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オーセンティックなルールに乗っかって。【実業家 秋元剛さん】(前編)「着物ひろこが会いに行く!憧れのキモノビト」vol.13

オーセンティックなルールに乗っかって。【実業家 秋元剛さん】(前編)「着物ひろこが会いに行く!憧れのキモノビト」vol.13

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静岡を拠点に日本中を東へ西へと移動する毎日を送る”着物ひろこ”こと長谷川普子さん。2026年の“新幹線移動始め”は、大横綱 千代の富士関の長男・秋元剛さんとの対談取材のためでした。まずはおふたりの出会いのきっかけ、この日のコーディネートから。

2025.11.25

ライフスタイル

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実業家 秋元剛さん

2026年最初のお相手は、1980年代に大横綱として絶大なる人気を博した千代の富士関の長男であり、株式会社秋元の取締役を務める秋元剛さんです。

秋元剛さんプロフィール画像

画像:mitograph

秋元剛

株式会社秋元 取締役。第58代横綱 千代の富士の長男。日本発インターナショナルファッションマガジン 『commons&sense』の広告営業&編集を経て、都内セレクトショップのディレクターを務めた後、株式会社秋元を2018年4月に設立し独立。

千代の富士に関わる様々な企画・運営を行う傍ら、ファッション業界では、ディレクター業の他、PRやキャスティング、スタイリングなど多岐にわたり活動。2021年には、日本橋のラグジュアリーホテル 「マンダリン オリエンタル 東京」のアンバサダーに就任。

ゲストと調和する、ひろこ流おもてなしコーデ

ふたりが初めて会ったのは、きものスタイリストとして活躍されているマドモアゼル・ユリアさん初の単独著書となる『きもののとりこ』(世界文化社刊)の出版記念パーティー。

そこから約ひと月が経ち、「マンダリン オリエンタル 東京」にて再会しました。

ツーショット

着物ひろこ(以下、ひろこ):ユリアさんのパーティ以来ですね。今日はこんな素敵なホテルで再びお会いすることができて光栄です。

秋元剛(以下、剛):以前お会いしたときはチョーカーをコーディネートに取り入れるなど、パーティという場に相応しい華やかなお着物でしたが、今日はまた随分と印象が違いますね。

ひろこさん着姿

たたき染めの訪問着の色の濃淡に合わせた半衿と帯揚げで落ち着いた印象を演出

ひろこ:都会的でシックなホテルの夜の雰囲気に合わせて、散りばめられた金銀箔がライトに映える地味派手な着物にしました。松の内ならでは(撮影は1月上旬)の、瓢箪・松・扇・梅といったおめでたい文様がふんだんに織り込まれた袋帯を合わせて、色数少なめだけれどゴージャス感のあるコーディネートにしました。

ポイントは帯締め。相撲と剛さんへのリスペクトを込めて、縄っぽい存在感の一本を選んでみました。

ひろこさん帯回り

帯は、黒地にゴールドの刺繍が煌びやかな一条。リングの重ね付けも絶妙なバランスに

ひろこさん足元

足元は、ひろこさんが公式アンバサダーを務める「岩佐」のコード刺繍草履プラチナ。「厚底なのに安定感抜群! 天が柔らかくて履きやすいので、お召かしに最適な一足です」(ひろこ談)。カラートーンを揃えて足袋も黒で

2024.07.16

着付け

DJ・きものスタイリスト マドモアゼル・ユリアさん

居心地のいいドレスアップで、場に華を添える

対する剛さんの装いは、同系色を取り合わせたトラディショナルな印象。ファッションにおける自身の流儀について訊けば、「オーセンティックなルールには乗っかりたい方」とのこと。

着物のルールも楽しめるタイプで、「フォーマルな場では、ドレスアップしている方が居心地がいいんですよね」とも。

剛さん着姿

ひろこ:羽織紐とタッセルがお洒落!

剛:男性の着物のコーディネートには少し珍しいですよね、タッセル。扇子に付けて根付代わりにしています。

剛さん帯回り

存在感のある羽織紐には、家紋の「丸に三つ葉柏」が刻印されている

ひろこ:今日のお召し物も本当によくお似合いですし、パーティで着てらした水色のお着物もインパクトありましたね。初代 由水十久氏が手掛けたものだとお聞きして驚きました!

剛:皆さん、ビックリされますね(笑)。父が着ていたものを自分サイズに仕立て直したもので、紬地に風神雷神をモチーフとした童子が描かれています。由水さんが父の化粧廻しを手掛けられたご縁から誂えていただいたものらしく、そもそも由水さんの男物の作品が珍しいと聞いています。

ひろこ:そんな貴重なお着物を、今日は持ってきてくださったんですよね。ありがとうございます。

剛:さすがに単衣なので着て来られなかったので、ぜひ間近でご覧になってください。

初代由水十久の着物

剛:薄っすらと風が吹いているような絵付けが施されているんですが……見えますか? 

ひろこ:わぁ!!ほんとですね。

剛:懇意の呉服店にて寸法を直してもらったんですが、父は身体が大きかったので、柄行を考慮しながらどう直すのがベストなのか、随分と相談にのってもらいました。

初代由水十久の着物

加賀友禅の巨匠・由水十久は、童や唐子など人物モチーフを得意とした

落款

初代と二代では落款の外枠が異なる

しまったままはもったいない!父の形見をマイ着物に

ひろこ:ファッション系の専門学校で学ばれたご経験もあって、元々お洋服はお好きだと思いますが、お着物も昔から興味があったんですか?

剛:浴衣を着るのは好きでしたね。父のセレモニーや親族や友人の結婚式といったハレの場には着物を着ることもありましたが、本格的に袖を通すようになったのは、3,4年前くらいからでしょうか。

ひろこ:何かきっかけが?

剛:着物や帯も手がけられる「KEITA MARUYAMA」の百貨店での初売りのお手伝いをする際、せっかくなので自分も着物で行こうかと思って。それをきっかけに着物を楽しむようになりました。

単衣

「千代の富士」の名がひと際インパクトを与える単衣

ひろこ:お着物はお父様から譲り受けたものが多いのかしら。

剛:ほとんどがそうですね。最近になってやっと薄めの羽織を一枚仕立てたくらいで(笑)。

家には本当にたくさんの父の着物があって、しまったままにしておくのももったいないかなと。当初は価値や希少性について分からず、直すためのお金も無尽蔵にあるわけではないので、優先順位を考えました。水色っぽいの、濃紺の、白の大島紬と、結城紬もマイサイズに直しました。

羽裏

「見えないオシャレも大好き!」と剛さん

ひろこ:着付けは独学ですか?

剛:男性の着物は簡単ですよね。浴衣とさほど変わらない。女性ほどハードルが高くないので着物を楽しむ男性が増えたらいいのに、と思います。

“着物インフルエンサー”なのに、なぜか洋服関連の投稿がバズりがちなひろこさん。まだまだ剛さんに訊きたいことが山盛りです。

洋服への愛、着物との関わり方、千代の富士関との思い出などについては、続く後編にて。来月のリリースを、どうぞお楽しみに。

撮影協力/マンダリン オリエンタル 東京
取材・文/椿屋
撮影/伊藤圭

2025.12.25

ライフスタイル

着物ひろこが会いに行く!憧れのキモノビト

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