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着物ライフのコンパスに。マドモアゼル・ユリアさん初単著 『きもののとりこ』「きものと編集部のおすすめ」vol.11

着物ライフのコンパスに。マドモアゼル・ユリアさん初単著 『きもののとりこ』「きものと編集部のおすすめ」vol.11

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2025年12月、着物スタイリスト・DJとして活躍するマドモアゼル・ユリアさん初の単著が上梓されました。本を通して呼び起こされる、着物の魅力に射抜かれたあの日の、うっとりと昂る気持ち。鮮やかに紡がれた言葉と写真で、着物の魅力に再度出会う旅をしませんか。

2024.07.16

インタビュー

マドモアゼル・ユリアさん

日常を鮮やかな景色に変える「きもの」の魅力にときめく

『きもののとりこ』マドモアゼル・ユリア著 2,700円(税別)

撮影:森山雅智

きものをまとうと、世界の見え方が少し変わります。都会育ちで、季節の草花にあまり縁のなかった私も、花の名前を覚えたり、「あ、この鳥って冬はこんな姿になるんだ」と気付いたり―――。そんな小さな発見が増えるたびに、それまで何気なく通り過ぎていた景色が、まるで新しい世界のように映る瞬間があります。

『きもののとりこ』まえがきより抜粋

着物に慣れ親しむようになった方は、同じ心の動きを経験したことがある方も多いのでは。

それはまた、着物に興味があるけれどまだ挑戦はできていない―そういった方にこそ体験してほしい"着物の魅力そのもの"でもあります。

本書は、きものを愛するマドモアゼル・ユリアさんの世界を鑑賞し追体験するビジュアルブックであり、着物を楽しむコンパスになるヒント集。着物に慣れ親しんだベテランさんにはもちろん、これから足を踏み入れたいと考えているビギナーさんにも、広く手に取っていただける一冊です。

2025.07.08

着付け

マドモアゼル・ユリアさん初の著書 『おとなの半幅帯結び コーディネートブック』 発売記念インタビュー

圧巻の私物コレクションで紐解く、マドモアゼル・ユリア流の美学

着物を着て窓辺に立つ女性

まるで映画のワンシーン。歴史や背景のある場所で、一葉に物語が詰まっているのもユリアさんならでは

本書は第一章「四季をまとう」からはじまり、色、小物、髪型・お化粧とコーディネートを取り巻くポイントごとに構成されています。

なんと掲載品は、すべてがユリアさんの私物。それぞれにユリアさん自身から紡ぎ出された言葉が添えられています。

読み終えた後に、いや、ページをめくりはじめたその時から心を支配するのは、めくるめくときめき。着物を、季節から、色から、物語性から見て考えるとこんなにも奥行きのある世界なのか、と、改めて着物の魅力に触れることができます。

書籍内容1

ユリアさんが愛する小物たちに読者の心も射抜かれる ―書籍より抜粋

迷いを楽しみに変える実用書としての「きもののとりこ」

この本が心に響くのは、ビジュアルブックで終わらず、実用書の側面も併せ持っているから。うっとりと読み進めているうちに着物を着こなすポイントも頭に入って来るつくりになっています。

たとえば、第二章「色合わせのこと」。

色をどう考えて組合せればいいのか、グラデーションの考え方とポイントの作り方が濃淡別に紹介されています。

着物を着て窓辺に立つ女性

しなやかに、着物ファンの指針となるユリアさんの和姿 ―書籍より抜粋

迷いがちな柄合わせも、柄同士で物語をつくり出すと考えれば、帯や小物に何を持ってくるのかのセレクトに必然性が生まれます。

季節の空気を色柄に託し、着物のルールを再解釈して軽やかに乗りこなす――

ユリアさんの着物にまつわるエッセンスと世界観は、着物ライフを楽しむうえで立ちはだかるさまざまな迷いへのアンサーとも言えるもの。

ユリアさんご本人に、どういった考えのもと本書の制作をしたのか、お話をうかがいました。

「読み終わったときに、私も着物着れるかもしれない!?と思ってもらえる本を目指しました
。一般的な着付け教室では手順と技術は習えるけれど、着物の選び方や楽しみ方は意外と教えてもらえません。それでは自信を持って外に出られないんですよね。この1冊を通して、季節や全身のバランス、ルールまでも楽しんでもらえたらと思っています」

小さな見えない壁を、ひとつひとつ取り払うような言葉たち。まるでユリアさんが、玄関を出るわたしたちの背中をポンと押してくれる、そんな存在になる本です。

オーダーできる、行ける、楽しめる。理想の着姿を自分ごとにするために

特に新しいと感じるのが、ヘア・メイクの重要性に言及されている章です。

「きもの姿はヘアスタイルが50%」といったら驚かれるでしょうか。誇張なく、ヘアスタイルはそれほど重要なものだと私は考えています。

『きもののとりこ』第4章「髪型と、お化粧と」より抜粋

これは、編集部一同が大きく共感し頷いた一節。日頃の洋装スタイルだって、ヘアセットがうまくいかない日は、一日中どうも自分に自信が持てなかったりするものですよね。

着物姿の女性の髪形一覧

着付け教室も主宰するユリアさん。「私のヘアセットが一覧になっているものが欲しい、と生徒さんに言っていただいて」と、美容室でオーダーがしやすいよう写真を数多く掲載。コーディネートを完成させる観点だけではなく、自身の骨格を正しく認識して似合うヘアスタイルを探る。リアルクローズしての着物を捉えてきた視点ならではの構成

ヘアセットに対する考え方や、和装向けのヘアスタイルが得意な美容室の紹介ページまで収録されています。着物姿は特に装いを失敗したくないシーンも多いもの。腕の確かなサロンをひとつ心に持っておくだけで安心感が違います。

2025.07.07

着物でおでかけ

祇園『エメラルド美容室』でヘアセット 「京都できもの、きもので京都」vol.10

本書に散りばめられているユリアさんの魅惑のワードローブは、いったいどんなお店で買い求められているのか……? 贔屓にしているお店も掲載されています。

「ねえ、それってどこで見つけたの?」

友達に尋ねた時のように応えてくれているようで、親しみある目線でパラパラめくれるのも本書の楽しいところ。

着物販売店、蕎麦屋の写真

関東・関西どちらも掲載されているのがうれしい。着物で行くのにぴったりな飲食店も掲載されており、おでかけの参考になる

2025.07.07

着物でおでかけ

着物でおでかけ

マドモアゼル・ユリアが誘う、心地よき着物沼

「着物の本は、基本的には着物が好きな人しか読まないと思います。ですがこの本はたくさんの方に読んで欲しい。特に、着物は未知の世界だと感じていらっしゃる方々にも。

着物は思っているほど遠いものではないですし、面白いと感じられる要素がたくさんある。ただの衣服ではなく、自分の生活を豊かにするものなのだと伝えられたらうれしいです」

少しでも興味があれば楽しく読めるように構成されている本書。あまねく人々の目を楽しませるよう作られたことがよくわかります。

同時に頭に浮かぶのは、着物という沼地から手招きするユリアさんのイメージ。

少し危険かしら、と思いつつ、素敵なお誘いには乗るが吉。改めて、ユリア・ワールドを覗いて着物のことをもっと好きになってみませんか?

2026.01.12

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