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講談師 七代目 一龍斎貞鏡さんが届ける怪談噺。気迫の語りと涼やかな装いを能舞台で味わう

講談師 七代目 一龍斎貞鏡さんが届ける怪談噺。気迫の語りと涼やかな装いを能舞台で味わう

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東京・GINZA SIX 観世能楽堂を舞台に開かれた、きもの展示会イベント「涼雅-RYO-MIYABI-」。会期中のスペシャルイベントには、講談師の一龍斎貞鏡さんが登場。涼やかな装いと、語りの気迫。ふたつの表情を見せてくれた舞台を振り返ります。

2026.09.25

イベントレポート

観世能楽堂に響く村松稔之さんのカウンターテナー。幽玄な舞台で涼と雅を味わう

能舞台を贅沢に貸し切り、物語を味わう夏のひととき

会場となったGINZA SIXの地下、観世能楽堂。

8月上旬、晩夏とは思えぬ暑い時期でしたが、たくさんのお客様が着物姿でお越しくださいました。

ホールは夏の暑さを忘れさせる涼やかな雰囲気。会期中はホール全体を貸し切っているため、普段は満員状態なのが嘘のような、贅沢に静けさを感じられる空間です。

GINA SIXの観世能楽堂に座る一龍斎 貞鏡さん

通常480席ある大きな舞台ですが、講談へのご参加者は30名限定。広々とお過ごしいただきました

ご来場いただいた方へのおもてなしとして開催している、スペシャルイベント。今回ご登壇いただくのは講談師の一龍斎 貞鏡いちりゅうさい ていきょうさんです。

GINA SIXの観世能楽堂の楽屋にてきもの展示会を実施している

講談師
七代目 一龍斎貞鏡

1986年東京都生まれ。2008年1月、父である八代目一龍斎貞山に入門。2012年2月に二ツ目に昇進し、2023年10月には真打に昇進した。2022年、文化庁芸術祭新人賞を受賞。修羅場や怪談噺など本格講談をはじめ、メディア出演など幅広く活躍中の人気講談師。同時に、五児の母として芸道と子育てを両立中。

現在、プロとして活動している講談師は全部で100人ほどと言われています。その中でも若手、そして女性はさらに少なく、貴重な存在と言える貞鏡さんの講談を聞ける、貴重な機会となりました。


 

 

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紗袷の透け感が生む涼やかさ。貞鏡さんの粋な装い

登場した貞鏡さんは、目にも涼やかな和姿。お着物やコーディネートはご自身によるものです。

紗袷のネイビーと白生地が生む透け感とモワレの儚いニュアンスが美しく、当日のテーマにもぴったり。

GINZA SIXの観世能楽堂で講談をする一龍斎 貞鏡さん

生粋の江戸っ子の貞鏡さん。粋な着こなしが素敵

実は貞鏡さん、入門時から着物に慣れ親しみ始めたとは思えないほどの、かなりの着物好き。ご自身の好みのお着物を、高座や演目に合わせて選ぶのを楽しまれているそうです。

2024.04.22

インタビュー

講談師 七代目 一龍斎貞鏡さん

銀座の真ん中で怪異の世界にゾクッ……怪談噺で納涼

ご披露いただく「講談」とは、落語のようなオチありの対話劇と違い、人情噺や軍記物、怪談などの物語を読む伝統話芸。独特の調子と小道具(張り扇など)の使い方でリズムを生み、聞き手を物語の世界に引き込みます。

GINZA SIXの観世能楽堂で講談をする一龍斎 貞鏡さん

貞鏡さんが動くたびに紗袷のモアレがゆらりと揺らぎ、まるで怪談の演出のよう

張り扇で釈台を打つ音とともに、会場の空気が一変します。語り出しの発声と気迫に圧倒されたと思えば、ふっと生まれた静寂の一瞬に不気味が。振り回されるうち、夢が現(ルビ:うつつ)かの境を失うように物語へ深く入り込んでしまいました。

不思議でちょっぴり怖い物語で背筋がひんやり……これぞ日本の伝統的な納涼です。

GINZA SIXの観世能楽堂で講談をする一龍斎 貞鏡さん

思えば能もまた、この世ならざるものを描いてきた伝統芸能。舞台となった能楽堂の空気と響き合う選目でした。

Instagramから一部をご覧いただけます!

2ステージの公演だった今回。実は2回目には一転、怪談のなかでも心温まるお話を披露してくださいました。

GINZA SIXの観世能楽堂で講談をする一龍斎 貞鏡さん

演目は当日決まるのが講談の流儀。日頃はどんな演目にも対応できる装いをチョイスなさっているそう

一幕目とはうって変わって、安心して楽しめるお話。貞鏡さんの笑顔、美しい所作、小気味良い語りを存分に堪能できる時間になりました。

1回目の演目とは空気が一変したのを目の当たりにし、話術のみでこの場を創り上げていることに改めて驚かされます。

講談が「話芸のマジック」と表現されるのを肌で感じた瞬間でした。

GINZA SIXの観世能楽堂で一龍斎 貞鏡さんの講談を見るお客様

事前に「1回目とは内容が変わる」とアナウンスがあったこともあり、両公演に足を運んでくださった方も少なくありませんでした 撮影/五十川満

夏の能舞台、凛とした気迫と着姿で

涼やかな装いと、迫力ある語り。

ふたつの表情を見せてくれた貞鏡さんの講談は、「涼雅」と名づけられたこの会に、この日だけの特別な余韻を残してくれました。

GINZA SIXの観世能楽堂で講談をする一龍斎 貞鏡さん

ありがとうございました!!

 

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撮影/スタジオヒサフジ

2026.09.25

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