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観世能楽堂に響く村松稔之さんのカウンターテナー。幽玄な舞台で涼と雅を味わう

観世能楽堂に響く村松稔之さんのカウンターテナー。幽玄な舞台で涼と雅を味わう

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東京・GINZA SIXの地下に広がる観世能楽堂。2026年8月、きもの展示会「涼雅 ーRYO-MIYABIー」の会場に世界的カウンターテナー・村松稔之さんの歌声が響き渡りました。伝統と歌唱が織りなした特別リサイタルの模様をお届けします。

2026.09.06

イベント

イベントレポート

会場は能舞台と、その舞台裏。静謐な空気を贅沢に感じるひととき

展示会とリサイタルの会場になったのは、GINZA SIXの建て替えとともに地下へ移った観世能楽堂。静謐な空気が満ち、8月上旬の暑さを忘れさせる涼やかな空間でした。

GINA SIXの観世能楽堂

通常480席ある大きな舞台ですが、展示会&リサイタルへのご参加は30名限定。とても贅沢で貴重な機会

今回、きもの展示室に使われたのはなんと日頃は出演者控室(楽屋)となっている空間。もちろん普段は一般客が足を踏み入れられない場所です。

GINA SIXの観世能楽堂の楽屋にてきもの展示会を実施している

裏側を見学しているような特別な体験に(楽屋エリアは撮影不可)

2025.07.06

カルチャー

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能舞台に響き渡る、世界を魅了するカウンターテナー

ご来場いただいた方におもてなしとして開催する、スペシャルイベント。

この特別な舞台にゲストとしてリサイタルを披露してくださったのは、世界でカウンターテナーとして活躍する、村松 稔之さん。

村松 稔之さん

カウンターテナー
村松 稔之

京都市出身。東京藝術大学大学院修士課程を首席修了後、イタリアへ留学し古楽声楽を研鑽。数々の音楽賞を受賞し、NHK-FMやABC放送などメディア出演も多数。国内主要オーケストラとの共演を重ねるほか、古楽から現代作品まで幅広いレパートリーを持つカウンターテナーとして活躍。2026年京都市芸術新人賞受賞。

東京藝術大学を首席で卒業後、イタリアを拠点に活動する村松さん。日本で直に歌声を耳にできる機会は限られています。

今回参加のお客様方に着いていただいた席は、能舞台の正面4列目まで。手の届きそうな距離で鑑賞する機会となりました。

GINA SIXの観世能楽堂の客席に集まった、着物姿のお客様

お客様はお着物姿の方ばかり。開演前のワクワク感が広い会場に満ちて

控えめな遊び心が光る、凛とした和姿

村松さんが登場されると、期待に満ちた空気は最高潮。ステージが始まる前から、その出で立ちの素敵さにも場が湧き上がります。

GINA SIXの観世能楽堂の橋掛かりを渡る、着物姿の村松 稔之さん

橋掛かりを渡る村松さん。足運びはじめ、身のこなしが素敵なのも印象的

この日の装いは、村松さん本人が選んだ一枚です。

GINA SIXの観世能楽堂に立つ、着物姿の村松 稔之さん

すっきりとした着姿がスマート。MCでは「僕も今日はお着物を着せていただいて」と衣装に言及されました

オリエンタルな雰囲気漂う御召の着物に、“裏縞”と呼ばれる裏側に縞模様が入った薄羽織。こなれたムードがただよう凝った一枚です。

帯と羽織紐はトーンを合わせた明るい色味で統一されてすっきりまとまっていますが、能舞台に映える控え目な華やぎがあります。

GINA SIXの観世能楽堂に立つ、着物姿の村松 稔之さんの帯周りのアップ

こんなにも立体的な織模様の御召きもの

日頃は洋装メインでのステージが多い村松さんですが、着物姿での歌唱も少なくないそう。

過去にも和の演目とのコラボレーションを重ねてこられ、今回も自ら「着物で歌いましょうか」とおっしゃってくださったのだとか。

2025.12.20

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『エルメス』×メンズ着物―逸品小物をアクセントに「きものとラグジュアリーの交差点」vol.2

名曲で彩られた30分。和洋の響きが交差するステージ

GINA SIXの観世能楽堂で歌う、着物姿の村松 稔之さん

幽玄な能舞台に響く美声

披露くださったのは、厳選されたスタンダード・ナンバー6曲。まずは情緒あふれる日本の歌から始まり、世界の名曲まで、幅広く愛された音楽をチョイスくださいました。

GINA SIXの観世能楽堂で歌う、着物姿の村松 稔之さん

立ち姿も凛々しいですね

<日本の歌>

岡野貞一:朧月夜
成田為三:浜辺の歌
武満徹:小さな空
 
 
<世界の名曲>

T. ジョルダーニ:いとしい人よ(Caro mio ben)
J.S. バッハ=グノー:アヴェ・マリア(Ave Maria)
E. サティ:ジュ・トゥ・ヴ(Je te veux)
G. プッチーニ:私のお父さん(O mio babbino caro)

GINA SIXの観世能楽堂で歌う、着物姿の村松 稔之さん

世界を飛び回る村松さんならではの安定感

心そのものを揺さぶる美声。神の依代である松の木を背に立ち、厳かな空間へ歌声を溶け込ませていくその姿は、どこか神聖さすら感じさせる特別な時間となりました。

GINA SIXの観世能楽堂で歌う、着物姿の村松 稔之さん

会場からは「感動しました!」のお声も多数

アンコールでは映画『もののけ姫』のテーマ曲を披露。会場のお客様により一層深く響く曲をピリオドに、30分のリサイタルは幕を下ろしました。

GINA SIXの観世能楽堂で歌い終え、お辞儀する着物姿の村松 稔之さん

会場はもちろん拍手喝采!客席と舞台が繋がる瞬間です

余韻とともに幕を閉じた特別なひととき

歌声がもたらす風情と余韻、そして哀愁と力強さに、誰もがすっかり魅了されていました。

終演後、「(数日後に予定されている)軽井沢公演にも行きます!」と話す方も。お客様の心を射止める歌声だったことがうかがえます。

GINA SIXの観世能楽堂に立つ、着物姿の村松 稔之さん

村松さん、ありがとうございました!

伝統ある能舞台と至高の歌声が溶け合った本イベント。涼と雅を五感で堪能する、かけがえのない夏の一夜となりました。

撮影/五十川満

2023.12.04

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