商品番号:1509880
(税込)
【 仕入れ担当 岡田より 】
アトリエITO主宰、日本工芸会正会員の
【 伊藤峯子 】氏による美しい花織の
九寸名古屋帯のご紹介です。
京の老舗呉服店【 ゑり善 】誂えのお品。
お目に留まりましたら是非ご検討くださいませ。
古の琉球に思いを馳せて…
雄大な自然、おだやかな時間の流れ。
素朴な手のぬくもりを伝える、その風情。
ごくごく、シンプル。
かさなりあう色と、織によって表現されたひとの、こころ。
『首里の花織』、味わい深い表情。
「首里の着倒れ」といわれた首里人気質。
15世紀ごろから琉球の首都して栄えた首里では、身分の高い人々の衣装として、
美麗な織物が数多く織られていました。
今回ご紹介するお品は『首里花織(ハナウイ)』による名古屋帯。
部分的に緯糸を浮かせて糸の密度を濃くし、立体感ある
ごくごくシンプルなお柄を起こしてあります。
【 お色柄 】
さらり、軽やかで密に織り上げられた帯地はアイボリー。
そこに、明るい梔子色、緑、赤の段ぼかしを織り上げ、
碁盤の目のような花織による浮文がリズミカルに
織り重ねられております。
意匠の自然な凹凸によって生まれる陰影、大地に根ざした、
深みを感じさせる色使い、それらがあわさって表現された素朴な味わいは、
民芸味とやさしいあたたかみを感じさせます。
伝統の技に独特のお色使いで仕上げられた素敵なお品…
小紋、織のお着物とのコーディネートで、
肩をはらない、自然でモダンな和姿に。
琉球の織物ファンの方にお届けしたいと思います。
お手元でご愛用頂ける一品となりましたら幸いでございます。
【 商品の状態 】
着用済のお品として仕入れてまいりましたが、
僅かに着用跡、たたみジワがある程度で、
すぐにお使いいただける状態でございます。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。
【 伊藤峯子 経歴 】
1942年 大阪府豊中市に出生
1964年 青山学院大学文学部卒業
1980年 沖縄県工芸指導所染織科・研究生として入所
1981年 工房設立
1984年 第9回日本きもの新人染織展・佳賞受賞
1985年 日本きもの新人染織展・大賞受賞
1988年 第10回沖縄県工芸公募展・最優秀賞受賞
1990年 第37回日本伝統工芸展・入選
1992年 第29回日本伝統工芸染織展・東京都教育委員会賞受賞
1993年 第30回日本伝統工芸染織展・第30回記念特別賞受賞
第40回日本伝統工芸展・高松宮記念賞受賞(文化庁買上げ)
1994年 沖縄タイムス芸術選賞・奨励賞受賞
第41回日本伝統工芸展・入選
(社)日本工芸会正会員に認定
1997年 沖展織物部門準会員
【 首里織について 】
経済大臣指定伝統的工芸品指定(1983年4月27日指定)
「首里の織物」として沖縄県の重要無形文化財にも
指定を受けている。
※1998年に重要無形文化財に指定されたが、
2022年3月に保持者・宮平初子の死去により
指定が解除、2023年に改めて再指定された
琉球王国の城下町として栄えた首里の地で
織り継がれてきた絣織物と紋織物の総称。
分業せずに全工程を手作業で一貫して生産する
少量多品種の形態を取っている。
首里花織(ハナウイ)・道屯(ロートン)織、
花倉織、ムルドゥッチリ、手縞(てじま)、
煮綛(ニーガシ)芭蕉、花織手巾(ティサジ)
がある。
特に花倉織と道屯織は、首里王府の城下町として
栄えた首里のみで織られる王族や貴族専用の織物で、
花倉織は先染め紋織物、黄地、水地、紺地などの
無地や濃淡の配色が主流。
道屯織は琉球王朝時代には男性衣として用いられたが、
現在では着尺帯や小物類に使用されている。
絹100%
長さ約3.9m(長尺・お仕立て上がり)
柄付け:お太鼓柄
※パールトーン加工済のタグが縫い付けられております。
◆最適な着用時期 9月の単衣から翌6月までの単衣、袷(あわせ)の時期
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 和のお稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる着物 色無地、小紋、織のお着物 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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