商品番号:1507116
【 仕入れ担当 岡田より 】
岐阜の誇る至高の織物。
草木染の手織紬の中ではトップクラスの
【 郡上紬(ぐじょうつむぎ) 】のご紹介です。
呉服のプロにも『幻』といわしめるほど創作数が少なく…
近年さらに織り上がりが減少しております逸品。
しかも…こちらは人間国宝【 故:宗廣力三 】氏の
長男で、郡上紬の技術を受け継いだ【 宗廣陽助 】氏の
絣による作品で、奇跡の未仕立てで入荷いたしました。
残念ながら陽助氏は現在制作されておりませんので、
郡上紬ファンの方、工芸染織品コレクターの方、
お見逃しなきよう、ぜひともご検討くださいませ。
【 お色柄 】
ふっくらとした織の濃紺の紬地に、蘇芳、
深緑、香色、グレーの細い段紋が織りだされております。
紬のお着物にとってもっとも大切な点は着心地のよさ。
郡上紬はその暖かさと柔らかさ、そして肌ざわりのよさで
申し分のない織物といえるでしょう。
着れば着るほど身体になじむ着心地。
生活から生まれた素朴な紬本来の姿が、
その色彩と地風に感じられます。
【 宗廣陽助について 】
郡上紬の染織作家
郡上紬の第一人者である人間国宝・宗廣力三の長男
1942年、岐阜県郡上市生まれ。
立命館大学化学科在学中の4年の折に
父・力三が倒れたためその代理として
染色・整経などの仕事をしながら
大学を卒業、染色の世界に入った。
民芸運動の創始者・柳宗悦の甥で染織家
柳悦孝に師事。柳悦孝のもとで織を、沖縄久米島で
手つむぎ糸作りと植物染色を学ぶ。
東南アジア他様々な国や民族の染織研究にも取り組んだ。
柳悦孝を通して出会った、型絵染の人間国宝
芹沢けい介(けいは金編に圭)の作品のファンで
作品の蒐集家としても有名。
【 郡上紬研究所について 】
人間国宝・宗廣力三が1952年に設立。
設立当時の名称は「郡上郷土芸術研究所」。
1958年に「郡上工芸研究所」と改称。
初音に工房を移転。
長男宗廣陽助が引き継ぎ、代表をつとめていたが
現在では生産を中止し、閉業した。
【 郡上紬について 】
岐阜県の山間に位置する郡上八幡で制作されて来た
草木染め手織紬。
経糸には、節糸の玉繭を、緯糸には質の良い
春繭からとれる本真綿の手紡ぎ糸を用い、
植物染料で染め上げ製織される。
植物染料は郡上に自生する茜、苅安、阿仙、藍などを
用い、宗廣力三が編み出した「どぼんこ染」という
染色方法で温かみのある色合いの、堅牢な糸となる。
古くからあった名称ではなく、第二次世界大戦後
つけられた比較的新しいもので、「地織り」と呼ばれる
屑繭をためて紡ぎ、手機で織る自家用の紬が養蚕を
通じ農家の自家生産として製織されていたが明治以降
衰退、戦後になって工芸家の宗廣力三(1914年~89年)が
再興、1952年に設立した郡上郷土芸術研究所(1958年から
郡上工芸研究所に改称)で今に至るまで製作されている。
なお、宗廣力三は、「どぼんこ染」、「初音絣(はつねがすり)」、
「紬縞織」、「絣織」が高い評価を受け、1982年に紬縞織、
絣織で国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。
絹:100%
長さ:約12.1m
(※155cm以上のご寸法をご希望の場合要お見積り)
内巾:約35cm(最長裄丈約66cm 袖巾肩巾33cm)
※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、ご友人との気軽なお食事、街歩き など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向きのデザインの名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
お仕立て料金はこちら
地入れ3,300円+※胴裏7,260円~+八掛8,800円+海外手縫い仕立て28,600円(全て税込)
※国内手縫い仕立て+17,600円(税込)
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