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南禅寺の見どころ・絶景スポットをご紹介!観光におすすめの名所やグルメも

南禅寺の見どころ・絶景スポットをご紹介!観光におすすめの名所やグルメも

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禅宗の亀山法皇が建立した平興国南禅禅寺を中心に、広い境内にさまざまな観光名所がある南禅寺。そんな南禅寺には紅葉の名所が多くあります。今回は、南禅寺の紅葉を見るおすすめプランなどについてご紹介いたします。

南禅寺には文化財や名庭が数多くあり、京都でも人気の高い観光スポットです。

今回は南禅寺の境内にある名所をはじめ、周辺の紅葉の見どころや、着物を着て和を感じられるおすすめプランをご紹介します。

南禅寺ってどんなところ?

禅宗の亀山法皇が建立した南禅寺。南禅寺の広い境内にはさまざまな観光名所があります。

ここでは、南禅寺の基礎情報や歴史、見どころをご紹介します。

南禅寺の基本情報

南禅寺基礎情報

南禅寺は京都市左京区にある臨済宗南禅寺派の大本山で、正式名称を『太平平興国南禅禅寺』と言います。

日本の禅寺の中で最も格式の高いお寺で、その境内には、日本最大級の高さを誇る「三門」やモダンな雰囲気の「水路閣」、枯山水の名庭「方丈庭園」などがあります。

新緑の時期もとても清々しい南禅寺ですが、紅葉の季節には約4万5000坪という広大な南禅寺の境内が真っ赤に染まり、その景色は見るものを魅了します。ぜひ紅葉の時期に合わせて南禅寺を訪れることをおすすめします。

またこちらの記事では、南禅寺の近場にある永観堂と、その周辺観光地についてご紹介をしています。南禅寺を訪れる際にはこちらの記事も参考に、京都の観光スポットを巡ってみてはいかがでしょうか。

2022.11.04

よみもの

永観堂周辺の定番観光地4選!着物を着て巡りたいおすすめスポット!

アクセス 【電車】
地下鉄東西線「蹴上」駅から徒歩約10分
【バス】
「東天王町」または「南禅寺・永観堂道」バス停から徒歩約10分
住所 京都府京都市左京区南禅寺福地町
費用 【拝観料】
水路閣(境内):無料
方丈庭園:一般600円、高校生500円、小中学生400円
三門:一般600円、高校生500円、小中学生400円
南禅院:一般400円、高校生350円、小中学生250円
天授庵:一般500円、高校生400円、小中学生300円
おすすめの時期 桜の時期:3月下旬から4月中旬
紅葉の時期:11月中旬から12月初旬
ホームページ https://www.nanzenji.or.jp/

南禅寺の歴史

南禅寺の歴史

南禅寺は、1291年に亀山法皇の離宮に無関普門禅師を迎えて開山した勅願寺です。

鎌倉時代には足利義満によって、京都五山および鎌倉五山の上に置かれる「五山之上」とされ、禅寺の中で最も格式が高いお寺となりました。

南禅寺は1300年前後に建てられましたが、1467年の応仁の乱を含めて三度の火災に遭っており、再建がままならない時代も。しかし、江戸時代に徳川家康のブレーンであった南禅寺住持、以心崇伝によって再建することが出来ました。

南禅寺の見どころ

南禅寺で特におすすめの「三門」「水路閣」「方丈」をご紹介します。南禅寺を訪れるときにはぜひ参考にしてみてください。

三門

南禅寺三門

南禅寺のシンボルともいえる三門は、高さが約22メートル。日本最大級の高さを誇り、別名「天下竜門」と呼ばれています。
国の重要文化財にも指定されている南禅寺三門には、みなさま圧倒されること間違いなしです。

水路閣

南禅寺水路閣

水路閣は琵琶湖の水を京都へ引いた「琵琶湖疎水事業」の一環として、明治時代に作られました。赤レンガ造りでアーチ型の水道橋は独特の雰囲気を醸し出し、ドラマやアニメの舞台にもなっています。
水道橋のアーチが幾重にも重なり、他にはない風景を楽しめることから、絶好のフォトスポットとして人気です。

方丈

南禅寺方丈

方丈とは、禅宗寺院における住職の居室のこと。南禅寺の方丈には、「大方丈」と「小方丈」のふたつが存在します。
大方丈は天保年間に造営された京都御所の清涼殿を、小方丈は伏見城の遺構を寛永年間に移築したとされ、ともに国宝に指定されています。方丈内を回遊しながら眺めることのできる庭園は、枯山水の名庭です。

南禅寺の紅葉がおすすめな理由

南禅寺には有名な紅葉スポットがふたつあります。

・三門の五鳳楼
・天授庵にある庭園

また、このほかにも見どころはたくさん。今回は、三門の上層にある「五鳳楼」から眺められる紅葉のすばらしさと、紅葉する「天授庵」の魅力を中心に、見どころを紹介します。

三門の「五鳳楼」からの眺めが絶景

五鳳楼からの眺め

南禅寺の紅葉がおすすめな理由は、三門の手前からの眺めにあります。重厚な柱の間から臨む紅葉は、まるで額縁で切り取ったような美しさ。

また三門の上層の楼「五鳳楼」に上がると、境内の紅葉が見渡せるだけでなく、紅葉と京都市街のコラボレーションが楽しめます。

石川五右衛門が「絶景かな!絶景かな!」と名台詞を放ったとされるシーンは、この三門が舞台になっていると言われていますが、あなたもきっとその気持ちを理解できることでしょう。

「天授庵」の庭園が魅力的

天授庵の庭園「方丈東庭」

南禅寺では、庭園の紅葉も見逃せません。

なかでも南禅寺塔頭「天授庵」のふたつの庭の紅葉は、ぜひおさえていただきたいところです。天授庵には枯山水庭園の「方丈東庭」と池泉回遊式庭園の「書院南庭」があります。

