着物・和・京都に関する情報ならきものと

着物でチャリティー・ガラパーティーへ! 「京都、大人女子旅」vol.1

着物でチャリティー・ガラパーティーへ! 「京都、大人女子旅」vol.1

記事を共有する

今、時代の変化を受け入れて日常を楽しむ大人の女性たちが増えています。ときに着物で、ときにお気に入りのお洋服で。今回は、大人の流儀で京都を堪能するみなさまをご紹介。京都で開催されたチャリティー・ガラパーティーへ、思い思いのスタイルで向かいます。

2025.07.18

ライフスタイル

イチゴイニシアチブの七五三

大人女子の京都旅行

多様性の時代を生きる私たち。比べるのではなく、両者を受け入れる大らかな心こそ、毎日を軽やかに過ごす鍵となるのではないでしょうか。

着物で楽しむ京都のチャリティー・ガラパーティー

今、固定観念にとらわれることもなく、時代の変化をしなやかに受け入れて日常を楽しむ大人の女性たちが増えています。

ここにも、そんな女性たちが。東京在住の彼女たちは『子供地球基金』主催のガラパーティーに出席するため、京都を訪れました。

大人女子4人

そしてパーティー前日に京都へ赴き、品格と遊び心のある贅なひと時を楽しんでいたのです。

今回は、大人の流儀で京都を堪能する皆さんを、5回にわたってお届けします。

『子供地球基金』チャリティー・ガラパーティーに潜入

京都滞在を楽しんだ大人女子メンバーの皆さん。

京都滞在を楽しんだ大人女子メンバーの皆さん。写真右から、Rさん、Kさん、「子供地球基金」京都支部代表の桝蔵典子さん、Tさん、T子さん

皆さんが参加するパーティーとは、その名も『KIDS EARTH FUND CHARITY GARA 2025 KYOTO』。

世界の子どもたちに、絵を描くことによって創造することの大切さを伝えるNPO法人『子供地球基金』が主催するチャリティー・ガラパーティーです。毎年、新緑がまばゆい五月の京都で開催されており、2025年の開催で6年目を迎えます。

11月に東京で開催されているガラパーティーとは趣向が異なる演出で、きもの好きにとっても魅力的だともっぱらの評判。2026年も5月に開催が決定。昨年の会場の様子をお伝えいたします。

京都を旅する大人女子をご紹介

まずは大人女子の皆さまを、この日の装いとともにご紹介。

ガラパーティーの「セミフォーマル(準礼装)」というドレスコードを意識した、華やかで美しいパーティースタイルを披露してくれました。

T子さん

この活動に共感されて以来、東京と京都で開催されるガラパーティーのどちらにも出席されているT子さんは、小糸染芸さんで白生地から誂えた色無地をお選びになりました。

T子さん
T子さん2

T子さん:きものが華やかなので、黒地の帯を選んで全体を引き締めました。優美な曲線で描かれたタッセル柄の帯はお気に入りの一本。その柄に配されたブルーに合わせて、ハンドバッグをコーディネートいたしました。

品のある光沢感と、まるで浮き上がるかのような表情豊かな流水の地模様の色無地。会場の照明を受け、より一層の輝きを放ち、ホテルでの華やかなパーティーシーンに相応しい装いです。

