商品番号:1484909
(税込)
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【 仕入れ担当 田渕より 】
至高の夏着物。
海の色、空の色、花の色の鮮やかさ…
東シナ海の風と沖縄の太陽を受けてのびのびと育つ
『糸芭蕉』から生み出された織物、『芭蕉布』…
ずっとお探しの方もいらっしゃるのではないでしょうか…
特に着物は帯より糸が細くなるため、かなりの糸づくりに手間隙がかかり、
創作数が極端に少なくなっております。
証紙等はございませんが、
心地良いシャリ感に、自然の恵みを感じる節の感触…
まさしく命を織り込んだ至極の布といえるでしょう。
お目に留まりましたらお見逃しなきようお願いいたします!
【 お色柄 】
心地良いシャリ感に、自然の恵みを感じる節の感触…
まさしく命を織り込んだ至極の布といえるでしょう。
ナチュラルな地に、褐色と鉄紺の濃淡にて
ジンダマーの絣模様が織りだされております。
こういったお品は一から誂えますと高価となります。
芭蕉布に想いを馳せた平良敏子氏を想いながら…
それを装う贅沢さ。
色褪せることない琉球の心を、どうぞ存分にご堪能ください。
【 状態について 】
中古品として仕入れて参りましたが良好です。
畳皺がございますのでお届け前にプレス加工をサービスいたします。
【 芭蕉布について 】
芭蕉布は沖縄手織りの中でも最古の1つと言われており、
その名の通り植物の糸芭蕉を原料として織り上げられた布でございます。
その中でももっとも有名な産地といえば…
織のお着物ファンの方もご存知、喜如嘉でございましょう。
1972(昭和47)年、沖縄が日本に復帰すると同時に、
県の無形文化財に指定された芭蕉布。
そして、個人では平良敏子氏がその技術保持者としての認定を受けました。
またその2年後、国指定の重要無形文化財として、
平良氏を代表とする「喜如嘉の芭蕉布保存会」が保持団体として
認定を受けております。
芭蕉布に想いを馳せた平良敏子氏の熱い思いには心温まるものがございます。
現在、芭蕉布のお着物は技術者の高齢化と後継者不足により、
本当にごくわずかしか織りあがって参りません。
芭蕉布の大きな特徴は、麻より繊維が堅いため軽く張りがあり、
風通しが非常に良く、衣類が肌にまとわり付くこと無く、
一層さらりとした肌触りがある点でございます。
そのため、猛暑で夏の長い、亜熱帯気候の沖縄に最適な織物として、
古くから琉球の王族から農民にいたるまで、夏の衣類として広く愛用されておりました。
近世から第二次大戦までは、農村では屋敷の裏庭や畑に糸芭蕉を栽培し、
自給自足の生産体制が続いておりましが、大戦によって芭蕉布は造る人も
材料も廃れてしまい、途絶える寸前になっておりました。
原木を栽培することに始まり、そこから、皮を剥ぎ、木灰汁で煮、
しごいて不純物を取り除き、水に浸し、用途に合わせた細さに裂き、結び繋げる…
この過程でようやく糸が完成いたします。
文字として列記いたしますと簡単なものとなってしまいますが、
大変な労力と時間が必要で、重要な工程です。
それから撚りをかけ、整経。
染色用や絣用でそれぞれ異なる処理をし、やっと織る作業へと入ります。
(織に入りますと、乾燥に弱い芭蕉が切れないように、絶えず湿気を与えながら
作業をしなければならないため、5、6月の梅雨の時期が最適だそうです。)
最後に織り上がった反を木灰汁で炊き、洗濯をして仕上げます。
ここまでしてやっと一枚の布が織り上がる、尊い一品。
その手触りは例えようがございません。
【 芭蕉布について 】
喜如嘉の芭蕉布
文部科学大臣指定重要無形文化財(1974年4月20日指定)
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1988年6月9日指定)
糸芭蕉から採取した繊維を使って織られた布。
日本の別名は「蕉紗」。
沖縄手織りの中でも最古の1つと言われており、
その名の通り植物の糸芭蕉を原料として
織り上げられ、沖縄本島の北部に位置する
大宜味 (おおぎみ) 村の喜如嘉 (きじょか)が
主な産地である。
1972年、沖縄が日本に復帰すると同時に、
芭蕉布は県の無形文化財に指定され、かの平良敏子氏が
その保持者としての認定をうけた。
1974年には大宜味村喜如嘉の芭蕉布が
国の重要無形文化財に指定された。
糸芭蕉の繊維は麻より繊維が堅いため軽く張りがあり、
風通しが非常に良く、衣類が肌にまとわり付くこと無く、
一層さらりとした肌触りとなるため、猛暑で夏の長い、
亜熱帯気候の沖縄に最適な織物である。
芭蕉布の原料となる糸芭蕉は、3年ほどかけて
人の背丈を超える大きさになったところで
やっと採取可能な状態となり、1本の糸芭蕉から
20グラム程度という極僅かな採取量である。
1反の布を織るには200本の糸芭蕉が必要とされる。
芭蕉糸100% 衿裏:麻 (縫製:手縫い)
背より身丈150cm(適応身長145cm~155cm) (3尺 9寸 6分)
裄丈64cm (1尺 6寸 8分) 袖巾33cm (8寸 7分)
袖丈48.5cm (1尺 2寸 8分)
前巾23.5cm (6寸 2分) 後巾29.5cm (7寸 7分)
※居敷当無し、背伏せ付き
ますいわ屋扱い品
【裄丈のお直しについて】
概算ではございますが、以下の最長裄丈までお出しできるものと思われます。
≪最長裄丈≫ 裄丈67cm (1尺 7寸 6分) 袖巾34.5cm (9寸 1分)
詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆最適な着用時期 盛夏(6月末~9月上旬)
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齡は問いません
◆着用シーン 芸術鑑賞、お食事、街歩き、趣味のお集まりなど
◆あわせる帯 洒落袋帯、名古屋帯、半巾帯
※着姿の画像はイメージ写真です。柄の出方が少々異なる場合がございます。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。この点をご了解くださいませ。
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