商品番号:1503069
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【 仕入れ担当 田渕より 】
温故知新を織る。
正倉院に伝わる古代裂などの研究に尽力し、
復元の第一人者として知られ、美術織物の地位を確立した、
ご存知、龍村平蔵製の希少な夏の逸品。
しっかりと目のつまった【 籠目絽(かごめろ) 】による逸品をご紹介いたします。
本来は非常に高価なシリーズでございますが、
交渉に交渉を重ねてお値打ちにご紹介が叶いました。
探そうにもまず出会うことができないお品。
何卒お見逃し無きようお願い申し上げます。
【 お色柄 】
圧巻の織り密度は平蔵製のお品の中でもトップクラス。
目を凝らしてよくよく見ないと紗の織組織を見ることができません。
これほどのお品を画面上でしかお伝えできないことがたいへん残念でございます。
是非とも直接ご覧頂きたい、素晴らしい組織美でございます。
本当に軽やかに織り上げられた砥粉色の地。
お柄には煌めき豊かな箔糸使いのまい草(マイハギ)の意匠が織り表されました。
一見シンプルな中に醸し出される名門の重厚感。
煌めきのお色使いで華やかかつ洗練された雰囲気に仕上げられております。
龍村独特の色使いと大胆な意匠の根源を垣間見ることができるお品です。
絶妙な色使い、意匠構成。
細部までの美へのこだわりはさすが龍村という仕上がりです。
悠久の美をもって末代までお譲りいただける美術工芸品的な1本です。
名門の名に恥じない一目でわかる名門龍村の織美への感性。
独特の緻密で大胆な、歴史に残る卓抜した芸術美は本当に見事です。
終生ご愛用いただける作品として、また、貴重なコレクションのおひとつとして、
どうぞ大切にお召しくださいませ。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
お手元に届いてすぐにお召しいただける状態でございます。
【 初代・龍村平蔵(号・光波)について 】
染織工芸作家
伝統的な西陣にあって、常に斬新な発想と
革新的な技法の習得により新境地を切り開いた名匠。
奈良県の正倉院に収蔵されている正倉院裂の
復元の第一人者。
生涯で70種もの日本の宝物の復元に成功した。
【 経歴 】
1876年に大阪の両替屋の豪商の家に生まれる。
16歳のときに祖父が死去し、それを機に家業を継ぐ。
1894年には18歳で織元として独立、その後1906年に
京都で龍村織物製織所を設立。
当初は販売に従事していたが、徐々に織物の技術に
興味を持ち、研究を開始。
研究の結果、帯に奥行きと彩りを与えた
高浪織(たかなみおり)や、意匠に立体感を出すため
糸に凹凸を持たせる纐纈織(こうけちおり)などの
数々の技術を生み出し特許を取得。
後、苦心して開発した織技法が次々と同業者に
模倣された事で古代裂の復元研究に没頭。
「どんな複雑な組織の織物も、経糸と緯糸によって
構成された、理屈で割り切れる偶数の世界」ととらえ、
「美」という3つ目の要素を加える事で織物を芸術という
高みに押し上げた。
1956年には染織工芸界の新たな可能性を切り開いた
数々の業績に対し、80歳にして日本芸術恩賜賞を受賞。
1962年 没、享年86歳。
龍村平蔵の子息は
謙・晋・徳・元の4人
このうち謙が二代龍村平蔵(号・光翔)、
元が三代目平蔵(龍村美術織物経営)。
現在は龍村旻が龍村美術織物を経営、
2006年4月に四代目龍村平蔵を襲名
絹100%(金属糸風繊維除く)
長さ約4.3m
本袋縫い
お太鼓柄
※関西仕立て
◆最適な着用時期 6月~9月(単衣から盛夏にかけて)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 式典、パーティー、会食、観劇、音楽鑑賞、お付き添いなど
◆あわせる着物 訪問着、付下げ、色無地など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワが付いております。この点をご了解くださいませ。
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