Kさん

都内や、被災地などでのワークショップにも参加するKさんは、夢訪庵で誂えた帯を主役にした装いで出席されました。

Kさん

Kさん:夢訪庵の桝蔵さんに、甥が描いたダルマの絵をモチーフにして誂えてほしいとお願いしました。

たれ先をめくった場所には、30年来のファンである栗山英樹監督の背番号も入っているんですよ。今日はこの帯が主役なので、きものは濃紺の飛び柄小紋で控えめにしました。

たれ裏には隠し図案が。Kさんの遊び心があふれた一本

たれ裏には隠し図案が。Kさんの遊び心があふれた一本

甥御さんが描いた絵に、たれ裏には隠し図案。お誂えの楽しさをよくご存知です。

子どもを支援する今回のパーティーにぴったりな、遊び心のある素敵な装いを披露してくださいました。

2025.07.18

ファッション

自由の象徴、アルマーニブラックの帯 ~夢訪庵・桝蔵順彦氏の世界~ 「帯に宿る、わたしだけの物語」vol.5

Rさん

1998年の創設当初から『子供地球基金』の支援活動を続けているRさん。日本の被災地へも何度となく足を運び、炊き出しやワークショップを行っているそうです。

今回はブラックのカクテルドレスをお選びになりました。

Rさん

Rさん:最後まで、きものにしようかと迷いましたが、ランバンのカクテルドレスを着ることに。私が最も好きだったアルベール・エルバス時代のコレクションです。

この活動を多くの方に知ってほしいと思います。ぜひともパーティーにご出席いただき、実際に子どもたちの絵を見ていただけたらと思います。

上質な素材から生み出されるドレープや、デコルテラインを艶やかに美しく見せるカッティング。エレガントで女性の魅力を引き出すことが得意なアルベール・エルバスの魅力が詰まったドレスを、優雅に着こなしていらっしゃいました。

Tさん

Rさんの妹でいらっしゃるTさんも、継続的に団体を支援しているお一人です。

この日は、お母さまから譲り受けた訪問着をお召しになりました。白の帯揚げと優しい色合いの帯締めを合わせ、透明感のある可憐なパーティースタイルです。

Tさん:母の訪問着に調和するようにと選んだ、フラワーバスケットが織り上げられた帯を合わせました。それから草履は息子の結婚式の際に揃えたものです。

Tさん

幼き日のお母さまやご子息の記憶……家族の温かな物語が宿る装いになりました。

会場には素敵なきもの姿のゲストが

今回密着している大人女子メンバーの他にも、会場には多くの方が美しいきもの姿で出席されていました。

ひときわ目を惹いたのは、息を呑むほど緻密な、糊糸目友禅の訪問着をお召しのお客さま。

出席者のお客さま

出席者のお客さま:以前、京都で開かれた展示会で誂えました。

私は背が低いので、展示で拝見した柄よりも小さくしていただき、刺繍を追加で入れてもらいました。

クラシカルな美しさを体現した、高貴な装い

圧倒的な職人技が光る逸品に、白地の帯を合わせます。クラシカルな美しさを体現した、高貴な装いが際立っていました。

そして、T子さんのお隣に並んだお客さまは、ターコイズブルーの花が咲きほころんだ華やかな装いです。

華やかながらも落ち着きのあるシックな雰囲気

緑や黒を基調に、帯の図案の銀彩がきらりと会場を華やかに。華やかながらも落ち着きのあるシックな雰囲気で会場を彩りました。

私もきもので出席しました。大人女子メンバーのお一人、Rさんから譲っていただいた中振袖を。

笹本さんと編集長

Rさんが十三詣りでもお召しになられた京紅型。“京都”で開催された、“子供”地球基金のパーティー、にリンクできたでしょうか。

幽玄な世界へと誘う、能楽師・辰巳満次郎師の創作能「日月」

オープニングパフォーマンスでは、シテ方宝生流能楽師である辰巳満次郎氏が、今回のガラパーティーのために創作した舞「日月」を披露してくださいました。

「日月」

―――この舞は、子どもたちのために、天下泰平、国土安穏の祈りを込めています。

能は引き算の芸能。

日本が古来より大事にしてきた、慮る心で足し算をして感じていただけますように―――

今回のガラパーティーのために創作した舞

照明が暗くなり、会場を取り囲んだ大型スクリーンに壮大な宇宙の映像が流れ始めます。

そして高音域で力強い能管が鳴り響き、能面をまとうシテが登場。謡と囃子の調べが始まると、ゲストは幽玄なる世界へと誘われました。

―――子どもたちの命のために、我らの輝き続けん―――

舞を締めくくる太陽の精の台詞は、すべてのゲストの心に残ったのではないでしょうか。

2023.05.31

カルチャー

気になるお能

「表現することを忘れないでほしい」

能のパフォーマンスに続いて登壇したのは、『子供地球基金』の代表、鳥居晴美さん。

彼女は、世界各国の紛争地帯や被災地、貧困地へ赴き、ワークショップ活動を続けています。2024年度の活動報告とともに、現地の子どもたちとの忘れられないエピソードを話してくれました。

