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京都府内各所で開催!『寛永行幸四百年祭』関連イベントに注目

京都府内各所で開催!『寛永行幸四百年祭』関連イベントに注目

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江戸時代の最大級行事「寛永行幸」から400年。その節目を記念して開催される行列再現イベントや府内各所で実施される関連事業(京都・寛永つながる ミュージアム)について紹介します。

2026.09.05

カルチャー

菊の香立ち昇り、深まりゆく秋に。〈九月 菊水かほる〉「日本画家・定家亜由子 帯のたもとに隠す花」vol.9

いまの日本文化の礎ともなった寛永文化

寛永3(1626)年、9月6日~10日の5日間に行われた「寛永行幸」は、徳川秀忠・家光が後水尾天皇※を二条城に招き、最上級のもてなしが繰り広げられた出来事。

大坂夏の陣で豊臣家が滅亡して11年後に行われたその行幸は、天皇と将軍家の融和と平和の到来を世に知らしめるものでした。

御所から二条城まで9000人を超える大パレードが行われ、沿道は日本各地から詰めかけた多くの人々で埋め尽くされたことが、《二条城行幸図屏風》にも描かれています。

※後水尾天皇……第108代天皇。和歌・書道・華道など学問芸術に通じた文化人として知られ、寛永文化の生みの親といえる存在。修学院離宮を造営し、本阿弥光悦ら多くの文化人を庇護した。行幸から3年後、幕府との関係悪化のため34歳で譲位。その後、51年にわたって院政を行った。

屏風

二条城行幸図屏風《左隻》部分 江戸時代・17世紀 京都市指定文化財 泉屋博古館蔵

学問を好み、茶の湯や立花などを極めた文化人でもあった後水尾天皇。

そのため、寛永期には天皇を中心に文化サロンがいくつも形成され、教養と美意識を磨き合ったと伝わります。

茶の湯をはじめ建築や陶芸、香道・書道に至るまで、後水尾天皇がつくり出した階層を超えたサロンで育まれた文化は、のちの日本文化に多大な影響を与えました。

二条城

寛永行幸にあたり、増設・改修しスケールアップした二条城。現在も残る国宝二の丸御殿が家光の居所だった

寛永行幸四百年祭の象徴となる行幸行列再現

寛永行幸から400年を記念して繰り広げられる『寛永行幸四百年祭』最大のイベントは、2026年12月6日に開催される行幸行列の再現です。

中宮和子まさこ※行列・将軍家光行列・後水尾天皇行列の3つのグループで構成され、300人を超える規模の時代行列が、京都御苑から二条城までの道行を歩きます。

※中宮和子……徳川秀忠の五女。14歳で後水尾天皇に入内し、朝幕関係の調整に尽力した。後の東福門院。

行幸行列イメージ

行幸行列では、「一日晴」(その日限りで用いられる特別な儀式用装束のこと)の再現も予定されている

当日は、行列に参加する人々が当時の姿を再現した装束を身に纏うのはもちろん、行幸行列の様子をいまに伝える《二条城行幸図屏風》を基に、観衆役として観覧席での参加者も装束に身を包み、時代絵巻の一部となります。

ルートマップ

実際の行幸行列は中立売通を西へと進んだが、道路交通を鑑みて、イベントでは下長者町通を行くルートになっている

「きものと」読者のみなさまも、ぜひ着物姿にて行幸行列を間近で見物してみては?

「菊」と「葵」の架け橋、東福門院ゆかりの品々

行幸行列再現イベントに向けて、この秋、府内各所で寛永行幸四百年祭を記念した展覧会や作品展示が行われるのも見逃せません。

ここでは、目玉となる2つの特別展をご紹介します。

まずは、10月18日まで開催されている泉屋博古館の寛永行幸四百年記念特別展『寛永行幸と花の都の文化びと』。その壮麗な行列を描いた《二条城行幸図屏風》を中心に、寛永行幸と寛永文化を紹介する特別展です。

「きものと」的見どころは、将軍の娘として生まれ、後水尾天皇の后となった徳川和子(後の東福門院)ゆかりの展示品。

徳川和子

《東福門院像》江戸時代・文政10年(1827) 京都市指定文化財 光雲寺

中でも、彼女が生涯手元に置いて礼拝したという仏舎利塔は必見です。

朱塗台に配された菊紋と葵紋から、この時代の朝廷と幕府の関係性について様々な解釈を呼んでいる貴重なもので、通常は彼女の菩提を弔う光雲寺仏殿に安置されていますが、期間限定(9月5~13日、10月7~18日)で特別に出品されます。

また、和子は華美な意匠を好み、京都の呉服商「雁金屋かりがねや」※に多くの着物を発注したことでも知られています。

※雁金屋……江戸時代、京都にあった高級呉服商。当時、裕福な町衆や貴族に呉服を提供しており、とくに徳川家の御用商として栄えた。画家である尾形光琳・乾山の生家でもある。

