仕事の時は基本的に着物？

夏は浴衣に限るよね。湿気を吸うし、風通しもいいし、日除けにもなるし。肌寒い時に温度調整もしやすいよね。冬は上からジャンパーを着る。

私も今日、着物にダウンを着てきたよ。

経営者ということで年齢の割に迫力が出るのか同じものを着ててもいい感じに見られるし、紺色の着物ばっかり揃えたりしてるよ。

性格的に、実用的なものを選ぶよね。着物も似合う。

着物はそもそも日本人の体型に合ってるから。でも着物も、現代人に受け入れられる新しい服としてやっていなかないと無理じゃない？”着物警察”が一番厄介で、和装人口が減ってしまう要因だと思うけど。

新理くんのスタイルとしては、よく帯をしないで前掛けをしてるよね？

そう、帯のかわりに前掛け。職人として前掛けがあれば、帯をする必要性を感じない（笑）

腰紐での襷掛けも、作業がしやすそう。

作業の時はいつもこれだよ。

あと、半襟の代わりに、手拭いしてるのも素敵だなぁと。

基本、Tシャツに手拭いをかけてるだけ。女子の着物はなんであんなに複雑なの（笑）？現代人なんだから、Tシャツとかヒートテック着て着物、着ようぜ。

女子はいろいろと大変なんですよ（笑）

今、見えてないけど下はスウェット。スウェットにワークマンの軍足を履いてる。

ワークマン！さすが。雪駄も、いつも履いてるよね。

履きやすいから。冬でも足を甘やかさない。冷え性とは無縁。

…（女性のみなさんは冷やさないようにしてくださいね！）

ここは2018年にできたと聞いたけど…

そう、スカイツリータウン・ソラマチ店の後に、飴細工体験などをしていただくために作った。

防音設備とかも整えて、いろいろなことに対応できるようにしてる。だからあえて「目的を持って来店された方」にしか入りづらい雰囲気にした。

確かに。結界が張られてるような外観だよね。

奥は飴作り体験ができるスペースで…結構な広さがあるね！

ライブとかイベントも可能な仕様にしてるので、いつでもできるよ。

お祭り的なこと、好きそうだもんね（笑）

今日は飴細工体験させていただけるということで、ご教示のほどよろしくお願いします。全体の所要時間はどのくらいですか？

今日は一人で貸切だから1時間程度だけど、団体様の時はだいたい1時間半〜2時間かな。簡単なうさぎの飴細工を作ってもらいます。

和ばさみと手を使って、温かいひとかたまりの飴から形を作り出します。まずは練習をしてもらい、本番の飴作りの前に職人が丁寧にお教えするので初めての人でも作れるよ。

飴を手にしてから何分くらいで形を作ればいいですか？

3分くらいじゃない？テキパキ作業しないとすぐ固まるから。

む、無理じゃない…？

まぁ、一度めちゃくちゃに失敗してみて（笑）。最初は動画を見て、基礎をひととおり学んでもらいます。その後、実践です。

まずは、練習用の飴で何度か練習をします。基礎は、動画と手元の手順表を見ながら覚えてください。その後、本番用の飴で制作するという流れです。

はい！よろしくお願いします！

（ビデオ視聴中……　これをこう？で、3分？難しそう…　なるほど、英語対応もしてるから、海外の方も体験できそう。そして分かりやすい。作れるか不安だけど、手順も書いてあるし…がんばろう！）

じゃあ、早速作りますか。飴は基本的に90度位あるから、火傷しないように気をつけて。
ハサミもよく切れるから、十分気をつけて使ってね。

え、もう作るの？！というか、コネコネしてて、熱くないの？

熱いけど、慣れたよね。もう手の皮も厚くなってるし。

うわ！すぐに固まるし全体的に垂れてくるし！むずかしい！！

ハサミをもっとこの角度で入れて。あんまり触りすぎないことよ。

なるほど！勉強になります！

……先生、ひっどい妖怪が練習で3体できました！

まぁ、最初はこんなもんじゃない？

基本的に、ハサミ自体を自分の指のように使えるまで練習する。
指で触るほど飴の温度は落ちて固まるから、最初はこうやって、小さい兎をハサミだけでも手早く作れるように何度も何度も練習します。

じゃあ、本番ね。兎は白いから、本番用は、透明な飴に空気を練り込んで白い飴を作ります。

（飴を用意していただいている間に、必死に復習…）

う〜ん！すごく失敗したけど、最後に食紅で目と口を描いて…完成！！！

…それではご覧ください。妖怪『うさ吉』、ピョーン！！

ん？足…、複雑骨折してギプスした…？

触りすぎた邪念が見えるな（笑）。まぁでもかわいいんじゃない？

煩悩にまみれた人間なのでお許しください（笑）。でも楽しかったです！ありがとうございました！