商品番号:1425235
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【 仕入れ担当 田渕より 】
ひと目で心に残るその美匠…
惹きつけられてやまないその色彩センス。
能装束唐織の大御所として知られる
西陣名門、山城機業店より袋帯のご紹介いたします。
山城機業店は、明治時代以来、西陣のほとんどの織屋は、
機を生業とする店という意味から機業店という名称を使ってきました。
しかし、最近になって、古くさいという理由から、
ほとんどの会社が、社名から機業店という単語を消し去っています。
その言葉の意味するものを、時代に流されず、
大切にしたいという気持ちから、あえてそのままに、誇りを持って守っています。
確かな織物を創り続ける老舗として、絶大な信頼を置かれている機屋です。
お値打ちに出回っているフォーマル帯とは一線を画したこの風格…
重厚感のある格調高さとは裏腹の、丁寧に織り上げられたこの帯地の結び易さ。
お着物馴れされた上級者の方にもきっとご納得いただけるお品です。
まずはどうぞご覧下さいませ。
【 お色柄 】
地色は清雅な白銀。
お柄には「亀甲重ね」と題された清雅な彩りの古典模様を織りなしました。
白銀の帯地に映える上品な銀に、爽やかな空色と女郎花色。
その色彩センスもさることながら、細やかな織りの妙技にも感嘆致します。
華やぎの中にみせる正統派の落ち着いた格調。
繊細な織りのさ、そして凛とした佇まい…。
お着物合わせの楽しさや、着る人の個性を引き出す古典的な意匠に
どこか新鮮な風を吹き込む逸品です。
【 引箔について 】
「引箔」は、三椏(みつまた)や楮(こうぞ)で作った和紙に目止めをし、
その上に金箔、銀箔、プラチナ箔、真珠、らでん、漆など
大変高価な素材を使ってさまざまな柄を作ったものです。
その薄い金銀箔を張った無地のものや、漆に顔料を混ぜて多彩な色を出したもの
それらを組み合わせて模様を表したものを極細に裁断し、それを一本一本丁寧に
織り込んでゆきます。
和紙に片面だけ色柄を付けたものなので、裏返ると土台の紙が見えてしまう
大変難しい作業。したがって「引箔」を織り込む場合は一度「機」を止めて
ヘラで一本一本引き揃えるように織り込まなければなりません。
だからこそ、熟練の腕が必要になってまいります。
※長期在庫処分対象商品です。
新品の状態で入荷しておりますが
店舗陳列による変色の可能性がございます。
採算度外視のため、お直しが必要な場合はお客様のご負担となりますので
予めご了承の上でお買い求め下さいませ。
お手元確認後のご返品は承ります。
【 山城機業店について 】
西陣織工業組合所属
西陣織工業組合証紙はNo.216
1918年(大正8年)創業
屋号:伊勢屋孝兵衛
西陣でもとりわけ唐織の技術で定評のある機屋。
大戦中に企業整備令により廃業、戦後9代目が
帯地製造を再開した。
1952年に株式会社に改組。
1997年に10代目に代替わりし現代に至る。
【 西陣織について 】
経済産業大臣指定伝統的工芸品(1976年2月26日指定)
多品種少量生産が特徴の京都(西陣)で
生産される先染の紋織物の総称。
起源は5〜6世紀にかけて豪族の秦氏が
行っていた養蚕と織物とされ、応仁の乱を期に
大きく発展した。
18世紀初頭の元禄~享保年間に
最盛期を迎えたが、享保15年(1730年)の
大火により職人が離散し大きく衰退。
明治期になりフランスのリヨンよりジャカード織機を
導入した事でこれまで使用されてきた空引機
(高機)では出来なかった幾多の織物が
産み出され量産が可能となった。
織機はおもに綴機、手機、力織機の3種類で
企画・図案から意匠紋紙、糸染、整経、綜絖、
金銀糸、絣加工等多くの工程があり、これらの
一つひとつの工程で熟練した技術者が丹念に
作業を行っている。
西陣織には手の爪をノコギリの歯のように
ギザギザに削って図柄を見ながら織り上げる
「爪掻本綴織」、「経錦(たてにしき)」、
「緯錦(ぬきにしき)」、「緞子(どんす)」、
「朱珍(しゅちん)」、「紹巴(しょうは)」
「風通(ふうつう)」、「綟り織(もじりおり)」、
「本しぼ織」、「ビロード」、「絣織」、「紬」など、
国に指定されているだけでも12種類の品種がある。
「西陣」および「西陣織」は西陣織工業組合の登録商標である。
絹56%、レーヨン19%、ポリエステル17%、分類外繊維(和紙)8%
長さ約4.35m(仕立て上がり時)
西陣織工業組合証紙NO.216 山城機業店謹製
おすすめの帯芯:綿芯「松」
耳の縫製:かがり縫い
六通柄
◆最適な着用時期 10月~翌年5月の袷頃
◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません
◆着用シーン 結婚式、式典、お付き添い、音楽鑑賞、観劇、お食事会など
◆あわせる着物 色留袖、訪問着、付下げ、色無地など
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