商品番号:1485534
(税込)
【 仕入れ担当 中村より 】
広げた瞬間に…思わず誰しも息のむ御品。
大島紬の中でも最高級に類する一枚。
他のどのような白大島とも並べば歴然。
その絣の技術は一線を画した出来栄え。
さらには恵大島だけが有する『白恵泥』。
通常の白泥がパキッとした白色であるのに対し、
なんとも深みとまろみのある表情を生み出すのでしょう。
そしてそのまろやかな白地に浮かぶ有色絣の妙…。
残念ながら今後新しく織り上がることはございません…。
今回なんと未仕立て新品のお品を仕入れて参りました。
大変お値打ちにご紹介させていただきます。
この機会、大島愛好家の方はどうかお見逃しないようお願い致します!
【 色柄 】
並べば歴然。その「白」は、他の白大島とは一線を画するもの。 。 見るほどに絣の魔術にひきこまれる、美しくも高雅な傑作品。
ご覧いただけますでしょうか。
すっきりとした白ではなく、白泥独特のまろみのある白。
その白地を埋め尽くすように水色の絣を並べて、
その中に極細密に織り表されたのは、洗
彩り豊かなすすきの意匠。
まるで型絵染のような、一つの作家性とでもいうのでしょうか。
眼前に迫ってくるかのような迫力ある立体感が表現されております。
本場大島紬は高機による手織りで一糸一糸心を込めて織り上げられます。
街行きの方が思わずハッと振り返るような、
極上のお洒落着となりましょう。
日本の染織の歴史が忍ばれるようなすばらしい出来栄えの作品…
どうぞお手元にて、末永くご堪能くださいませ。
そしてぜひとも、次世代へと受け継いでいってくださいませ。
【 恵白泥について 】
大島のプロをして「白恵泥の白は違う」と言わしめる…
今も活発に活動している燃える薩摩の地には、何万年の歳月を経て、
地熱や火山熱の膨大な熱エネルギーによって生成された白い土があります。
「薩摩焼」の土として利用されているその土を用いるのが、白恵泥染め。
白泥を幾度も幾度もくぐった絹糸。くぐらせる前と明らかに異なるそのしなやかさは…
「カシミアの手触り」と呼ばれるほどのもの。
薩摩の白泥をくぐった白大島はしなやかで着心地が良く、シワになりにくく、
しっとりとしているのにしなやかな強さが存分に発揮されております。
【 恵積五郎について 】
本場大島紬の染織作家。
藤絹織物の都喜ヱ門とともに昭和の大島紬を牽引し、
特に絣の技術に秀でていたことから「絣の魔術師」とも呼ばれております。
積五郎は父の再婚にともなって家を出で大島紬の職人となり、
その後、恵大島紬織物を創設。
他の追随を許さぬ高度な技術を用い絵画として評価しても
おかしくない図案を織物で表現、高い評価を受けておりました。
その作品は昭和天皇にも献上されことがあるほど。
【大島紬について】
マルキとは、経糸の総数(1240本)に占める経(たて)絣糸の割合のこと。
つまり、マルキの数値が上がるほど経絣糸が多く入り、
経緯(たてよこ)の絣合わせが難しくなります。
9マルキ、7マルキ、5マルキなどがあり、
その数が上がるほど、より手間隙のかかったお品となります。
9マルキの作品は、絣合わせの難易度は格段に上がりますが、
経絣糸が多いことで、曲線部分の表現が非常になめらかになり、
細部まで美しく意匠を表現すること可能です。
たとえば7マルキと9マルキを比べますと、その細かさは一目瞭然でございます。
【 大島紬について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1975年2月17日指定)
鹿児島県の奄美大島を中心に作られている織物。
世界三大織物にも数えられ、織る前に糸を染める先染、
手織りの平織、絣合わせをして織上げたものは
「本場大島紬」の名で伝統工芸品に指定されている。
しなやかで軽く、シワになりにくいという特徴がある。
手紡ぎの糸を、「テーチ木」(車輪梅)という
奄美エリアに生息する植物の煎汁液と、
鉄分を含む泥土でこげ茶色に発色させ、
手織りする伝統的技法が主だった染色方法。
藍、白、色大島などもある。
大島紬は独特の絣使い(細い点)と先染め、製法等限られた
条件の中で約84種類があり、染色別が6種類、糸の配列による
組織別14種類をかけ合わせて作る
絹100%
長さ12.6m 内幅37cm(最大裄丈70cm)
通産大臣指定伝統的工芸品の証紙、本場大島紬織物協同組合の証紙がついております。
恵大島紬織物謹製
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご年齢は問いません
◆着用シーン 音楽鑑賞、観劇、お食事、お出掛け、ご旅行、趣味のお集まり
◆あわせる帯 洒落袋帯、九寸・八寸名古屋帯など
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
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