商品番号:1520550
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【 仕入れ担当 岡田より 】
もはや現存するお品がわずかに流通にながれるのみ。
辻ヶ花の偉大なる巨匠【 初代 久保田一竹 】氏による
お着物より加工が多い重口の特選袋帯でございます。
故・初代久保田一竹氏の生前の作品。
一見して初代とわかる、この力強さ。
それこそ、時を経ても数多の人の心を惹きつける力。
通常の太鼓柄に、たっぷりとしたタレ先のお柄、
更に、手先に一竹氏を示す竹のお柄が縫纈(絞り染)にて
あしらわれた見事な仕上がりのお品でございます。
洗練された柄付け、構図、色彩。
初代の作品にこそ言える事でございますが、
最も顕著な特徴がその絞りの畝の深さに、カチンの墨の彩り。
初代のお品をお探しの方、お目に留まりましたら
お見逃しなきよう是非ご検討くださいませ。
【 お色柄 】
繊細な金糸にて梢の地紋が一面に織りだされた
紋意匠の金通し地を赤みの紅鳶色に染め上げ、
そこに、凹凸のしっかりとした絞り染による
カチンの彩りが冴える辻ヶ花を込めた道長取が
に一竹星が染めあしらわれております。
一竹星とは、合間にアクセントをそえる、光の玉のような
ふうわりとした丸いお柄のこと。
初代が耐えた長く厳しいシベリア抑留生活の中で
希望を見出した星を表す特徴的なお柄でございます。
【 商品の状態 】
裏地に着用シワがございますが、
表地はおおむね良好な状態でございます。
ご了承の上、お目に留まりましたらお値打ちにお求めくださいませ。
【 初代 久保田一竹について(1916年~2003年)】
染色工芸作家(辻ヶ花)
20歳のときに出会った東京国立博物館の
室町時代辻が花染めの小裂の美に魅了され、
過去の模倣でなく現代に息づく染色として、
独自の辻が花研究を志すも、時制は戦争に突入。
召集、敗戦、シベリアへの抑留。
シベリア抑留中は研究はもちろん生活さえも
満足に出来ぬ日々を過ごし、1948年31歳で無事復員。
復員後は生活のために従来手懸けていた手描友禅で
生計をたてつつ、40歳にしてやっと本格的に
辻が花の研究に取り組み始めることが可能に。
しかしながら、研究を開始したはよいものの、
毎日が失敗の連続で、数年後には時間が惜しいばかりに
生活の基盤であった手描友禅さえも捨て、家族を極貧に
耐えさせ、20年間の辛酸をなめ尽くした研究の末、
60歳にして初めて「一竹辻ヶ花」の完成を迎えた。
デザインごとに技法を変え、複雑な染色工程を経て
生み出された作品群の中には理想とするイメージの
着物に仕上がるまでに一年を要したものさえある。
【 経歴 】
1916年 10月7日 神田に生れる
1931年 友禅師小林清師に入門
1948年 辻が花の研究に着手
1961年 独自の染色法一竹染を創業
1983年 パリ・チェルニスキー美術館にて「一竹辻が花展」
1984年 ニューヨーク・ダラスにて「一竹辻が花 光・風・音展」
1985年 ベルギー・ブリュッセルにて「一竹辻が花 光・風・音展」
1988年 バチカン宮殿にて上演された創作能「イエズスの洗礼」の衣装制作
1989年 ヨーロッパ主要都市にて個展
1990年 フランスよりフランス芸術文化勲章シェヴァリエ章を受賞
1993年 文化庁長官賞受賞
1994年 久保田一竹美術館(河口湖町)開館
1996年 ワシントンD.C.スミソニアン国立自然史博物館にて個展
2003年 死去・享年85歳
絹100%・金属糸風繊維除く
長さ約4.4m(お仕立て上がり)
柄付け:お太鼓柄 ※手先柄(果紋:はてもん)付き
耳の縫製:袋縫い
※額縁仕立て(裏地付き)
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン パーティー、軽い格式のお茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、
ご友人との気軽なお食事 など
◆あわせるお着物 訪問着、付下、色無地、小紋 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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