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浴衣で歩く南の島 【フィリピン/先住民族の手仕事を訪ねて】「風まかせ、きものまかせ」vol.2

浴衣で歩く南の島 【フィリピン/先住民族の手仕事を訪ねて】「風まかせ、きものまかせ」vol.2

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訪ねたのは、ミンドロ島の山間部に暮らすイラヤ・マンギャン族の村。彼らは山で採れるニトという蔓植物とラタンを使い、美しい籠やバッグを編み上げています。

2026.01.15

エッセイ

ヨットで旅する家族の“きもの暮らし” 【台湾の離島で座礁!編】「風まかせ、きものまかせ」vol.1

「世界で最も美しい湾」プエルトガレラを浴衣で散策

みなさんこんにちは。「ヨットで旅する家族」の前田まゆです。

台湾での思わぬアクシデント(ヨットが座礁、船体は半沈没状態になってしまいました……)を記した前回の記事から少し間が空いてしまいましたが、先日ようやく船の修理を終え、再び海へ出ることができました!

連載第2回は、常夏の国フィリピンから。

7,000以上の島々からなるフィリピンは、島から島へと巡るアイランドホッピングが魅力の国です。

美しいビーチ

スペイン統治時代、ガレオン船(貿易船)の避難港として利用された歴史を持つMuelle港に停泊。周辺には美しいビーチが点在しています

今回は、ミンドロ島北部に位置する、プエルトガレラを浴衣で散策してきました。日本ではまだあまり知られていませんが、美しい天然港を有し、「世界で最も美しい湾」の一つに認定された人気のリゾート地です。

透明度の高い海と豊かな自然に恵まれ、フィリピン有数のダイビングスポットとしても知られています。

Muelle港に停泊

太郎10歳、はな8歳。普段はオンラインでニュージーランドの学校に通う子どもたち。台湾で習ったテコンドーで船上での運動不足を補いながら、寄港地での散策を楽しみにしています

南国でこそ楽しみたい浴衣

私たちが訪れた5月は、一年のなかでも特に暑い季節。近年の日本の夏も厳しさを増していますが、赤道に近い南国の暑さもまた一層厳しいもの。

そんな土地で着物を楽しむとなると、まず気になるのは暑さ対策。その点で頼りになるのがやっぱり浴衣です。

2025.07.05

エッセイ

“ふだん浴衣”デビュー!にチャレンジ 「3兄弟母、時々きもの」vol.21

浴衣は和装のなかでも特に自由度が高く、その土地の空気に合わせて気軽に装いを変えられる魅力があります。

どこかリゾートドレスのような軽やかさもあり、ヨットで訪れる南国の島々の風景によく馴染むように感じています。小さく畳めて荷物にならないのも、旅のお供として優秀なところ。

一般的に「着物は暑い」という印象がありますが、日差しの強烈な場所では、全身を覆っている方が涼しく感じることもあります。

また、脇まわりに少しゆとりを持たせて着付けると風が通りやすく、思いの外快適に過ごせます。それでも暑さが気になる方は、夕方から夜にかけてのお出かけに合わせて着替えるのも手ですね。

2025.07.08

着物の基本

大人浴衣の極意!ポイントは3つ 「着物ひろこの着付けTIPs」vol.7

2025.07.07

ライフスタイル

浴衣でプエルトリコにバケーション! 「Magnificent KIMONO!」vol.11

浴衣で眺める南国の夕景

今回着用した綿紅梅の浴衣は、20代の頃に仕立てた『KAGUWA』のもの。

凹凸のある生地が肌にまとわり付かず、着心地が良く、40歳になった今でも変わらずお気に入りの一枚です。

浴衣に名古屋帯を締めて眺める夕景

浴衣に名古屋帯を締めて眺める夕景。忘れられないひとときとなりました

合わせたのはミンサー織の名古屋帯。同じ南国で生まれた織物なら、このココナッツの香り漂う土地にも自然と馴染むのではと思い選びました。

アイスクリームの帯留

アイスクリームの帯留は娘が選んでくれました。実は娘のブローチです

茶系の色が好きなのですが、夏には少し重たく見えがちです。そこで帯揚げや帯留などの小物には明るい色を合わせ、軽やかな印象を意識しました。

帯は母の箪笥から。締め心地が良く、形も決まりやすいので、帯結びが少し上手になったような気持ちにさせてくれる頼れる一本です。この雰囲気がお好きな方には、ミンサー織をぜひおすすめしたいです。