『子供地球基金』代表の鳥居晴美さん

『子供地球基金』代表の鳥居晴美さん

鳥居晴美さん(以下、鳥居):紛争地域に暮らす現地の子どもに、「これから私たちはどうしたらいいの」と聞かれました。

私は、「殺し合いをいつまでも続けていたら終わりがない。いくつもの尊い命を失うばかり。だから銃をおいて話し合いを始めるべきなの。それが100時間かかっても、1000時間かかっても」と答えました。人の命以上に大切なものがあるのでしょうか。

どんなに苦しい時でも表現することを忘れないでほしい。絵を描くことを通して希望を感じてほしいと思います。

着物で楽しむ京都のチャリティー・ガラパーティー

世界中の子どもたちと触れ合い続ける鳥居さんの言葉には、命と平和への切実な願いが込められていました。

チャリティーオークションで帯を落札!?

パーティーも盛り上がりを見せるころ、ワインや工芸品、料亭のお食事券やホテル宿泊チケットなど、豪華な商品が用意されたチャリティーオークションが始まりました。

出品されたオークションの数々

大人女子メンバーのお一人、T子さんがそわそわしています。

実は、京都のガラパーティーのオークションには、子どもの絵をモチーフにした夢訪庵制作の帯が出品されているのです。

チャリティーオークション1

T子さんは帯を落札するために、チャリティーオークションに挑戦しようとしていました。

チャリティーオークション2

オークショニア:次は夢訪庵制作によるオリジナルの帯。×万円からのスタートです。

そこかしこのテーブルから勢いよく手が上がります。T子さんも負けていられません。

宮川町の舞妓さん方が帯を掲げて

宮川町の舞妓さん方が帯を掲げて

オークショニア:×万円、×万円、ピンクのおきものの方×万円、そちらの男性××万円。
××万円が上がりました

金額が上がるに従って、挙がる手の数も限られてきます。そしていよいよ、T子さんと他のお客さまとの一騎打ち。

チャリティーオークション4

大人女子:がんばって〜!

声援を受け、T子さんの手が挙がります。

宮川町「お茶屋 しげ森」の谷口三知子さん

昨年、オークションで落札した帯を装いに合わせたのは、宮川町「お茶屋 しげ森」のお母さん、谷口三知子さん

オークショニア:はい、××万円。……。皆さま、よろしいでしょうか。××万円!

T子さんが提示した金額でオークショニアのガベル(木槌)が二度、テーブルに叩きつけられました。無事、オリジナル帯「大切な地球」を落札です。

桝蔵順彦さんと典子夫人、見事落札をしたT子さん

帯を制作した「夢訪庵」桝蔵順彦さんと典子夫人、見事落札をしたT子さんと

T子さん:子どもの描いたかわいい絵柄に惹かれました。さらに桝蔵先生の美しい草木染と手織りの帯です。私の手元に置けたらと思い、がんばりました。

微力かもしれませんが、少しでも世界中の子どもたちのためになればいいなと思います。
次回のガラパーティーでは、この帯を締めて出席します。来年の楽しみが増えました。

2025.07.18

ファッション

色を愛して。私のファッション哲学 ~夢訪庵・桝蔵順彦氏の世界~ 「帯に宿る、わたしだけの物語」vol.7

優しく温かな空気に包まれ、パーティーは終宴

そして会場は大盛況のまま、パーティーはお開きになりました。

世界中の子どもたちのために――

購入したラッフルチケットで数々の商品が当選したKさん

購入したラッフルチケットで数々の商品が当選したKさん。満面の笑顔です

同じ願いを胸に抱いた人々が集うパーティー会場は、最後まで優しくて温かい、そして華やかな空気に包まれていました。

きもので出席のお客さま、芸舞妓さんたちで会場は鮮やか

きもので出席のお客さま、芸舞妓さんたちで会場は鮮やか

次回は、このチャリティー・ガラパーティーを主催した『子供地球基金』の代表の方々に、活動に対する思いなどを伺います。

取材・文/笹本絵里
撮影/松村シナ

シェア

BACK NUMBERバックナンバー

LATEST最新記事

すべての記事

RANKINGランキング

  • デイリー
  • ウィークリー
  • マンスリー

HOT KEYWORDS急上昇キーワード

記事を共有する