展示品風景

《東福門院御料 唐衣表着》江戸時代・17世紀 京都府指定文化財 霊鑑寺【展示期間:9月5日~9月27日】※現存最古の十二単とされる

そんな彼女は小袖マニアだったようで……。雁金屋の手控えには、綸子に刺繍・絞り・黒紅染など贅を凝らした技法、アシンメトリーで大胆な意匠など、豪華な小袖のデザイン画が数々残されています。

自身のためだけではなく、皇女や女官らにも惜しみなく小袖を贈り続けたことも判っており、元は武家中心の衣類だった小袖が、御所や公家社会に広がる契機になったといわれているほど。

注文した染物を手本とする「御所染」※が流行するなど、彼女は寛永時代のファッションリーダー的存在でした。

※御所染……東福門院の女院御所に仕えた女官らから広まったとされる、淡くくすんだ紅色。貞享3(1686)年刊行の『諸国御(ひいなかた)』という書籍にも、御所(徳川和子)に関する項目「御所方呉服染様の事」の記載がある。

屏風

二条城行幸図屏風《右隻》部分 江戸時代・17世紀 京都市指定文化財 泉屋博古館蔵

ちなみに、《二条城行幸図屏風》の右隻(上部の行列内、中央やや左あたり)には、中宮和子(東福門院)の牛車が描かれています。

将軍と同じ2頭立ての牛車は、天皇家では唯一。散りばめられた葵紋によって、中宮和子が徳川家出身であることを暗示しているのです。

2026.06.12

カルチャー

時代と身分を映し出す四季の着こなし『黒牢城』 「きもの de シネマ」vol.79

寛永期に花開いた京都文化の粋を紹介する特別展

絵巻

《寛永行幸絵巻》(部分) 個人 (通期展示)

もうひとつは、京都文化博物館で開催される寛永行幸四百年祭開催記念 特別展『寛永 太平がはぐくむ美』です。

寛永文化と寛永行幸を軸に江戸時代初期に花開いた京都文化の粋を紹介する本展では、肉筆で描かれた行幸行列の絵巻をはじめ、行幸ゆかりの刀剣や、本阿弥光悦の感性と美意識が表れた名品などが展示されます。

吉祥文様が施された小袖も、どうぞお見逃しなく!

小袖

《松鶴文様小袖》 京都府(京都文化博物館管理)(通期展示)

また、《薙刀直し刀 骨喰藤四郎》(京都・豊国神社、展示期間:9月19日〜10月2日)と《刀 無銘貞宗(名物二筋樋貞宗)》(株式会社ニトロプラス、展示期間:10月17日〜11月15日)【いずれも重要文化財】が展示されることを記念し、刀剣育成シミュレーションゲーム『刀剣乱舞ONLINE』とのコラボレーションも実施されます。ファン垂涎の限定コラボグッズの詳細は展覧会公式X(@KANEI2609)にて。

加えて、音声ガイドナビゲーター(貸出料金700円)は尾上右近さん!こちらも必聴です。

2023.02.25

インタビュー

先達の姿から“粋”を知る― 歌舞伎俳優 尾上右近さん(前編)

その他、寛永の「本物」に出会える貴重な機会が目白押しです。詳しくは、寛永行幸四百年祭公式サイト内『京都・寛永つながるミュージアム』をご確認ください。

取材・文/椿屋

◆ 読者プレゼント ◆

寛永行幸四百年記念 特別展『寛永行幸と花の都の文化びと』

寛永行幸四百年記念 特別展『寛永行幸と花の都の文化びと』

2026年9月5日(土)~10月18日(日)10:00~17:00 ※入館は16:30まで

月曜休館(9月21日および10月21日は開館)、9月24日(木)・10月13日(火)
入館料:一般1200円、学生800円、18歳以下無料

ポスター2

寛永行幸四百年祭開催記念 特別展『寛永 太平がはぐくむ美』

2026年9月19日(土)~11月15日(日) 前期:9月19日〜10月18日、後期:10月20日〜11月15日 10:00~18:00(金曜日は19:30まで)
※入場は閉室の30分前まで

月曜休館(9月21日および10月12日は開館)、9月24日(木)・10月13日(火)
入館料:一般1800円、大高生1200円、中小生600円

さて、恒例の招待券プレゼント!

今回は、こちらの展覧会の招待券をプレゼントいたします。

・寛永行幸四百年記念 特別展『寛永行幸と花の都の文化びと』泉屋博古館 (5組10名様)
・寛永行幸四百年祭開催記念 特別展『寛永 太平がはぐくむ美』京都文化博物館 (2組4名様)

ぜひ、きものでお出かけくださいね!

下記リンクより、お使いのSNS経由にてご応募くださいませ。

◆インスタグラム
https://www.instagram.com/kimonoto__

◆X
https://x.com/kimonoto___

※応募期間:2026年9月23日(水)まで

2026.08.25

着物でおでかけ

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