2025.07.07

カルチャー

バイヤー野瀬の、きもの産地巡り

さらに今回は、ミクロネシアのヤップ島で出会った「ワイ」と呼ばれる、パンダナスで編まれたバッグを合わせてみました。ヤップ島では、このバッグを持っていなければヤップの人ではないと言われるほど大事なアイテムなのだそうです。

大小さまざまなワイを見かけましたが、とりわけ印象的だったのは、年配の方が長年使い込んだ飴色のバッグ。その美しさは今でも忘れられません。

物を運ぶという役割は同じでも、その背景にある文化や暮らしを知ることで見え方が変わる。そんなところに旅の面白さを感じます。

白砂が続くホワイトビーチ

白砂が続くホワイトビーチには、美しい夕日を求めて多くの人が集まります

フィリピンの素敵な手仕事を求めて

着物を好きになってから、不思議と手仕事の品に目が向くようになりました。着物は「素材の力と人の技を身にまとう」という感覚が特に強いからかもしれません。

今回の旅でも、素敵な出会いがありました。

訪ねたのは、ミンドロ島の山間部に暮らすイラヤ・マンギャン族の村。ガイドの方に案内していただき、村の暮らしを見学させてもらいました。「マンギャン」とは「山の人々」を意味する総称で、イラヤをはじめ複数のグループが存在するのだとか。

家族ごとに区切られたブースで作品が販売されていました

家族ごとに区切られたブースで作品が販売されていました。作り手の顔を見て購入できると、思い入れも深まりますね

彼らは山で採れるニトという蔓植物とラタンを使い、美しい籠やバッグを編み上げています。

ニトはインドネシアのアタにも似た素材で、水に強く耐久性にも優れているそうです。焦茶と生成りの二色だけで表現される幾何学模様は驚くほど豊かな表情で、山や植物など身近な自然がモチーフとして織り込まれています。そこには、村の暮らしそのものが映し出されているようでした。

山をモチーフにしたバッグ

着物にも似合いそうな、山をモチーフにしたバッグを見つけました

素材を山からを採取し、乾燥させ、細く裂き、編み上げるまでには多くの時間と手間がかかります。編み手は主に女性が担っており、大型の作品では完成までに数か月を要することもあるそう。

近年では財団などの支援を受けながら、伝統技術を生かした現代的な商品づくりも進められ、マニラなど都市部のショップでも販売されています。

風通しのよい伝統的な家屋。

風通しのよい伝統的な家屋

伝統が時代の流れに埋もれることなく、暮らしを支える技として受け継がれていることに深い価値を感じました。フィリピンを訪れる機会があれば、ぜひお手に取ってみてください。

村の人たちが手を動かす姿を思い浮かべると、自然と愛着が湧いてきます。フィリピンを離れたあとも、このバッグを見るたびにきっとあの村を思い出すのでしょう。

またひとつ旅の記憶を携えて、次の港へ向かいます。

パラワン島

フィリピンらしい景色の一つ。パラワン島で撮影

今回は常夏のフィリピンから、旅先での浴衣姿をお届けしました。

「きものと」読者のみなさまも、どうぞ暑さ対策を万全にしながら、夏ならではの和装をお楽しみください。

それでは、また次回。

2025.07.06

エッセイ

ついに、アバカの村へ!フィリピン・サンラモン滞在記 「古谷尚子がみつけた素敵なもの」vol.20

2025.07.06

カルチャー

今年の浴衣は、どうします? 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.85

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