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和の習い事を始めよう 「大久保信子さんのきもの練習帖」vol.20

和の習い事を始めよう 「大久保信子さんのきもの練習帖」vol.20

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大人になった今こそ、日本の伝統文化に触れてみてはどうでしょう? ”和の習い事”に親しめば、着物がもっと身近になると思います。

2024.11.06

まなぶ

紬を楽しむ 「大久保信子さんのきもの練習帖」vol.19

“和の習い事”を始めよう

「和」の習い事を始めよう。

ピアノやバレエ、スイミングなど、子どものころの習い事は「洋」が多かったのではないでしょうか?

大人になった今こそ、日本の伝統文化に触れてみてはどうでしょう?

「和」の習い事に親しめば、着物がもっと身近になると思います。

まなぶ

和のお稽古

”和の習い事”、筆頭はお茶?!

「いつかお茶を習いたい」という声をよく聞きます。「お茶」は和の習い事の筆頭かもしれません。

茶室で流れるようなお点前を拝見し、心静かにお茶を飲む……

時には茶会のテーマをさりげなく取り入れた装いで出席する。これも密かな楽しみのひとつ。

「お茶会に招かれたら、どんな着物を着ていけばいいですか?」としばしば聞かれます。

そんな時には、「招かれている先輩方やその茶会の会主、お茶を習っているなら先生にお聞きするのが一番」とお答えしています。流派によって決まり事がある場合もありますから。

2020.03.02

まなぶ

茶道のお稽古・お茶席で着る着物セレクト!選び方の3つのポイント

私が心がけているのは、装いが華美になり過ぎないこと。あくまで「お茶を楽しむ」のが茶事のメインですから。

おすすめは色無地に袋帯です。でも、初釜などでは新年を寿ぐ気持ちを込めて、春らしい淡い色に吉祥文様などの訪問着や付け下げもいいですね。

そして忘れてはならないのは、アクセサリ―は身に着けないこと。これは器を傷つけない配慮ですし、茶の香りを妨げる香水も厳禁です。

”和の習い事”は、こんなにあります

ひとつなんでもいいので伝統文化に触れてみてください。

お茶の他にも「日本舞踊」「仕舞」「香道」「華道」「長唄」「小唄」「三味線」「お琴」など、伝統文化は多種多様。

私は長年、日本舞踊を習っていますが、ただ振りを覚えるだけでなく、唄の意味を知るようにしています。

その演目のストーリー、例えば『京鹿子娘道成寺』なら白拍子花子はなぜ恋に焦がれ、最後に鐘に登るのか? その心情などがわかることで、踊りに深みが出てくると思っています。

また意味がわかると、歌舞伎を観る楽しみも倍増するんです。

2021.06.19

よみもの

名作歌舞伎は装いのヒントの宝庫 「歌舞伎へGO!大久保信子先生に聞く着物スタイル」 vol.7

ひとつなんでもいいので伝統文化に触れてみてください。根底に流れる精神や背景などがわかり、自身の内面もきっと豊かになると思います。

和の習い事にはおさらい会や発表会などがあり、私はその会場で招かれた方たちの着物を見るのが大好きなんです。

どんな着こなしをしていらっしゃるか、組み合わせはなど、本当に勉強になりますよ。

どこで習えばいいの?

私がおすすめしたいのは、公共の文化センターなどのカルチャー教室。名の通った方たちが講師を勤めていることも多く、費用や日時も決められているので安心です。体験会などがある場合もありますので、参加してみてはどうでしょう。

友人が習っているところに入門するのもいいと思います。

最近はネットでお稽古場を探す方も多いと聞きます。ホームページで体験会を知り、行ってみたら楽しかったのでそのまま習うことにした、という方もいらっしゃるようです。

まなぶ

『梅が香』水野小巻先生に聞く 「きもの好きの茶道はじめ」

習い事は先生との相性もありますから、出会いは大切にしてください。いい先生と出会ったなら、その縁を大切にしてほしいです。

着物は絶対に必要か?

習い事にも寄りますが、「お茶」や「日本舞踊」「仕舞」は着物でのお稽古がベストだと思います。

日本舞踊や仕舞は、裾裁きや袖の扱い方、お茶は帛紗裁きが重要ですから、一揃いは持っていた方いいですね。日本舞踊の場合はお稽古を浴衣で行なうことも多く、季節によっては小紋などを着る方もいらっしゃいます。

2024.08.20

まなぶ

正派西川流・西川喜優先生 お稽古場での装い 春から夏の染め×染めコーデ「日本舞踊の愉しみ」vol.3

いずれにしても、おさらい会などもありますから着物はやはり必要です。

色無地、江戸小紋、付け下げ、飛び柄の小紋などがひとつあると重宝します。

帯は、格調の高い重厚なものより、

・少しカジュアル感のある袋帯
・季節に関係のない絵柄の染め帯

があれば対応できると思います。

”和のお稽古事”は決まりが多そう、と敬遠しないでほしい。伝統文化を知り、習うことは、着物ライフにおいても人生においても、絶対にプラスになると私は思います。

2024.10.01

よみもの

お稽古事のきもの 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.88

構成・文/大澤はつ江
人物撮影/五十川満
商品撮影/京都きもの市場

ITEM

記事に登場するアイテム

着物:【日本工芸会正会員 森康次】刺繍訪問着「切金浮線華」

帯:【人間国宝 喜多川俵二】有職唐織袋帯「亀甲花菱に洋歯文」

帯締め:【衿秀】内記組片ぼかし帯締め「青藤鼠×赤紫」

帯揚げ:【加藤萬】縫い取りぼかし帯揚げ 道長取文様「絹鼠色」

着物:【碓氷製糸謹製】無地着尺「正倉院文・白磁色」

帯:【川島織物】西陣織九寸名古屋帯「彩毬」

帯締め:【西陣翠嵐工房】畝組帯締め 金ちらし「淡香色」

帯揚げ:【渡敬】無地染め帯揚げ「小葵文様/薄桜色」

着物:【碓氷製糸謹製】無地着尺「利休緞子・白花色」

帯:【吉澤の友禅】九寸名古屋帯「有職唐花七宝文」

帯締め:【衿秀】内記組片ぼかし帯締め「青藤鼠×赤紫」

帯揚げ:【和小物さくら】縫い取りぼかし帯揚げ「正倉院華紋 藤鼠」

【着物・帯2点セット】 末永く御召し頂ける、上質重宝セット!

特選紋意匠色無地 &特選西陣織袋帯

特選三眠蚕色無地 &特選蒔糊友禅九寸名古屋帯

友禅付下げ着尺 「吉祥玩具文」

【菱健】 京友禅付下げ「吉祥紋詰唐花」

【紫峯】手刺繍訪問着「吉祥宝尽し紋」

【伊と幸・松岡姫】 色無地着尺 手引染め「小花唐草紋・桜鼠色」

【伊と幸・松岡姫】 色無地着尺 手引染め「小花唐草紋・薄杏色」

【伊と幸・松岡姫】 色無地着尺 手引染め「小花唐草紋・水浅葱色」

【田島染芸 田島敬之】 江戸小紋着尺 「貉菊・藤紫色」

【人間国宝 故・小宮康助】 江戸小紋着尺 「菊唐草」

【三代目廣瀬雄望】江戸小紋着尺「万筋に花」

【染の百趣矢野】手描き友禅付下げ着尺「地紙宝尽し」

【京の染匠】本手加工友禅付下げ着尺「秀麗花菱紋」

【伊と幸】本手加工友禅付下げ着尺「取方桜に草花」

【伊と幸】本手加工友禅付下げ着尺「取方桜に草花」

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