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父の源氏香に、鳥獣人物戯画を合わせて。 呉服座支配人 山﨑理史さんの愛用品

父の源氏香に、鳥獣人物戯画を合わせて。 呉服座支配人 山﨑理史さんの愛用品

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2026年5月1日にグランドオープンしたばかりの大衆演劇常設劇場「祇園呉服座」。その企画運営を担う支配人“若”こと、山﨑理史さんの愛用品をご紹介します。源氏香と鳥獣戯画モチーフの落ち着いたコーディネートと、粋な小物使いに注目です。

2026.06.06

インタビュー

「祇園呉服座」を“行きつけ”の劇場に 呉服座支配人・山﨑理史さん(後編)

父から譲り受けた源氏香柄の着物&羽織を

地方での口上挨拶や劇場主催のイベント等では、羽織袴の正装で舞台に登壇することもある山﨑理史さん(通称“若”)。

「素人ながら……」と謙遜しつつ、舞踊や芝居に出演した際に衣裳としての着物をその身に纏った経験も少なくありません。

ロビーにて

「私自身のイベントをしたときにお客さまからお着物をプレゼントしていただいたこともあるんですが……普段着として着るにはまだまだハードルが高いなぁと思いながらも、こういった取材や祇園呉服座の杮落し公演初日にはやっぱりお着物を着ることで気持ちが引き締まる気がしますね」と、はにかむ若。

煽りカット

「お洋服はシンプルで明るめのもの、原色も好んで身に着けますが、お着物となるとシックなものを選びがちかな。

父から譲り受けた着物と羽織はどちらも源氏香の柄。お直し無しで着ています。ネイビーに合わせて、羽織紐はグレーに。帯も父の物です」

帯回り

香道において『源氏物語』五十四帖にちなんだ組み香「源氏香」に用いられる香の図(符号)を文様化した柄は、幾何学的なデザイン性の高さはもちろん、典雅な物語性を感じさせるため、着物だけでなく家紋や和菓子などにも見られ、長らく親しまれている

会社員時代に日本舞踊を習っていた若にとって、そのお稽古が初着物体験でした。

お稽古着・舞台衣裳としての着物を入口に、着物の世界に足を踏み入れた若。そのときはまだ、いずれ呉服座の支配人として着物を纏うようになるなんて、微塵も想像していなかったというから、人生とはつくづく面白いものです。

鳥獣人物戯画でさり気ないリンクを愉しむ

袖口からちらりと覗く襦袢の柄は、鳥獣人物戯画。

襦袢

「お気に入りキャラクターは兎です」と若

日本最古の漫画として知られる鳥獣人物戯画は、長着や帯だけでなく様々な和小物や雑貨や文具などにアレンジされている人気モチーフ。約900年前に描かれた絵巻で、擬人化された兎や蛙や猿といった動物たちのユーモラスな姿を特長とし、実物が世界遺産の栂尾山高山寺に所有されていることも有名です。

「この柄が大好きで、反物から選んで仕立ててもらいました」と若。

扇子

また、同じく鳥獣人物戯画が描かれた扇子は、きらりと金が輝くシックなデザイン。

「扇子は舞台用も含めて全部で15,6本持っています。嵩張らないのが便利なので、暑くなってくると洋服でも使いますよ。事務所に置いておいたり鞄に入れておいたり。

今日持ってきたのは、この着物に合わせて、4,5年前に自分で着物屋さんで買い求めた扇子です。和装は、その日のコーディネートによって小物を選ぶのも楽しいですね」

2025.07.07

おでかけ

美しさと実用、”名古屋扇子”『末廣堂』を訪ねて。「きもので巡る名古屋」vol.3

正統派小物でコーディネートに粋をプラス

煙草は嗜まない若ですが、偶然見つけた煙草入れを一目見て気に入り、オブジェとして大事にしています。

「7,8年前、舞台の道具を物色がてら、父と骨董屋や道具屋筋をいろいろと回っていたときに見つけた煙草入れです」

日本三大刺し子のひとつ「こぎん刺し」が施された煙草入れ

日本三大刺し子のひとつ「こぎん刺し」が施された煙草入れ

「呉服座の業務はほぼ僕が引き継いでいますが、父とはまだ一緒に仕事をしていることもあって、ふたりで出かけることも多いですね。この煙草入れや印籠は、父の目利きにも叶い、役者さんたちにも羨ましがられた掘り出し物です」

印籠

象牙の龍の根付が付いた印籠もお気に入りの出合い物

すっきりとまとまりがちな男性着物では、こういった小物がコーディネートのアクセントとして重宝します。ポップに現代物や洋物を合わせるのも素敵ですが、昔ながらの手しごとが光る逸品をひとつ持っているだけで、粋な着こなしになるのも小物の魅力でしょう。

2024.12.09

インタビュー

祖父の形見を携えて。 キモノインフルエンサー りょうたす。さんの愛用品

「きものと」読者5組10名を8月公演にご招待!

4月下旬に行われた取材時に、「以前、花火大会に合わせて浴衣DAYを実施したこともあるので、京都では着物特典や着物割引を実施したいと考えています」と語っていた若。

インタビュー後編をリリース前、「せっかくこんな素敵な機会を頂戴したので、早速6月の公演で着物DAYを企画しました!」と案内がありました。有言実行!仕事が速い!!

アップ

さらに、「記事をご覧になってくださった方々にぜひ一度、旅芝居を生で楽しんでいただきたい!」と、「きものと」読者に招待券をプレゼントしてくれるという大盤振る舞い。

ひとりでも多くの人に旅芝居の魅力を届けたいという、若の熱い想いがカタチとなりました。

ぜひこの機会に、夏の京都で大衆演劇の世界にふれてみてはいかがでしょうか。

扉カット

「きものと」読者の皆さま5組10名様に、8月公演の招待券をプレゼントいたします。

ぜひこの機会に、旅芝居ならではの魅力にふれてみてはいかがでしょうか。

下記リンクより、お使いのSNS経由にてご応募くださいませ。

◆インスタグラム
https://www.instagram.com/kimonoto__

◆X
https://x.com/kimonoto___

※応募期間:2026年7月9日(木)まで

2026.06.06

インタビュー

京都・祇園に初の大衆演劇場が誕生! 呉服座支配人・山﨑理史さん(前編)

【祇園呉服座】公演案内

劇団菊太郎(座長:梅沢菊太郎)

2026年8月1日(土)~29日(土)
※休演日:19日(水)

その他の公演

10月公演 劇団美山 (総座長:里美たかし、座長:里美こうた)

12月&2027年1月公演 たつみ演劇BOX (座長:小泉たつみ、座長:小泉ダイヤ)

取材・構成/椿屋
撮影/松村シナ

2025.06.20

インタビュー

色気を纏う男の浴衣 feat. 高橋大輔「きもの、着てみませんか?」vol.10-1

2024.12.07

インタビュー

フォロワー数70万人の”きもの男子” キモノインフルエンサー りょうたす。さん(前編)

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