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あなたに似合う着物ごとのアクセサリーの選び方

おしゃれ感アップ!タイプ別・着物に合わせるジュエリー5選

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洋服とのコーディネートには欠かせないアイテムであるジュエリー。では着物の装いではどのようにジュエリーを合わせれば良いのでしょうか。着物の格や身に着けるシーンにあわせて、デザインや素材など自分らしく華やかに楽しむコツをご紹介します。

着物にジュエリーを合わせるのはあり?なし

ブローチ[YG×アコヤ真珠×ガーネット]/ウエダジュエラー
リング〈左〉[WG×ダイヤモンド]/ナンシー 〈右〉[YG×オパール×ダイヤモンド]/シンティランテ

ドレスアップからワーキングシーン、カジュアルまで、洋服とのコーディネートには欠かせないアイテムであるジュエリー。

着物の装いにも添えれば、自分らしさや華やかさを演出することができます。着物の格や身に着ける場面とバランスの取れた素材、デザインを上手に選んでおしゃれに楽しみましょう。

※記事内の素材表記……Pt=プラチナ YG=イエローゴールド WG=ホワイトゴールド

着物着物に合わせるジュエリー1 留袖や訪問着には格の高い貴石のリング

リング〈左〉深みのあるグリーンのエメラルドはカットによって印象が変わる[Pt×YG×エメラルド×ダイヤモンド]
リング〈中〉真紅からピンクがかったものまで産地により色調が異なるルビー。発色が鮮やかなものがおすすめ[Pt×YG×ルビー×ダイヤモンド]
リング〈右〉さまざまなカラーがあるサファイア。フォーマル度の高い装いにはブルーサファイアを[Pt×YG×サファイア×ダイヤモンド]
/すべてウエダジュエラー

結婚披露宴や着席スタイルのパーティ、式典などに、留袖、色留袖や訪問着を着て出席する場合には、手元を彩るリングも、着物の格に合った宝石選びを

婚約指輪に代表される一粒石のダイヤモンドリングに加えておすすめしたいのが、フォーマルな場面にふさわしい品格を醸し出してくれる三大貴石=ルビー、ブルーサファイア、エメラルドです。

デザインは奇をてらわずに一粒石や周囲にダイヤモンドをあしらった王道のものを

着物の地色や柄の色とトーンを揃えたり、帯揚げ、帯締めとさりげなく色合わせすればおしゃれです。

着物に合わせるジュエリー2 上品でボリューム感を出せるパールは万能

リング〈左〉レースのような透かし細工を施したリングと白蝶真珠の組み合わせがエレガント[WG×白蝶真珠×ダイヤモンド]/ナンシー 
リング〈右〉一粒タイプのリングと、大小のパールが並ぶリングを重ねて楽しめるセット[YG×淡水真珠×ダイヤモンド]/シンティランテ

着物と相性の良いジュエリーとしてひとつは持っておきたいのがパールのリング

白く艶やかなアコヤ真珠や白蝶真珠、淡水真珠にはどこか控えめな優しい雰囲気があり、またボリュームがあってもダイヤモンドやルビー、サファイア、エメラルドなどに比べると価格がそう高くないのもうれしいポイントです。

一粒タイプのデザインならフォーマルな場面での留袖や訪問着から小紋や付け下げなどのおしゃれ着にまで活躍。デザインに少し個性があるタイプでも品よくまとめられるはずです。

なお真珠には白い珠に加え、黒やピーコックカラー、ゴールデンのものも。趣味性は高くなりますが選択肢に加えてみて。

着物に合わせるジュエリー3 パーティでは華やかなカラーストーンリングを

リング〈左〉ミルキーなピンクストーンでボリューム感があっても上品な雰囲気に[WG×ローズクオーツ×ダイヤモンド]/ナンシー 
リング〈中〉どこかクラシックなオパールのリングは見る角度によって微妙に色が変化[YG×オパール×ダイヤモンド]/シンティランテ 
リング〈右〉元気をくれるイエローストーンのリングはピラミッドカットがモダンな印象[YG×ダイヤモンド×イエローベリル]/ウエダジュエラー

気軽なパーティの席に着て出かけたい、きれい色の付け下げや小紋。そんなときには手元にもボリューム感のあるカラーストーンのリングを合わせましょう。

洋服のときは華奢なリングがお好きな方も、布地の面積が広い着物とバランスを取るには適度なボリューム感があるものがおすすめ。

着物や小物とのカラーコーディネートも素敵ですが、透明感のある淡い色やちょっとミルキーな石を選べば存在感があっても華美になりすぎず、グラスや料理のプレートを持った手元に視線を集める上品なアクセントになるはずです。

着物に合わせるジュエリー4 観劇や食事会では趣向に合わせモチーフで遊んで

リング〈左〉梅を思わせるフラワーモチーフは、和の装いにもマッチします[YG×ダイヤモンド]/ウエダジュエラー
リング〈中〉優しくカーブする花びらの一枚一枚にダイヤモンドを細やかにセット[WG×ダイヤモンド]
リング〈右〉隣の指にかかるほど大きく羽を広げた蝶々[WG×ダイヤモンド]/2点ともナンシー

