【喜如嘉の芭蕉布】 特選手結手織り芭蕉布九寸名古屋帯 ≪御仕立て上がり・中古美品≫ 「眉引(マユビチー)トゥィグァー」 必見良柄!証紙なしでお値打ち入荷

商品番号:1496869

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【 仕入れ担当 岡田より 】

琉球の染織作品の中、とくに自然布の中で、
最も有名な“芭蕉布”の特選九寸名古屋帯のご紹介です。

残念ながら証紙類は付属しておりませんが、
おそらく喜如嘉で製織されたものかと存じ上げます。

シンプルな絣のデザインに、自然素材の持つ
おだやかな色使いで、夏の小紋、織のお着物、
特に同じ琉球が産地の宮古上布や八重山上布、
琉球かすりの壁上布をはじめとする夏の織物、
越後上布、小千谷などのお着物にぴったりかと存じ上げます。


【 お色柄 】
糸芭蕉の自然な亜麻色の濃淡が浮かぶ帯地に、
琉球藍を用いた、濃い黝色(ゆうしょく:
青みを帯びた墨色)の絣と濃褐の彩りにて、
眉引(マユビチー)に流水を込めた段状の
絣柄がお太鼓柄にて織り上げられております。


【 商品の状態 】
着用済のお品として仕入れてまいりましたが、
僅かに締め跡、たたみジワがある程度で、すぐにお使いいただける状態でございます。
お手元で現品をご確認の上、存分にご活用くださいませ。

※芭蕉布の性質上、糸芭蕉の繊維の凹凸、毛羽立ち、
組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。


【 喜如嘉の芭蕉布について 】
琉球の美しい風と、やさしい大地に育まれて生まれた織物、芭蕉布。
「芭蕉布」とは、沖縄手織りの中でも最古の1つと言われており、
その名の通り植物の糸芭蕉を原料として織り上げられた布です。

亜熱帯から熱帯地方に生育しますが、適度な寒暖があり、
細かい繊維がとれる、奄美・沖縄の糸芭蕉が最も良いとされています。
芭蕉布の大きな特徴は、麻より繊維が堅いため軽く張りがあり風通しが非常に良く、
衣類が肌にまとわり付くこと無く、一層さらりとした肌触りがあることです。

猛暑で夏の長い、亜熱帯気候の沖縄に最適な織物として、
王族から農民にいたるまで夏の衣類として広く愛用されていました。
また近世から第二次大戦まで、農村では屋敷の裏庭や畑に糸芭蕉を栽培し、
自給自足の生産体制が続いておりました。

しかし、かの大戦によって芭蕉布は造る人も材料も廃れてしまい、
途絶える寸前になってしまいました。
その芭蕉布を復興させ伝統の技術と美を今に伝えてくださったのが、
人間国宝である平良敏子氏です。

柳宗悦の『芭蕉布物語』に感銘を受けた平良氏は、
倉敷で大原総一郎・外村吉之介両氏に激励されながら、
倉敷で学んだ織りの知識を活かし、
さまざまな技術改良を加えて、芭蕉布を「重要無形文化財」にまで復興させました。


一枚の芭蕉布ができあがるまでには、
気が遠くなるほどの工程を経なければなりません。
それは、糸芭蕉の原木を栽培することから始まります。

野生のものでは硬くて使用できないので、
繊維を柔らかくするための工夫をしながら育てるのです。
一反を織り上げるのに、約二百本の糸芭蕉が必要と言われます。

そこから、皮を剥ぎ、木灰汁で煮、しごいて不純物を取り除き、
水に浸し、用途に合わせた細さに裂き、結び繋げる…
これでようやく糸ができます。

簡単なようですが、大変な労力と時間が必要で、
重要な工程です。それから撚りをかけ、整経。
染色用や絣用でそれぞれ異なる処理をし、やっと織る作業へと入ります。

乾燥に弱い芭蕉が切れないように、絶えず湿気を与えながら織ります。
5、6月の梅雨の時期が最適だそうです。
最後に織り上がった反を木灰汁で炊き、洗濯をして仕上げます。

ここまでしてやっと一枚の布が織り上がるのですから、
芭蕉布の希少性をわかって頂けるのではないでしょうか。


【 芭蕉布について 】
喜如嘉の芭蕉布
文部科学大臣指定重要無形文化財(1974年4月20日指定)
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1988年6月9日指定)


糸芭蕉から採取した繊維を使って織られた布。
日本の別名は「蕉紗」。
沖縄手織りの中でも最古の1つと言われており、
その名の通り植物の糸芭蕉を原料として
織り上げられ、沖縄本島の北部に位置する
大宜味 (おおぎみ) 村の喜如嘉 (きじょか)が
主な産地である。

1972年、沖縄が日本に復帰すると同時に、
芭蕉布は県の無形文化財に指定され、かの平良敏子氏が
その保持者としての認定をうけた。
1974年には大宜味村喜如嘉の芭蕉布が
国の重要無形文化財に指定された。

糸芭蕉の繊維は麻より繊維が堅いため軽く張りがあり、
風通しが非常に良く、衣類が肌にまとわり付くこと無く、
一層さらりとした肌触りとなるため、猛暑で夏の長い、
亜熱帯気候の沖縄に最適な織物である。

芭蕉布の原料となる糸芭蕉は、3年ほどかけて
人の背丈を超える大きさになったところで
やっと採取可能な状態となり、1本の糸芭蕉から
20グラム程度という極僅かな採取量である。
1反の布を織るには200本の糸芭蕉が必要とされる。

- 素材・サイズ

芭蕉糸100%
長さ約3.5m
お太鼓柄

- おすすめTPO

◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)

◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません

◆着用シーン お稽古、芸術鑑賞、気軽なお食事、街歩きなど

◆あわせる着物 夏の小紋、織のお着物、上布、自然布のお着物など

※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。

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