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クリスマスカラーといえば!?赤緑vs.白金銀 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.41

クリスマスカラーといえば!?赤緑vs.白金銀 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.41

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赤と緑の組み合わせは、南天や松竹梅など、そのままお正月のイメージにもつながります。もちろん白と金銀の組み合わせも、初春にふさわしい厳かな組み合わせです。クリスマスカラー、と限定しすぎず、来月まで持ち越して、この季節を存分に楽しんでいただくのがいいですね。

ゆるまない、ゆるがない、冠組

きゅっと締めたらもうゆるまないのに、ゆるぎ。一度手にしたら離せないほどの安定感や安心感で、この信頼はゆるがないのに、ゆるぎ。かんむり組とゆるぎ組は同じもの。呼び方はどっちでもいいので、まず一度、その抜群の締まり心地を試してみてください。

クリスマスコーデで楽しく遊んで

クリスマスカラーと言えば赤と緑。この2色さえあれば、サンタクロースも喜んでやって来そうな最強の組み合わせです。

赤と緑の帯揚げを軽く結んで結び目を帯結びの中に隠し、左右にそれぞれ赤と緑を出してみたり、赤と緑の帯締めを二本使いにして前でクロスさせたりするのも、この季節ならではの楽しみ方です。
クリスマスモチーフがプリントされたり刺繍されたりした半衿もいいですね。いつもより多めに半衿を見せる衿合わせにしたりして、楽しく装いたいものです。

クリスマスパーティーも、今年は規模を小さくしながらも開催するところが増えてきている感じがします。マスクにツリーのオーナメントをつけてマスクチャームにしたり、根付や帯飾りにしたりするのも楽しいですよ。

ちなみにわたしは、リアルな「つらら」のオーナメントを帯飾りにしてクリスマスパーティーに出かけ、そのコーデを見た友人たちから「雪女が来たぞ!」と言われたことがありました。つららのオーナメント自体はとっても素敵だったんですけどね、帯からぶら下がっている様子がなんだかやけに寒そうに見えたようでした。あー、もっとクリスマスっぽいモチーフのオーナメントにすればよかった……。

皆さん、せっかくのクリスマスです。出かけるにしてもおうちでクリスマスだとしても、クリスマスコーデで楽しく遊んでください!

色にはイメージというものがあります。かつてわたしが高校生だった頃、好きな男の子に小さなプレゼントを用意したことがありました。派手なラッピングにせず、おしゃれで大人っぽい感じにしたかったので、地紋が入った紺色の包装紙に、銀色のリボンを組み合わせました。
我ながら良い出来、と思っていたのですが、そこに母の一言「どうしたのそれ、法事の引き出物?」がーん。

そうなんです、人によっては紺色と銀色の組み合わせって、洗練された感じに見えたり都会的に見えたりする一方、物足りなく見えたり、あるいはさみしそうに見えたりするんですね。それはどの色にも言えることではあるのですが、感じ方は人それぞれなんです。
だから色の組み合わせの定番、というのはある意味安心なんですよ。

赤と緑の組み合わせはちょっと……という方におすすめしたいのは、大人のクリスマスカラー。こちらは白と金銀の組み合わせにして、ホワイトクリスマスをイメージするのです。

わたしがこの季節に楽しんでいるのは、白に金銀が組み込まれた三分紐に、銀細工の雪輪と雪の結晶が組み合わされた帯留めをするコーディネート。ここを目立たせるために、帯はあえて柄の少ない、もしくはモノトーンのものにします。

そのときの半衿は白地に細い銀の雪輪の刺繍。
雪の降る夜の、世の中の音を雪が吸い取って静かになった感じを表現できたらなと思うのですが、きものも帯も白にしたら、それこそつららのオーナメントが無くても雰囲気が雪女になってしまいそう。なので、小物でさりげなく、というのがわたし流です。

また、今はマスクをするために口紅の色が見えず、なんとなく全体的に色味が足りないように見えてしまうことがよくあります。小さな赤い帯留めなどがあってもいいかもしれません。

赤と緑の組み合わせは、南天や松竹梅など、そのままお正月のイメージにもつながります。

もちろん白と金銀の組み合わせも、初春にふさわしい厳かな組み合わせです。クリスマスカラー、と限定しすぎず、来月まで持ち越して、この季節を存分に楽しんでいただくのがいいですね。

袖口からチラリ!長襦袢で色のおしゃれも楽しいですよ!

京都きもの市場 長襦袢

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