「方丈東庭」は白い菱形の切石と白砂でデザインされており、白と紅葉との鮮やかな対比に心を奪われます。大河をあらわしている白砂に散る紅葉にも風情を感じずにはいられません。

もうひとつの庭、「書院南庭」には池の上に木製の歩道や飛び石があり、散策しながら紅葉を楽しめます。池に泳ぐ錦鯉や、水面に浮かぶ紅葉は筆舌に尽くしがたい絶景で、日常を忘れさせてくれます。

南禅寺の発祥である「南禅院」

南禅寺の発祥の地 南禅院

水路閣をくぐった先にある南禅院は、南禅寺の発祥の地とされています。

ここにはかつて離宮がありました。しかし、1289(正応2)年に亀山天皇が出家し、離宮を寄進します。寄進された離宮は、大明国師を開山の祖として迎え、禅寺になりました。

亀山天皇自らが作庭したと伝わる池泉回遊式庭園が有名で、天龍寺、西芳寺(苔寺)と並ぶ京都の三名勝史跡庭園のひとつに指定されています。

以心祟伝が建立した「金地院こんちいん

南禅寺金地院

金地院こんちいんはもともと北山に創建されたお寺で、以心崇伝いしんすうでんにより南禅寺に移築されました。

以心崇伝は徳川家康の政治を補佐し大きな影響力を持ったことから、「黒衣の宰相」とも呼ばれる人物であり、境内には家康を祀る東照宮もあります。

金地院こんちいんの見どころは、「鶴亀の庭」と呼ばれる庭園です。小堀遠州作庭と伝わる枯山水庭園で、崇伝が徳川幕府三代将軍徳川家光を迎えるために作らせたと伝わっています。

また、方丈は伏見城から移築されたもので、狩野探幽・尚信の襖絵があることで知られています。

門前名物「湯豆腐」をお参りの後に

良質な地下水に恵まれている京都では、古くから名水を使った料理が作られてきました。なかでも湯豆腐は南禅寺発祥といわれています。

江戸時代にはすでに門前に多くの湯豆腐屋が立ち並んでいたことが、当時のガイドブック『都林泉名勝図会』に描かれています。

その流れから、南禅寺の門前にはいくつもの湯豆腐の名店が建ち並んでおり、南禅寺の名物としても知られています。参拝したあとは湯豆腐店に立ち寄って、湯豆腐に舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。

南禅寺の紅葉を見るおすすめプラン

さまざまな見どころがあり、毎年全国から多くの観光客が訪れる南禅寺。

せっかく南禅寺の紅葉を見に行くなら、おすすめの時期や、紅葉が堪能できるプランを知っておきたいですね。以下では、南禅寺のおすすめ時期と、おすすめのプランについて紹介します。

おすすめの時期

おすすめの時期

南禅寺観光のおすすめの時期は、紅葉シーズンの11月中旬から12月初旬です。

また、南禅寺から徒歩3分ほどのところにある永観堂でもライトアップを見ることができます。

※南禅寺天授庵のライトアップに関しては公式ホームページなどでご確認ください

おすすめ写真映えスポット

おすすめ映えプラン

南禅寺の境内は広く、周辺にはさまざまな紅葉スポットがあります。着物を着て出かけると、より歴史ある風景に溶け込み、印象に残る思い出ができますよ。

ここからは、南禅寺境内のおすすめ”映えプラン”をご紹介します。南禅寺の紅葉をバックに素敵な写真をぜひ残してみてはいかがでしょうか。

「水路閣」で明治モダン風の写真を

南禅寺境内にある琵琶湖疏水の水路橋。時を重ねた赤レンガの水路閣には他にはない存在感があります。

連続するアーチにもたれるようなポーズで写真を撮ると、明治モダン風の仕上がりに。紅葉とレンガ造りのレトロ感ある建物と着物との相性は抜群です。

「南禅院」で自然に囲まれながら神秘的な一枚を

レンガ造りの水路閣を抜けると、奥には南禅寺の庵を結んだ場所とされる、南禅院があります。

南禅院は境内の奥に建てられており、周囲が木々に囲まれている、静かなひと時を過ごせるおすすめスポット。秋になると周囲の木々が色づき、見事な紅葉が見るものを魅了します。

自然の中にぽつりとたたずむ南禅院では、神秘的な写真が撮れること間違いなし。着物をまとい、自然と紅葉に囲まれた南禅院の風情に溶け込みましょう。

費用 【拝観料】
大人 400円 高校生 350円 小中学生 250円
時間 3月~11月:8時40分~17時
12月~2月:8時40分~16時30分

「方丈庭園」のお茶室で一服

南禅寺は境内が広く、着物を着て歩くとひと休みしたくなることでしょう。

そんな時におすすめする場所が、方丈庭園です。方丈庭園にはお茶室があり、お茶室の前には滝の流れる庭があります。紅葉を愛でながらゆっくり抹茶とお菓子をいただくひととき。着物が似合うお茶室で、和の時を堪能しながら一息ついてはいかがでしょうか。

費用 【拝観料】
方丈庭園:一般600円、高校生500円、小中学生400円
【お茶券】
500円(方丈庭園拝観料とは別)
時間 9時30分~15時30分(正午から13時休憩)

着物で訪ねる南禅寺

今回は、南禅寺周辺の紅葉の見どころについてご紹介しました。

紅葉の名所南禅寺、そしてその周辺のスポットを着物で巡ることで、きっと特別な思い出になるでしょう。ぜひお気に入りの着物姿で南禅寺観光にでかけてみてくださいね!

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