【卸問屋の半期決算SALE】 【人間国宝　土屋順紀】 傑作絣織生絹（すずし）着物 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「夕波」 待望の入荷。 ただ美しい、染織工芸の極致。 身丈156　裄68

【　仕入れ担当　中村より　】
京都きもの市場でもこれが3度目のご紹介…。
重要無形文化財「紋紗」保持者
人間国宝・土屋順紀氏の希少な生絹着物の逸品をご紹介させていただきます！

なんと今回、御仕立て上がりで奇跡的に入荷しました。
業界最大手の古着問屋さんにお願いを重ねて、
仕入れが叶った希少なお品でございます。
呉服の本場であるここ京都室町でも
未仕立て新品ですらお目にかかることはほぼございません。
ましてや御仕立て上がり品など、どれだけ奇跡的なことか。

欲しいと思って手に入るお品ではございません。
また通常であれば、
インターネットの商品として扱えるお品ではございません。
お値段は伏せさせていただきますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
氏の類まれなる才能、センスすべてをご堪能いただける至極の作品をぜひともご堪能くださいませ。


【　色柄　】
生絹（すずし）。
聞き慣れないお名前かとは存じます。
生絹とは精錬した熟絹と対照的なシャリ感のある手触りの未精錬の生糸を使用し、紗の組織に似た古典的な絹織物でございます。
かの有名な『源氏物語』の「空蝉」にも「生絹なる単衣」と記載がある歴史的な織物の一つでございます。

穏やかで上品な彩りを齎す植物染めの暈しの表情。
蜻蛉の羽のように透き通った生糸の美しさをたたえるような繊細で現代の息吹を感じさせるお品。

地風はシャリシャリっと絹スレの音が心地よく、
清涼感ある色彩をご堪能いただける生成り色をベースとして、
一面に織りで表現された経ぼかしの繊細な表情。
草木染めならではの深みのある濃藍色、黄茶色、
それぞれの濃淡を画面上でお伝えできないこのもどかしさ・・・
残念で仕方がございません。
ぜひお手元でご覧いただきたいお品でございます。


【　商品の状態　】
中古品として仕入れてまいりましたが、概ね美品でございます！
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ！


【　人間国宝　土屋順紀について　】
紬織りの人間国宝・志村ふくみ氏に師事。
更には羅・縦錦の人間国宝・北村武史氏にも師事し、
2009年に紋紗の部門で人間国宝に認定され。
現在は岐阜県関市で約四十年以上制作を続けている。


土屋順紀　略歴
1954年　岐阜県関市に生れる
1973年　京都インターナショナル美術専門学校テキスタイル科卒業
1978年　志村ふくみ（人間国宝）に師事
1981年　独立して関市に工房を作る
　　　　平成８･９年度重要無形文化財「羅」伝承者養成研究会に
　　　　参加し、北村武資氏（人間国宝）に師事
1997年　東海伝統工芸展にて東海伝統工芸展賞（紬織着物「翠露」）
　　　　日本工芸会正会員に認定
1998年　岐阜県芸術文化活動等 特別奨励
1999年　日本伝統工芸染織展にて日本工芸会賞（紋紗着尺「夏川」）
　　　　日本の工芸「今」１００選展（パリ三越エトワールNHK主催）
2001年　織物の技と美を求めて「うすはたの会」展（和光ホール）
　　　　「現代の布－染と織の造形思考」展（東京国立近代美術館工芸館）
2002年　市民特別奨励賞
　　　　　技に美を求める１１人「うすはたの会」織作品展（京都むろまち美術館）
2003年　日本伝統工芸展５０年記念展「わざの美」
2004年　「うすはたの会」織作品展（京都ギャラリーなかむら）
2005年　織の挑戦者たち－北村武資とうすはたの会展（ロンドン ダイワ・ジャパンハウス　大和日英基金）
　　　　「花より工芸」展　東京国立近代美術館工芸館 所蔵作品展
2006年　日本工芸伝統展にて文部科学大臣賞（紋紗着物「月下渓韻」）
　　　　　紫綬褒章受章
2009年　「紋紗」の技法にて、重要無形文化財技術保持者に認定される