“流れる”ような身のこなし 〜小説の中の着物〜 幸田文『流れる』「徒然雨夜話ーつれづれ、あめのよばなしー」第二十夜
小説を読んでいて、自然と脳裏にその映像が浮かぶような描写に触れると、登場人物がよりリアルな肉付きを持って存在し、生き生きと動き出す。今宵の一冊は、幸田文著『流れる』。まるでスローモーションを見ているかのような錯覚すら覚える、まさに“流れる”ような身ごなしが著者独特の文体で語られます。
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