出かける場所や相手、目的に応じて着物や帯の柄に趣向を凝らすのは、上級者ならではの楽しみ。ジュエリーも同様にモチーフ使いで場にふさわしい遊び心を表現できます。

たとえば観劇。

宝塚ファンなら月や星、雪のモチーフを。歌舞伎ならお目当ての役者さんの紋や名前にちなんで蝶や菊、梅などのモチーフを。

食事会でも手元を飾るリングは相手の目に留まりやすいので、自分の個性をアピールしたり、季節や会の趣旨に合わせたモチーフで感謝や喜びの気持ちを表現したりすれば、素敵なカンバセーションピースの役割を果たしてくれることでしょう。

着物に合わせるジュエリー5 織りの着物には地金を生かしたリングがマッチ

リング〈左〉アイリスの花が隠れている甘くなりすぎない大人のピンキーリング[WG×ダイヤモンド]/ナンシー 
リング〈中〉波を思わせるウェーブのリングは地金の色違いで重ねづけしても素敵[Pt×ダイヤモンド][YG×ダイヤモンド]/2点ともウエダジュエラー
リング〈右〉ふっくらと立体的なフォルムを大小のブラウンダイヤモンドで埋め尽くして[YG×ブラウンダイヤモンド]/シンティランテ

贅沢で上質な遊び着である、紬や大島などの織りの着物。

帯や小物合わせ同様に、ジュエリーも華やかでゴージャスなものより、すっきりとさりげないリングをコーディネートするほうが粋に決まります。

大粒の石やモチーフが主役のリングではなく、ゴールドやプラチナの地金のみ、もしくは細かいダイヤモンドをセットした程度のものがおすすめ。シンプルだからこそデザインやつくりの細部にまでこだわって。

着物にピアスやイヤリングを合わせてもよいのでしょうか?

ピアス〈左〉[Pt×ダイヤモンド] 〈右〉[WG×アコヤ真珠]/2点ともウエダジュエラー

若い世代を中心に楽しむ人が増えてきた「着物×ピアス」「着物×イヤリング」の組み合わせ。

ドレスコードを守り、お招きいただいた相手や同席する方々に失礼のない装いであることが求められるフォーマル度の高い席では避けたほうが無難ですが、着物をファッションとして楽しむことができる軽いパーティや観劇、会食などであれば、積極的に楽しまれる方も増えてきました

まだスタイルとして定着しているコーディネートではないので、「どのような方と過ごすどのような場か」をしっかり見極めて。特にイヤリングの場合は金具部分が目立つので、無理をしてまでつけなくても他でおしゃれを楽しむのがよいかもしれません。

着物に合わせるなら、一粒タイプのピアスを

小紋や付け下げ、織りの着物などで大人の「着物×ピアス」を楽しむ場合、ボリュームのあるものや揺れるデザインは避け、上質な素材のシンプルなものを合わせましょう。

おすすめはダイヤモンドまたはパールの一粒タイプのスタッズ。普段からつけ慣れているものを身体の一部のような感覚でさりげなくコーディネートするとおしゃれです。

着物ジュエリーの代表格、帯留でこだわりのおしゃれを

帯留:雫を宿した葉を宝石とゴールドで見事に表現[YG×グリーントルマリン×ダイヤモンド×エメラルド]/シンティランテ

江戸時代後期の文化・文政年間に帯の太鼓結びの流行と時を同じくして誕生したといわれる帯留。昔から着物スタイルに合わせてきた数少ない宝飾品です。

季節や着物の柄、出かける場の趣向に合わせてどのようなデザインのものを選ぶかは、センスの見せどころ。気に入ったデザインを見つけたら、ぜひトライしてみましょう。

専用の金具を使ってブローチを帯留にアレンジを

ブローチ〈上〉御所車の車輪を思わせるサークルモチーフ[WG×YG×アメシスト×ダイヤモンド]
ブローチ〈下〉真珠を花びらに、ガーネットを花芯に見立てて[YG×アコヤ真珠×ガーネット] /2点ともウエダジュエラー

ブローチのピンの部分を通して帯留にアレンジできる専用の金具も登場しています。

帯留アレンジ用金具/2点とも京都きもの市場

お手持ちのブローチを着物を着るときだけ帯留に活用できるので、おしゃれの幅が広がりますね。

まとめ 着物のジュエリーは、TPOや着物の格に合わせて楽しんで

大人の着物スタイルは、着る人のセンスに加え、場に合ったものであるかどうかが問われます。

ジュエリーのコーディネートも、「着物の格に合わせて正統感を演出すべき場」なのか「自分らしいおしゃれを優先してよい場」なのかを判断しながら楽しみましょう。

なお、茶席に限っては、シンプルで控えめな装いを良しとする侘茶の精神からも、大切な道具類を傷付けないためにも、ジュエリーやアクセサリーはつけないのがマナーであることも最後にお伝えしておきます。

文章/清水井朋子

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