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宮川町・とし夏菜さん、「カペラ京都」総支配人ジョン・ブランコ氏と対談。「令和の芸舞妓図鑑」特別編

宮川町・とし夏菜さん、「カペラ京都」総支配人ジョン・ブランコ氏と対談。「令和の芸舞妓図鑑」特別編

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芸舞妓撮影をライフワークとするフォトグラファー・小見直人さんの連載特別編。宮川町・とし夏菜さんが「カペラ京都」を訪れ、総支配人であるジョン・ブランコ氏と語り合いました。贅を尽くした「カペラスイート」での対談風景をお届けします。

2026.09.15

カルチャー

宮川町・とし夏菜さんが訪う、「カペラ京都」の魅惑的空間。 「令和の芸舞妓図鑑」特別編

世界最高級ホテルが、伝統ある花街・宮川町へ

前回に引き続き、「カペラ京都」を訪れているとし夏菜さん。

館内のあちらこちらで撮影をした後、「カペラスイート」※にて総支配人ジョン・ブランコ氏とお話をする機会が得られました。

※カペラスイート……206㎡の広さを誇る、贅を尽くしたシグネチャースイートルーム。キングベッドを配したベッドルームとダブルベッド2台を備えたベッドルーム2室に、リビング、畳のダイニングルームがある。窓の向こうには建仁寺や八坂の塔を望む。

ダイニングにて

とし夏菜さん(以下、夏菜):カペラさんの日本初進出がここ宮川町というのは、うちもほんまに嬉しおす。この町の印象はいかがどすか。

ジョン・ブランコ氏(以下、ジョン):花街という特別な場所に当ホテルを構えさせていただけるということを知ったときは、受け入れていただけることがありがたいことだなとしみじみ感じました。

歴史のある場所で、コミュニティの皆さんに信頼していただき、カペラを受け入れていただいたということは、私どもにとって本当に素晴らしい機会をいただいたということだと思っています。

リビングにて

夏菜:世界的にも有名なハイクラスのホテルが京都に来るという嬉しさに加えて、カペラさんだからこその安心感がありました。この町を華やかにしてくれるだけやのうて、花街の伝統を守ってくださる方々が集まってくれはるに違いないという信頼と期待どすね。カペラさんのオープンをきっかけに、うちらの町について世界中の方々に知ってもらえたらええな、とおもてます。

2025.07.06

カルチャー

花街イチのカメラ上手! 宮川町・とし夏菜さん 「令和の芸舞妓図鑑」vol.1

花街への敬意がゲストへと伝わる環境づくりを

夏菜:宴会にお呼びいただいたり、屋形のおかあさんとカフェやランチに寄せてもろたり……うちもカペラさんにはお世話になってます。

ジョン:それは嬉しいですね。

夏菜:スタッフの皆さんが仲良しで、アットホームな空気感がええなぁと思います。をどり中やお稽古終わりは心も体も疲れ果ててるんどすけど(苦笑)、いつも皆さんが笑顔で迎えてくださって。カペラさんで美味しいパンとコーヒーを買って帰るのが、最近のうちらの愉しみなんどす。

ジョン:この特別な場所にあるホテルで働くことは、スタッフにとってもまた特別なこと。とりわけ、芸舞妓さんたちが立ち寄ってくださる場面に立ち会えることは、彼らにとっても高揚感のあることでしょう。

ベッドルームにて

ジョン:この町の歴史や長年受け継がれてきた大切な文化、それを支えるコミュニティに対して敬意を払い、それをお客さまに伝える際にも配慮があるべきだと考えています。

商業的な成功よりも大切なのは、この町でお商売をさせていただいているということへのリスペクトの気持ちです。それを各々がしっかりともっていれば、自然とその想いがゲストにも届き、良い環境づくりができるのではないか、と思っています。

夏菜:そのお気持ち、すごく感じています。ホテルから出てこられた方々とお会いすると、皆さん静かに見守ってくれているような印象を受けます。本当にありがたいことどす。きっとそれも、ジョンさんのお人柄と教育のおかげやと思います。

ジョンさんととし夏菜さん、共通するモットーとは?

禅居庵をバックに

夏菜:ジョンさんが総支配人として、大事にしてはることは何どすか?

ジョン:サービス業――とりわけホテル業界においては、どうしても「ゲストが一番大切だ」と考えがちですが、その前にお互いを大切にしてチームの中で仲間同士を思いやる心が何より大事だと、いつもスタッフには伝えています。

実際はいろんな人がいて、それぞれ考え方も価値観も異なりますので、口で言うのは簡単ですけれども、良い人間関係を築くことはたやすいことではありません。だからこそ常に、お互いに思いやりの心を持つように心がけましょうと言っています。

夏菜:素敵どすね。うちも、妹たちには常に「自分が一番やからね」って言うてます。自分自身を何より大切にしてほしいという想いがあるからどす。お客さま想いでいるということも大切どすけど、自分自身が壊れてしまったら元も子もないので。

自分を一番に思って、「辛いときは辛いと言う、しんどいときは無理をしない」というのをモットーにしてくださいと、ずっと伝えています。自分自身がハッピーだったら、それが周囲にも伝わって、皆が幸せになれるとおもてます。

夏菜さん

夏菜:加えて、うちが大事にしているのは「初心忘るべからず」という言葉どす。上の姉さん方からよくしてもらったことを下の子ぉらにも伝えられるように心掛けてますし、逆にちょっと辛かったなということはしないように気をつけています。それはやっぱり初心を忘れないからこそ出来ること。

花街の世界や伝統に憧れを抱いてこの町に来たからこそ、その「伝統を守ろう」という気持ちをずっと大切にしていきたいとおもてます。

2025.07.06

カルチャー

世界遺産の西本願寺で宮川町・とし夏菜さんのスペシャルな撮影会に密着! 「令和の芸舞妓図鑑」特別編

ジョン総支配人、取材のために着物を着用!

夏菜:いまさらどすけど、今日はわざわざお着物をお召しになってくださって、おおきに。お着物を着られるのは何回目どすか?

ジョン:開業日に続いて、2回目です。

夏菜:着心地はどうどすか?

リビングにて

撮影前、「きものと」編集部からお贈りした扇子の差し位置を、とし夏菜さんがすっと直して差し上げる一幕も

ジョン:けっこう良いですね。

夏菜:ほんまに、お似合いどす!

ジョン:ありがとうございます。着物には興味があって、制服みたいに気軽に毎日着られたらいいなと思っています。

夏菜:よろしおすね。お客さまもきっとその方が喜ばれると思います。

扇子を手に

お渡ししたのは、板締め絞りの竹製の扇子。この日の装いにピッタリな色柄で、やわらかな風と共に涼と品を届ける一振りだ

とし夏菜さんの美を切り取った作品の数々

最後に、前編でご紹介しきれなかったカットをいくつか。

笛を手に

背景の作品は、黒谷和紙を使って京都の心地よさを「連続性」というコンセプトで表現した一枚。ハタノワタル氏作

ロビーにて

館内には、カペラホテルズ&リゾートのオーナー、エヴァイン・クウィー氏が自らセレクトした骨董や現代アートが多数

螺旋階段にて

フィットネスセンターとアウリガ・スパを繋ぐ螺旋階段にて

パウダールームにて

ウォークインクローゼットに備えられたパウダー・スペースにて

舞台にて

「夏菜さんは、どう撮っても画になります」と、小見さん

通訳/吉岡由加里(カペラ京都)

2023.01.30

カルチャー

是枝裕和監督が描く花街の文化 Netflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』〈前編〉

2023.02.27

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