【 仕入れ担当 田渕より 】
織物好きの夏の憧れ、宮古上布。
現在年間製反数は20反を切り、ただでさえ数が少なく、
お目にすることすら叶わない希少な宮古上布を仕入れて参りました。
憧れの宮古上布をいつかは一枚、
または通のお方、この機会にどうぞコレクションにお加えくださいませ。
必ずやお喜びいただけるお品でございます。
何卒お見逃しなくお願いいたします。
【 お色柄 】
日本四大上布のひとつに数えられるなめらかな仕上がり。
琉球藍により染色された、しっとりと深い藍色の地。
その地に、細やかな絣で織りなされた装飾の菱模様が
一面に表現されております。
母から娘へ、そしてその子に…
伝承の織りを引き継いでゆくという、単なる衣装を超えた、文化の世界。
逸品と称される他の産地の紬と同じように、宮古上布もまた、三代物。
およそ300年前、旧藩時代の上布が現在も保存されているほどです。
貢納布としての厳しい歴史、生業としての宮古上布づくりの難しさ。
職人の死亡や高齢化によって、年々「幻」となっていくその織り技。
心を込めて創作されたものであることを…
豊かな心に、感じとっていただければと願っております。
【 商品の状態 】
中古品として仕入れてまいりました。
苧麻を使用しておりますので、
若干の糸切れなどで糸が出ており、衿裏にうっすらと黄変が見受けられます。
畳皺がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。
お手元で現品を確認の上、お値打ちに御召くださいませ!
【 宮古上布について 】
400年前、琉球王朝から功績を認められて栄進した夫のために妻が上布を織り、
お礼の意味で王に献上したのが、宮古上布の始まりとされております。
格調高い品位にあふれ、昭和53年には国の重要無形文化財の指定を受けています。
宮古には、「宮古織り」「宮古麻織」「宮古苧麻布」「宮古上布」があります。
生地端に名前が織り込まれますが、それぞれ素材が異なってまいります。
「宮古織り」 → 経糸:木綿 緯糸:ラミー(縞模様中心)
「宮古麻織」 → 経・緯糸:ラミー(縞模様中心)
「宮古苧麻布」 → 経糸:ラミー 緯糸:手績み苧麻糸(ブー)
「宮古上布」 → 経・緯糸:手績み苧麻糸(ブー)100%
※ラミー=機械で紡績した麻糸
宮古上布は、まず糸づくりからその製作工程がはじまります。
大事に育てた苧麻の繊維を指や爪を使って細く裂き、
それを指で丁寧に撚り、紡いで糸にしていきます。
その糸は図案にそって絣括りされ、天然染料の藍や福木によって染色。
そしていよいよ、根気強く手織りされるのです。
そうして布となった宮古上布の最後の工程は、糊付けと砧打ちです。
この仕上げの加工を「洗濯」と言い、洗濯された宮古上布の生地は、
糸ムラがなくなり、蝋引きしたような艶としなやかさが生み出されます。
表:経緯手績み芋麻100% 裏:絹 (縫製:手縫い)
※居敷当、背伏せ無し
身丈(背より) | 148.5cm (適応身長153.5cm~143.5cm) (3尺9寸2分) |
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裄丈 | 62.5cm(1尺6寸5分) |
袖巾 | 32cm(0尺8寸4分) |
袖丈 | 45cm(1尺1寸9分) |
前巾 | 23cm(6寸1分) |
後巾 | 30.5cm(8寸1分) |
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 現状が最大寸法です。
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 観劇、お食事、お出かけ、行楽など
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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