年 西部工芸展初出品・沖縄県知事賞
1995年 沖縄タイムス芸術選賞 工芸染色部門奨励賞受賞
1999年 第54回 新匠工芸会新人賞
2000年 沖縄県立芸術大学、非常勤講師委嘱
2001年 第6回アジア工芸展FBS福岡放送賞受賞
     マレーシア「ワールド・エコファイバー&テキスタイル・
     フォーラム2001」に参加


【 琉球紅型について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1984年5月31日指定)

早くは13世紀から起源を持つと言われる、
独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。
鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴。

「紅型(びんがた)」の呼称は昭和に入ってからで
それまでは「型附(カタチキ)」と呼ばれた。
階級によって使用できる色と模様が異なり、黄色地は
王族以外は使用不可、図柄が大きく肩と裾に模様がある
二段肩付は王族を示す柄である。
大部分は首里で作られ、知念・沢岻・城間の三家が
御用紅型師であった。

琉球紅型には下記の種類がある
紅型:「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意があり、
白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に分類される。
これらは型附(カタチキ)と呼ばれる糊置防染手法による
型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで
取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、
さらに地染めが施されるものもある。

藍型:藍の濃淡や墨で染められた紅型。
えーがたと呼ばれ、白地藍型、黒花出し、白花出し、
浅地花取り、藍朧(えーうぶるー)などに分類される。
型紙は染地(線彫り)型を使う。
濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。

筒描き:糊引(ヌイビチ)と呼ばれ、紙を使用せずに
防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら
生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。
技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、
進行方向に傾けながら一気に線を引かなければならない。

田渕 健太

バイヤー
田渕 健太

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080-1503-2255

日曜定休、休日は翌出勤日に対応させて頂きます。

- 素材・サイズ

絹100% 
長さ約3.7m
六通柄
※パールトーン加工済
※開き仕立て

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 袷・単衣 <盛夏以外(6月末~9月上旬以外)>

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、おでかけなど

◆あわせるお着物 色無地、小紋、御召、紬

※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。

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