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出会いがたくさん!きものの魔法 「都留詩織のきもので下町おでかけ帖」vol.2

出会いがたくさん!きものの魔法 「都留詩織のきもので下町おでかけ帖」vol.2

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モデル・都留詩織さんのなごみ系コラム、”きものでかっぱ橋道具街めぐり”の続編公開!ユニークな雑貨たちに、ここはギャラリー?な海苔店、おばあちゃまきもので頬張るお寿司のおいしいこと!きものの魔法に導かれるように…みなさまどうぞご一緒にお楽しみください!

きものでプロの料理道具をお買い物

おばあちゃまきものの着こなし達人、モデル・都留詩織さんのなごみ系コラムがスタート!第1回は、きものでかっぱ橋道具街へくり出して、プロの料理道具をお買いもの!和の器から職人による包丁研ぎまで、そのまま使えるおでかけガイド。都留さんのナチュラル&ヘルシー!な笑顔とともにお楽しみください。

こんにちは!モデルの都留詩織(つるしおり)です。

この連載では、きもので私の大好きな下町へくり出し、その様子をレポート。
きものを着る人も、まだこれからという人も、おでかけガイドとしてお楽しみくださいね!

そして今回も、浅草にある「かっぱ橋道具街」でプロの料理人のための「食」の専門店めぐり。気取らない下町のお寿司ランチと、この日のきものコーデもご紹介します!

『元祖食品サンプル屋』でユニークな雑貨さがし!

元祖食品サンプル屋の前にて

『元祖食品サンプル屋』は、その名の通り、食品サンプルの専門店です。
店内には本物そっくりの食品を模した、マグネットやキーホルダー、ステーショナリーといったオリジナル小物がたくさん。

食品サンプルは熟練の職人さんの手によって作られ、昔ながらの蝋や樹脂素材でできているのだそう。

ハンバーガー

お店の前のショーウィンドーには、本物そっくりのビッグなハンバーガーが!

こちらはピザを模したスニーカー。

ピザのスニーカー
青いバナナと熟したバナナ

こちらは個人的にとても気になった、バナナの食品サンプル。
熟成度合いが選べるのがとってもツボでした!

栞と本

こちらの栞、なんだと思いますか?

ベーコンの栞と本2

答えは…ベーコン!
友達に借りた本を返すときにイタズラができそうです(笑)

元祖食品サンプル屋では食品サンプル作りのワークショップを定期的に開催しているそう。
友達や家族とわいわい、世界で一つのオリジナル小物を作るのは考えただけでも楽しそうですね。

『太助寿し』で気取らない下町のお寿司を

太助寿し前

食品サンプルを見てお腹が空いてきたところで、ランチを食べに『太助寿し』へ。

カウンターの席
カウンターの前のネタ

カウンターの前には、季節の新鮮なネタが並びます。

常連さんと会話

ご家族で経営されているこのお店。
大将やその娘さんと常連さんの、江戸弁まじりの和やかな会話が聞こえてきます。

カウンター越しにお寿司を受け取って…

お寿司
お寿司をいただく1

うーん、おいしい!

お寿司をいただく2

定番のネタですが、大将の確かな目利きで選ばれた素材を活かしたお寿司は「これこれ!」と思わず笑みがこぼれてしまうほど。

お味噌汁をいただく1

その日の仕入れの具合によるという、お魚のアラを使った味噌汁もホッとするお味です。

お腹がいっぱいになったところで、お店の方からこんな提案が。

「すぐ近くにかっこいい海苔のお店があるから、行ってみたら?」

その場で電話で取材交渉をしてくださり、OKのお返事!急遽もう1店舗お邪魔することに!

『ぬま田海苔』でサードウェーブ海苔体験

ぬま田海苔前

やってきたのは『ぬま田海苔』。
ギャラリーと見間違うようなおしゃれな外観です。

前身は、昭和12年創業の海苔や鰹節の店「沼田治雄商店」。店主は4代目で、現在は日本で唯一の最高級初摘み海苔の専門店なのだそう。

店内はお洒落なギャラリーのよう。

ギャラリーのよう
海苔の説明を受ける

丁寧に説明いただきます。

ここに並ぶ海苔は、「大和南○特①」「網田混1」「芦刈初○2」というふうに、見慣れない商品名ばかり。

実はこれ、それぞれの海苔の正式名称なのです。

海苔の説明を受ける2
海苔を試食

今まで食べたことのないような、海苔本来の持つ「海の旨味」をたくさんの人に知ってもらいたいという店主。

「この海苔はおにぎりに、この海苔はクリームチーズに巻いて、この海苔は煎餅に…」と熱いレクチャーを受けながら、その場で焼きたての海苔を試食させていただきました。

ふわっとほどけるような口溶けのもの、口にしたとたん磯の香りが広がるもの、だんだんと味が変化するもの…

海苔を購入

味の違いは”高級かそうでないか”くらいにしか思っていなかった海苔に、こんなに違いがあるなんて!

まさに「サードウェーブ海苔」体験です。
感動のあまり、全員お土産を購入した撮影チームなのでした。

おにぎりポーズ
おにぎりポーズ!

この日のコーデをご紹介!

全身カット
半身カット

この日のきものは真っ赤な大島紬!夫のおばあちゃまのお下がりです。

大島紬というと泥染や藍染の深い色のものが思い浮かびますが、化学染料が急速に発達した時期に「色大島」という呼び名でカラフルな大島が作られたそう。

よーく見ると細かいドットのような蚊絣が織り出されていて、糸に模様を染めてからそれを合わせるように織りあげていくという…気が遠くなるほどの精緻な技術に驚かされます。

後ろカット

帯はゴールデンムガの名古屋帯。

ムガシルクとは、インドの野蚕(やさん)のこと。
糸自体がキラキラと光を放ち、まさに黄金色としか言いあらわせないような美しい絹地です。見たことのない輝きに、手に取った時、自然とはなんとすごいのだろうと感動したことを覚えています。

そこに描かれたのは、ジャイ・パラカシさんの細密画です。
エキゾチックな花模様に青い鳥がのびやかに歌い遊んで…絵柄とシックな色使いがとても好みのもの。

実はひょんなことから手に入れて、ずっとどなたの作品だろう…と思っていたのですが、こちらに登場させたことでジャイさんの作品と判明!運命的なものを感じました。

ポイント柄なので自分で作り帯に仕立て直し、残った絹地は刺繍を施してクラッチバックにしています。

前帯

帯揚げはシンプルに白のちりめん。

帯締めは焦茶の平組で、全体のアクセントになるようにしました。

バッグはアジアンな気分の帯と合わせて、バリ島旅行で購入したアタ籠を。

外国のものでも着物と相性がいいのは不思議です。夏に限らず、年中使っています。

アタ籠バッグ
横カット

いかがだったでしょうか?
初めての連載、ドキドキしながら書きましたが、私の大好きな下町の魅力が伝わるといいなと思います。

そして、私の夢は着物を着る人を一人でも多く増やすこと!
まずはおさがりの着物に袖を通して、気軽に楽しんでみませんか?このコラムが、はじめの一歩を踏み出すきっかけになりますように。

次回もお楽しみに!

ラストカット

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