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世界を旅する着付師、ラスベガスへ! 「Magnificent KIMONO!」vol.5

世界を旅する着付師、ラスベガスへ! 「Magnificent KIMONO!」vol.5

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「私、着付けの仕事で世界中を回りたい!世界を旅する着付け師なりたいんだ!」 これまで目の前の仕事をがむしゃらにこなしてきましたが、最終的に目指したい姿が突如見えてきました。

2023.02.23

よみもの

地元の魅力を再発見!着物で母娘旅 「Magnificent KIMONO!」vol.4

世界を旅する着付け師になりたい

着付け師として、パフォーマーとして…

自分の歩いて来た道を少し振り返ってみました。

20代、30代は与えられたチャンスに、ただがむしゃらに喰らいついて来たように思います。

仕事を任されたことへの喜びと、プライドの高さなんでしょうか、いつも綺麗で完璧なゴールを目指してしまうことで、そこに至るまでの過程を全く楽しめていないことに気づきました。

昨年は、ニューヨークでの花魁道中に、ボストン初の着物フェスティバル開催。

たくさんのすばらしい役割を与えていただきましたが、毎回本番前は自分を追い詰めてしまい、

「しんどい…お腹痛い…なんで私こんなことやってるんだっけ?いや、そんなこと考えてる時間なんてない。このまま突き進むしかない!」

と、やりたいと思って始めたことが、気付いたらストレスに変わることも多々。

ニューヨークでの花魁道中

ニューヨークでの花魁道中

ニューヨークでの花魁道中

ニューヨークでの花魁道中

もちろん支えてくれる家族や友と一緒に切るゴールテープは格別。そのたった一瞬の、そして最高の瞬間のために走り続けることができます。

ボストン初の着物フェスティバル
ボストン初の着物フェスティバル

そんなこんなで今年は、四十路一年生。

噂には聞いてましたが、40代に突入してから「待ってました!」とばかりに分かりやすく体調を崩すことが増えました。

「疲れ」がただの「疲れ」に終わらず、頭痛や熱を出すようになり、頭痛薬がお守り代わりに。そして日本と海外を行ったり来たりする中で一番しんどいのは時差ボケが全然治らないこと!ただ眠いだけではなく、吐き気に頭痛に倦怠感がフルコンボで襲って来ます。

きっと女性には、その時々に合わせた働き方というのがあるのだと思います。

体調を崩してしまっては元も子もない。これからは、もっとゴールに至るまでの過程を楽しまなくては……

これを機会に働き方を変えてみよう!

ちゃんと楽しいと思える、己の身の丈にあった量の仕事をしよう!

と、一念発起。しばらくの間、実家の愛媛でゆっくりさせてもらいました。

それなのに、いや、それだから?しっかりエネルギーを蓄えた私はボストンに帰って早々、フランスに住む友人との電話で今後の身の振り方について話しながらピーン!!

「私、着付けの仕事で世界中を回りたい!世界を旅する着付け師になりたいんだ!」

これまで目の前の仕事をがむしゃらにこなしてきましたが、最終的に目指したい姿が突如見えてきました。

さて。四十路一年生の決意は一体どこへやら…

閃いてしまったからには、行動に移さないと気が済まないのが私の性分。また不思議なことに、閃きとともに仕事の波が来る瞬間が重なることが多く、早速遠方への出張着付けのお話しをいただきました。

誰かの一日を着物で彩る

記念すべき最初のお仕事は、ラスベガス

世界を旅する着付師、記念すべき最初のお仕事は、ラスベガス!

前置きが大変長くなってしまいましたが、今回のエピソードは眠らない街、ラスベガスです。

実は私が30歳のときに、英語も喋れないまま、ブルーマンの公演に出演する夫に連れられ、はじめて移り住んだ街がラスベガスでした。

その時は着付けも英語もできず、自分でビジネスを起こすなんてことは夢のまた夢だったのですが、そこから10年が経ち、こうして誰かの一日を着物で彩ることで特別な時間に変えることができるようになりました。

今回、私をラスベガスに呼んでくれたのは、その当時からずっと繋がり続けてくれる友人たち。友人たちのお嬢さん方を、腕によりをかけて和服美女へと変身させましたよ!

ラスベガスで着付け
ラスベガスで着付け

今回は夫にも同行してもらい、彼がフォトグラファーを務めます。

ずっと帰りたいと思っていたこの地に、夫ではなく自分の力で帰って来れたというのは、何とも感慨深い瞬間でした。

友人たちのお嬢さん
友人たちのお嬢さん

大自然を堪能できる「レッドロックキャニオン」へ!

お仕事させていただいた翌日は、ブルーマングループのファミリーたちとも再会。

ブルーマングループのファミリー達とも再会

東京公演の際に繋がったご縁。

その当時、ブルーマンのガールフレンドだった私たちは、時を経てみんな妻になり、母になり、家族が増えての盛大なリユニオンです。

ブルーマングループのファミリー達とも再会

そしてその後は、ラスベガスで大自然を堪能できる大好きな「レッドロックキャニオン」へ!

「レッドロックキャニオン」へ

ラスベガスと言えば、メインストリートの”ストリップ”と呼ばれる大通り(なんだかドキッとしちゃう呼び名でございましょ?あの…脱ぐほうのストリップではなく、長く伸びるという意味で使われるストリップです)に立ち並ぶ巨大なホテル群をイメージされるかと思うのですが、実は車を郊外へ20分も走らせれば、こんな壮大な自然に出会えるのです。

「レッドロックキャニオン」へ

私たちも、住んでいたころにはよく、息子を抱っこ紐で抱えてハイキングしたものです。

もしもラスベガスに遊びにいらっしゃる機会があれば、ぜひともこの大自然も見逃してほしくない。私のおすすめスポットです!

最終日はブルーマンのショーを

そして、ボストンに戻る最終日は、空港に向かう直前にラスベガスのブルーマンを観に行きました。

私たちが住んでいた10年前とは会場が変わり、現在はピラミッドホテルで有名なルクソール内の劇場で公演を行っています。

ラスベガスのブルーマンを観に

現在、終演後のブルーマンによるお見送り(”ミート&グリート”と呼ばれる)は行われていないのですが、こうしてVIPルームでしたら一緒に撮影することが可能です。

一般の方はVIPチケットを購入する必要がありますが、その時間はブルーマン3人を独り占めできるので、旅の特別な思い出作りにはピッタリかも!ブルーマンは喋べりませんし。英語が苦手な方でもボディーランゲージできっと仲良くなれるはずです!

さて、今回のラスベガス滞在は2月の出来事だったのですが、羽織もショールも必要のないほどポカポカ陽気でした。

ラスベガスで着物を着てお出かけするならこの時期か、10月後半〜12月前半がベストかもしれませんね!これからぐんぐん気温が上がり、5月ごろには冷房必須になってまいりますのでご注意を〜

そして、空気が大変乾燥してますのでリップクリームは必須ですよ。私も、喋っているだけで唇が3回も切れましたし、しょっちゅう上唇が前歯にくっついてしまい難儀いたしました。

10年前は平気で暮らしてたのになぁ。おかしいなぁ、これも加齢ゆえでしょうか?

ではでは、次回はNY編!みなさまどうぞお楽しみに!

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