商品番号:1495838
【仕入担当 吉岡より】
人間国宝 志村ふくみさんの
一番弟子とも言われる染織作家で、
師と同じく人間国宝に認定された村上良子氏の
希少な紬織九寸名古屋帯を入荷致しました!
村上さんの作品も志村さん同様
欲しいと思って手に入るお品ではございません。
中でも帯はほとんど制作されておりませんので、
今後ご紹介できる機会自体も無いかも知れません…
織物ファンの方は必見です。
何卒お見逃しのないようお願いいたします。
【色・柄】
一期一会の草木のいろどり。
そして広がる自然回帰へのイメージ。
ノスタルジーを感じさせながらもどこか都会的。
「自然は繊細で美しくもあり、またダイナミックでおおらかです。
自然の生命感に自分の心象や情景を迷いなく近づけようと思うと、
単色の無地になっていくし、左右対称より、
少しずれた動きの方に生命感のある空気が通うような気がします」
とおっしゃる村上氏。
今作は、京都・室町でも屈指の工芸品を扱う老舗問屋さんより
新作として入荷致しました。
紛れもなく、人間国宝として制作されている紬織帯地でございます。
銘「鈴虫」
ざっくりとした手織の妙。
藍や刈安、梔子などを用いた草木染によって表現された
シックな紺藍色をベースに、淡い黄色や萌黄色、
水色に青などが溶け合い、繊細な格子模様が織り成されています。
一見シンプルながらも
これほどの意匠を表現するのに一体どれほどの時間を費やし、
どれほどの気持ちが込められてきたのでしょうか。
近づいて浮かび上がる、味わい深いひとつひとつの彩り。
日本の文化と伝統を愛する方にこそ、お召しいただきたい芸術品でございます。
美術工芸品をまとう喜びを、是非にもご堪能頂きたい逸品でございます。
織り、染めともに極められた芸術の美。
その心を、作品から感じ取っていただければ、これほどうれしいことはございません。
どうぞお見逃しないようにお願い申し上げます。
【村上良子氏について】
色面後世に自然の心象こめる紬織(つむぎおり)着物は、
草木染の色彩や絹織りの温もりとともに、
色面の大胆な構成が自己主張する風情を漂わせてきた。
それと並行するように、99年にパリで開催された
「日本の工芸<今>百選展」に運ばれた。
志村ふくみ氏に師事、志村氏が伝統工芸を離れた今も
伝統工芸展を主要な舞台に作品を発表し続けるが、
「志村先生には、1日の概念にとらわれず自ら信じる方向で
自由に進んでいかれる作家としての生き方も含めて多くの教えを受けた」という。
紬織と大胆な色面構成という独自の手法で、
紬織着物に新たな可能性を広げたと言えよう。
【村上良子氏 プロフィール】
1977年 重要無形文化財保持者志村ふくみ師事
1986年 第33回日本伝統工芸展初入選
1989年 「日本の工芸<今>100選展」出品(パリ、三越エトワール」
2002年 個展「村上良子染織展」(銀座、和光ホール)
2004年 第51回日本伝統工芸展鑑査委員(以後51回、58回、59回展)
2006年 京都府指定無形文化財保持者認定
2007年 紫綬褒章受章 「日本のわざの美展」出品(ロンドン、大英博物館)
2013年 「現代の日本工芸展」出品(フロリダ、森上美術館)
2016年 重要無形文化財保持者「紬織」に認定される
<受賞歴>
1988年 第17回日本伝統工芸近畿展 松下賞
1989年 第36回日本伝統工芸展 東京都知事賞受賞
2000年 第37回日本伝統工芸染織展 中国新聞社賞受賞
2002年 第49回日本伝統工芸展 高松宮記念賞受賞
2017年 京都府文化賞功労賞
2020年 旭日小綬章
2021年 京都市文化功労者
絹100% 長さ4.0m(御仕立て上がり)
草木染:藍・刈安・梔子
※開き仕立て
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン ご友人との気軽なお食事、街歩き、普段着 など
◆あわせる帯 洒落袋帯、カジュアル向けのデザインの名古屋帯 など
※仕立て上がった状態で保管されておりましたので、折りたたみシワがついております。この点をご了解くださいませ。
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