商品番号:1521818
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【 仕入れ担当 戸高より 】
幾度となく衰退の危機を辿りながらも、
今なお新しい風を吹かせ感性に磨きをかけ、
琉球独特の雰囲気を織物に表現した世界。
紅型三宗家の一家「城間家」の15代目、
日本工芸会正会員【 城間栄順 】氏が染め成す
特別貴重な一枚でございます。
合わせる一条は南アジアをルーツとされ、
沖縄県沖縄市知花にて織り上がる【 知花花織 】でございます。
お値段のご相談にも是非とも乗らせていただきたいです。
気に入ったお色柄は、二度三度と出会うことがなかなか難しいもの。
高度な技術と卓抜したセンスが見事に融合したおしゃれな逸品、
まずはお手元で良さをご実感ください。
【 お色柄 】
[お着物]
銘[ 藍の花 ]
白生地には束唐草の地紋が浮かぶ浜ちりめんを用いました。
染め色を美しく発色する上質の絹布でございます。
地色は穏やかな麦藁色を基調にして、
紅型の顔料が艶やかに輝く「藍の花」を表現致しました。
琉球独特の彩り、デザインが趣深い洒落た一枚に仕上がっております。
ひとつひとつの丁寧な手作業と、刺繍や金箔などを使わずに、
顔料の発色の鮮やかさと型のデザイン性だけで勝負した紅型。
しっとりとした彩り、印象に残る大胆なデザイン性。
染めへの歴史をひしひしと感じさせてくれる逸品でございます。
[帯]
紬の豊かなフシ感を浮かべた穏やかな白橡色の地を成して。
細やかに間道の意匠を背景に、温かみのある風合いで
リズミカルに心を優しく包み込むかのように小花の花意匠を表現致しました。
実に手間隙のかかった作品でございます。
カジュアルな普段使いに本物を身に着けて…
日常生活を更に楽しく、心弾むものにできるもの嬉しい一条へ仕上がりました。
【 知花花織について 】
読谷山花織、首里花織、南風原花織、与那国花織…
「花織」と聞いて思い起こされる織物は多数ございますが、
「知花花織」をご存知の方は、きっと少ないのではないでしょうか。
それもそのはず、戦時中の様々な要因からで途絶え、
約100年もの間その手技が伝えられることなく、その織物を知る人も、
現存する織物すらなかったという幻の織物が、「知花花織」なのです。
2000年より、失われた染織文化の復元・復興を目的に、
「知花花織」を蘇らせる試みがスタートいたしました。
聞き取り調査やわずかに保存されていたものから調べ、
知花花織による衣裳が用いられていた祭礼も取材。
その間にも2000年12月には「知花花織」3件が沖縄市指定文化財に指定され、
今、「知花花織」は、地域独自の染織文化として、
およそ一世紀ぶりに新しい息吹が吹き込まれました。
その特徴は、模様が縦方向に連続して浮く経浮花織(たてうきはなおり)と、
刺繍のように糸が浮く縫取花織(ぬいとりはなおり)。
本品も「経糸の浮き上がり」によって文様が表現されておりますから、
読谷山花織などとの明確な違いとしてご覧いただきたく思います。
【 城間栄順(しろまえいじゅん)について 】
紅型三宗家城間家15代
日本工芸会正会員
沖縄県指定無形文化財「びん型」保持者
城間びんがた工房代表
1934年沖縄県・那覇市生まれ。
琉球王朝時代から続く紅型の三大宗家のひとつ、
城間家の15代目。戦後の混乱の中、紅型の復興に
尽力した城間栄喜の長男として生まれ、父より
城間家の伝統技術を継承。
魚や海、沖縄の大自然をモチーフにした
独自の世界観を織りなす作品をつくりだしている。
【 経歴 】
1934年 沖縄県首里市(現在・那覇市)に生れる
1959年 首里高等学校を卒業 家業の紅型に専念
1963年 沖縄美術展覧会(通称沖展)染織部門奨励賞受賞
1965年 沖展準会員に推挙
1966年 沖展準会員賞を受賞
1987年 城間栄順紅型展(青砂工芸館)
1997年 沖縄県指定無形文化財「びん型」保持者認定
「現代の名工」表彰
2006年 城間栄順紅型作品展「宝布に華咲かち」
(那覇市民ギャラリー、時事通信ホール・東京)
2015年 城間びんがた三代継承展(沖縄県立博物館・美術館)
2022年 城間栄順米寿記念「紅(いろ)の衣」展
(沖縄県立博物館・美術館)
【 琉球紅型について 】
経済大臣指定伝統的工芸品(1984年5月31日指定)
早くは13世紀から起源を持つと言われる、
独自の染技で育まれてきた沖縄の染物の総称。
鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴。
「紅型(びんがた)」の呼称は昭和に入ってからで
それまでは「型附(カタチキ)」と呼ばれた。
階級によって使用できる色と模様が異なり、黄色地は
王族以外は使用不可、図柄が大きく肩と裾に模様がある
二段肩付は王族を示す柄である。
大部分は首里で作られ、知念・沢岻・城間の三家が
御用紅型師であった。
琉球紅型には下記の種類がある
紅型:「琉球びんがた」のビンは「色彩」の意があり、
白地紅型、染地紅型、返し型、朧型、手附紅に分類される。
これらは型附(カタチキ)と呼ばれる糊置防染手法による
型染めで、型紙を当てて生地に糊を塗り、そのあとで
取り去った型紙の模様の部分に色を差す染め方で、
さらに地染めが施されるものもある。
藍型:藍の濃淡や墨で染められた紅型。
えーがたと呼ばれ、白地藍型、黒花出し、白花出し、
浅地花取り、藍朧(えーうぶるー)などに分類される。
型紙は染地(線彫り)型を使う。
濃藍から各種の藍の変化と地の白とで、大きめの模様で表現する。
筒描き:糊引(ヌイビチ)と呼ばれ、紙を使用せずに
防染糊を入れた円錐状の糊袋の先から糊を絞り出しながら
生地に模様を描き、そのあとで模様の部分に色を差す方法。
技法的にも難しく、均一に絞り出すために布面に垂直に置き、
進行方向に傾けながら一気に線を引かなければならない。
[お着物]
絹100%
長さ13m 内巾37.5cm(最大裄丈71cm)
白生地には浜ちりめん紋意匠地を使用しております。
[帯]
絹100%・金属糸風繊維除く 長さ約3.6m(お仕立て上がり時)
柄付け:六通柄
おすすめの帯芯:突起毛綿芯
◆最適な着用時期 9月上旬~翌6月下旬の袷・単衣頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません。
◆着用シーン カジュアルなパーティー、観劇、コンサート、お食事会など。
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
湯のし1,650円+※胴裏8,250円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+9,900円(税込)
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