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初夏の花を纏う、爽やかなリンクコーデ。【和装小物「兎金」代表 Reoさん】(前編)「着物ひろこが会いに行く!憧れのキモノビト」vol.17

初夏の花を纏う、爽やかなリンクコーデ。【和装小物「兎金」代表 Reoさん】(前編)「着物ひろこが会いに行く!憧れのキモノビト」vol.17

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海外生活中、独学で着物を愉しむようになった”着物ひろこ”こと長谷川普子さん。SNSでの発信がバズり、帰国して3年目、静岡を拠点に多彩に活動中。そんなひろこさんの9人目となる対談のお相手は、和装バッグ・小物のオンラインショップ「兎金」を営むReoさんです。

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和装小物「兎金」代表 Reoさん

Reoさんをひろこさんが知ったのは、知人が芸舞妓時代の彼女と一緒に写っている写真をポストしていたから。今回、念願叶っての対面が叶いました。

Reoさんプロフィール画像

Reo

和装小物「兎金」代表。
祇園の元芸妓。京都から東京へ移住し、オンラインショップ「兎金」を立ち上げ、和装小物・利休バッグ・ウィッグを製作販売すると同時に、Instagramでは和髪のヘアセットにおけるコツなどを発信している。二部式の付け帯に仕立て替える帯加工サービス「文化仕立て」も人気。現在、2児の母。

着物ひろこ(以下、ひろこ):いつもInstagramを拝見していて、美容への感度が高い方だなと思っていたのですが……とくに日焼け対策が万全ですね!

Reo:(笑)。逆に、日焼け以外はあまり気にしていません。

ひろこ:そうは見えない!

Reo:ああ、でも、舞妓の頃からの習慣で顔剃りは定期的にしています。日頃はセルフケアで、たまに床屋さんへ。顔から襟足までを剃ってもらっています。

ひろこ:はんなりした出で立ちとインスタライブで見るサバサバ感のギャップが魅力だなと常々感じていたのですが、早くも意外なお話が聞けて嬉しいです。今日はよろしくお願いします。

Reo:こちらこそ、ひろこさんとお会いできるのを楽しみにして来ました。どうぞよろしくお願いいたします。

藤×杜若で体現する初夏の香

ひろこ:まずは、新緑に映える今日のお召し物から。

Reo:色無地のような付け下げのようなお着物は、「染め工房造舎つくるや」の桑原牧子さんによる東京友禅です。

着姿
着姿

ひろこ:地模様がとても印象的ですね。ライトなレモンイエローがとってもお似合いです!今日は、そんなReoさんのお着物にリンクする帯をコーデの中心にしてみました。

ひろこさん着姿

トラディショナルな組み合わせも、ひろこさんの手にかかればまるで「ペリウィンクルのような可愛らしさ」(撮影クルー評)に!

ひろこ:いつもはあまり選ばないやわらかい色味の着物に合わせて「古典」なコーディネートです。菱格子地紋の白生地をレモンイエローに染めた帯には、流水に杜若。合わせたお着物はぼかし染めの小千谷の上布で、初夏らしい爽やかなイメージでまとめました。

ひろこさん帯回り

帯揚げ&帯締めも同系色ですっきりと。根付代わりに挿しているのは、「月輪屋 着物と雑貨てて 」のはこせこぼんぼんの飾りを付けた着付けヘラ

Reoさん帯回り

渡敬の帯締めは着物に合わせた色合いで。帯揚げは井澤屋の輪出し

ひろこ:藤の花の染め帯、素敵ですね。周囲の新緑とも馴染みがよく、ハツラツとした美しさが感じられます。

Reo:ありがとうございます。ひろこさんの杜若もいまの時期ならではの装いで、目を奪われます。

ふたりのバックショット

ふたりが纏う花に誘われたかのように、縁側に薫風がそよぐ

“季節を纏う”ことについて

ツーショット

季節を纏うのは、着物ならではの愉しみのひとつ。それについて、ひろこさんは次のように語ります。

「季節は“先取り”が粋と言われてきたのも、自然の美しさと戦わないようにという考えも踏まえた上で……。私の場合はコンクリートジャングルのような都会や、空さえ見上げる余裕のない街中での仕事や家事育児通勤といった風景の中に、季節の花の帯や着物が目に入ってくることの意味や効果を期待して、完全自己満足で楽しんでいます」

ひろこさん

「海外生活では日本の四季と季節がズレたり、もちろん厳密な四季もなく、なんなら年中暑い中で、『ああ、桜が舞い散るのを見たいな』『朝顔の季節だな』『桔梗が咲いたな』など、幼い頃から親しんだ季節折々の風景や行事、日本らしさが特に恋しくて……。

ようやく日本で着物を着るなら、もちろん幾何学も大好きだけれど、纏うもので季節を表現できたり、勝手にお知らせできたりするところが愉しいですね」

2025.07.07

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「私の場合、好きならいつだって季節問わず、というスタンスとは少し違って、大きくは外したくない。でも、その季節の花が咲く前から散るまでは身に纏いたい。

桜もそうですが、日本列島で見ても、咲いていたりまだだったり。開花時期も差があるので、厳密でなくて良いと思ってはいます」

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着物こそ最適なマタニティウウェア

ひろこ:Reoさんにとって、着物はやはり身近なものですか?

Reo:そうですね。お着物はお洋服と変わらない感覚です。カジュアルな場所でも着物で行きたいときはそうしますし、ちょっとおめかしするような場にも相応しいので、初めての方とお会いするときはお着物だと間違いないので、ラクですね。季節やTPOが分かりやすく、決まっているルールに従えばいいので迷うことがないですし。

ひろこ:長く着物文化の中で生きてこられたからこそ、ご自身の感性や佇まいを最も映し出せるのは着物だ、と感じられるのでしょうか。であれば、どなたかとご一緒する際にご自身を表現する手段としてお着物を選ばれるのも分かります。お着物が日常着であるなら、妊娠中も着用されていたのですか?

Reo:はい。マタニティウェアは最小限しか買わず、体型の変化に対応しやすいので、大半をお着物で過ごしていました。

Reoさん

ひろこ:芸舞妓時代から着物に慣れ親しんでらっしゃるからか、着こなしも所作もお美しいです。日本に帰国して初めて「都をどり」を拝見したとき、もう、圧巻のひとことで。多くの少女たちが舞妓さんに憧れる気持ちが分かりました。幼い頃、バレエを観て「習いたい!」と泣いて懇願した日のことを思い出しました。日本の伝統や文化の底知れぬ深さに感服すると同時に、畏敬の念が湧き上がったのを憶えています。

Reo:「都をどり」が開催される4月は毎年大変でした。忙しすぎてお花見をするような優雅な時間はほとんどなかったですね(笑)。辛抱するしかないこともありましたが、花街での経験を通じて、人づき合いや自己プロデュースについて学べましたし、臨機応援に対応する力が身についたと思います。それは、子育てはもちろん、いま手掛けている「兎金」の運営にも活かされている気がします。

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後編では、子育てと両立しながらのお仕事との向き合い方や「兎金」での活動について、詳しくお届けします。

構成・文/椿屋
撮影/伊藤圭

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