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2026年祇園祭・山鉾巡行直前! 稚児・長谷航太郎さんのお支度に密着。

2026年祇園祭・山鉾巡行直前! 稚児・長谷航太郎さんのお支度に密着。

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京都の7月は祇園祭一色。12日には、前祭の山鉾巡行に先立ち、組み立てられたばかりの山鉾を本番さながらに曳く「曳初め」が行われました。今年、長刀鉾に乗るお稚児さんたちのお支度に密着する好機を得た「きものと」編集部。ここだけのレアカットをどうぞご覧ください。

2025.09.05

ライフスタイル

“祇園祭オタク”の祭と着物の楽しみ方 秋尾沙戸子さん(後編)【YouTube連動】「着物沼Interview」vol.2

2026年長刀鉾の稚児を務める長谷航太郎さん

「くじ取らず」※で山鉾巡行の先頭をゆく長刀鉾なぎなたほこ。祇園祭のシンボルともいえる鉾です。

※くじ取らず……7月2日に行われる山鉾巡行の順番を決める行事「くじ取り式」で、古例により順番が決まっているためくじを引かない10基の山鉾のこと。前祭は長刀鉾・函谷鉾・放下鉾・岩戸山・船鉾、後祭は橋弁慶山・北観音山・南観音山・鷹山・大船鉾。

宵山の長刀鉾

宵山の長刀鉾

その長刀鉾には神様の使いとされる稚児が乗り込み、神域との結界となる注連縄を太刀で切り、巡行の幕開けを告げる大役を担います。

2026年の稚児は、長谷航太郎さん。

稚児になってから大変だったことにも将来の夢についても、「わからん」と屈託なく答える、ゲームが大好きな小学校3年生です。

長谷航太郎さん

お支度前の航太郎さん

曳き初めや巡行への意気込みを問えば、「意気込みって何?」と肩をすくめながらも、「ふつうに全部頑張る」と率直な気持ちを語ってくれました。

そんな息子について、母親である亜希さんは――。

「緊張せずどんなときでも自然体で自由人。それは彼の強みだと思います。そして、私たちは彼のそんなところにいつも助けられています」

お支度前の航太郎さん(写真手前)

「喧嘩もするけど基本的にとても仲良し」(母・亜希さん談)という、弟の樹さん(写真左)と

ひと月かけて行われる八坂神社の祭礼「祇園祭」

6月14日に行われた「結納の儀」※から山鉾巡行までの間、父・拓治郎さんをはじめとする長谷家(禿を務める親族家なども含め)は大忙し。

※結納の儀……長刀鉾保存会が稚児を養子として迎え入れる重要な儀式。毎年6月中の大安の日に行われる。

仕事は社員に任せて、祇園祭の行事はもちろん、乗馬の練習や舞の稽古などに奔走します。

化粧_首まわり

鱗(三角形)に剃られた襟足。首筋を美しく見せるだけでなく、魔除けの意味が込められている

祇園祭といえば「山鉾巡行」やその前夜の「宵山」などが有名ですが、実は7月の1か月かけて行われる八坂神社の祭礼です。

7月1日、まずは八坂神社本殿を3周してから昇殿参拝する「お千度せんどの儀」で、稚児に選ばれたことを神前に報告。

祭礼の無事を祈願することから始まって、7月5日には「𠮷符入きっぷいり」※が行われます。

※𠮷符入……𠮷符とは、稚児の名簿のこと。これを祭壇に納める行事を𠮷符入という。

この日、稚児は蝶とんぼの冠を頭に戴き、振袖&袴姿で町内の人々との初顔合わせをした後、長刀鉾会所にて「太平の舞」を披露するのです。

化粧_顔

「痒いときは掻かずに、誰かに言うこと」と諭され、ぐっと我慢する航太郎さん

そして、7月12日の「曳初ひきぞめ」。

毎年15:30頃から行われる行事で、稚児が初めて鉾に搭乗します。女人禁制の長刀鉾も、このときばかりは誰でも参加可能で、綱を曳けば厄除けになるといわれています。

今年「きものと」では、この「曳初め」直前の稚児(および禿とその両親)の身支度現場に密着してきました!

 

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2025.08.01

カルチャー

文月、祇園祭の思い出とともに 「未生流笹岡家元に学ぶ、華やぎあるくらし」vol.11

祖父から孫へ、受け渡される衣裳というバトン

祭壇

長谷ビルディンググループ本社ビル(烏丸蛸薬師)の一室に設けられた祭壇。八坂神社のご祭神・祇園牛頭天皇をお祀りする

結納の品やお祝い品と並んで祭壇に置かれていたのは、69年前、航太郎さんの祖父・幹雄氏が稚児を務めたときの写真が収められたアルバムと使用した扇子。日本画家・三輪晁勢みわちょうせいが粽を描いた当時の原画が残っていたことから、結納の返礼品として復刻することが叶いました。

ご家族にて

お支度前、家族揃って。航太郎さんの手にあるのが今年の扇子

扇子だけではなく、「曳初め」で航太郎さんが着用した衣裳も、幹雄氏が69年前に袖を通したもの。

祖父・幹雄さんと

祖父・幹雄さんと

近年、稚児家が禿家を含む全ての支度を賄う制度はなくなり、衣裳は保存会が用意・管理することになっていますが、今年は特別に、祖父から譲り受けた衣裳で行事に臨み、例年とは異なる装いにSNS等でも注目が集まっていました。

化粧_紅

“神様のお使い”としての化粧の仕上げの紅は、熟練の化粧方でも緊張する一瞬だとか

69年の歳月を経て、思い出深い衣裳を孫である航太郎さんがその身にまとうことについて、

「そりゃあ、嬉しい。よぉ残してくれたなと思います。私自身が稚児を務めたときを振り返ると、どれがっていうわけではなく、全てが全て印象的でした。彼にも、頑張って元気にやってもらえたら、と願っています」

と、胸の内を語ってくださいました。

幹雄さん

幹雄さんのこの笑顔に、ハレの舞台を控えた孫への想いと嬉しさが滲む 撮影/中村孝行

69年振りに甦った稚児衣裳や、母・亜希さんの装い、長刀鉾の今年の浴衣については、続編にて。

乞うご期待!

稚児の身の回りの世話などを担う稚児係から、扇子の持ち方を教わる航太郎さん

資材方の誘導に従い、歩いて長刀鉾まで移動する一行。稚児を務める孫に手を添える幹雄さんの表情が微笑ましい 撮影/中村孝行

取材・文/椿屋
撮影(長刀鉾カット除く)/佐藤佑樹

2025.07.28

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