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東京・目黒『スリーティアーズ』「着物でアフタヌーンティー」 vol.1

東京・目黒『スリーティアーズ』「着物でアフタヌーンティー」 vol.1

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「ひとりで愉しむ着物映えレストラン」スピンオフ、優雅なアフタヌーンティーの世界をご紹介!アフタヌーンティー好きの聖地とも言える『スリーティアーズ』は、登録有形文化財指定の洋館で正統派の英国式アフタヌーンティーを愉しめるとっておきの場所。仲良しのあの人と…着物で夢見心地なひとときを味わってみてはいかがでしょう。

「着物映えレストラン」、番外編!

今回は優雅なアフタヌーンティーの世界をご紹介!アフタヌーンティー好きにはたまらない、とっておきの場所『スリーティアーズ』で愉しむ”着物でアフタヌーンティー”。お着物で夢見心地なひとときを味わってみてはいかがでしょうか。

アフタヌーンティーの聖地

着物でアフタヌーンティーの世界へようこそ!

着物でアフタヌーンティーの世界へようこそ!

優雅な午後のひとときに、着物ほどマッチする装いはないのではないかしら?上品で洗練された雰囲気を演出してくれるお着物は、アフタヌーンティーというシチュエーションにピッタリ♡
お着物とアフタヌーンティーのマッチ感といったらもう、きっと病みつきになりますよ!

今回の舞台は、

イギリス伝統のアフタヌーンティーが愉しめる、隠れ家的なサロンです。
オープンは2年前ですが、イギリス好きの間であっという間に知れ渡り、今では“アフタヌーンティーの聖地”と言われるほど。3ヶ月先まで受け付けているという予約も、直ぐに埋まってしまう人気店。

最初に目に飛び込んできたのは、看板に描かれた3段のスタンド。
テンションを上げてくれますね!このシェイプは。

英語でこの3段スタンドを意味するのが“スリーティアーズ”。
アフタヌーンティーの象徴ともいえるスリーティアーズが店名だなんて、なんとも素敵ですよね♡

英語で3段スタンドを意味するのが“スリーティアーズ
住宅街にひっそりと佇む「スリーティアーズ」

住宅街にひっそりと佇む『スリーティアーズ』。
その建物は80年という歴史を刻み、今では登録有形文化財に指定さているという、趣きのある洋館です。

こちらはかつてイギリスで海軍軍医をしていた方が暮らしていたのだそう。
今ではイギリスのアイコンともいえるアフタヌーンティーを愉しむ場となり、イギリスのご縁が続いているんですね!

洋館もさぞ喜んでいることでしょう。

いざブリティッシュの世界へ!

羽織を脱いで、いざブリティッシュの世界へ!

フォートナム&メイソンのハンパーにウキウキ♡

イギリスを訪れたことのある方にとっては“これこれ!”と言いたくなる品々が出迎えてくれました。

フォートナム&メイソンのハンパーにウキウキ♡

スコーンがとにかく美味しく絶品!と有名です。
レシピ本も発売され、お味は全国区に。

スコーンがとにかく美味しく絶品!とアフタヌーンティー好きの間で有名なこちらのスコーン。

レシピ本も発売され、オリジナルなお味は全国区に。

ジャムも知る人ぞ知るジャム作りの第一人者、ミセス・ベリーさんのもの。

お席につく前からもうたまりません!

ジャムもジャム作り第一人者、ミセス・ベリーさんのもの。
入口には女王陛下が。
ロンドン塔の近衛兵テディベアが出迎えてくれます。

入口では女王陛下とロンドン塔の近衛兵テディベアが出迎えてくれましたよ♡

洋のエッセンスが薫る、おろしたての帯

この日は初おろしの帯♡
お食事ではなくアフタヌーンティー、ホテルではなく小さな洋館というシチュエーションに合わせ、フォーマルになり過ぎない華やかさを目指しました。

アフタヌーンティーのドレスコードというとスマート・カジュアルなことが多いですので、お着物はうってつけ!
マナーの基本は姿勢からですので、立ち居振る舞いがエレガントに見えるという点もまたピッタリです。

洋のエッセンスが薫る帯、場の雰囲気にとっても良く馴染んでくれました♡

新宅久起さんの『スリーティアーズ』とお紅茶

さて、この方をご紹介せずしてアフタヌーンティーは語れません!
こちら『スリーティアーズ』のオーナー 新宅久起さん。

イギリス専門誌の編集長、アフタヌーンティーガイド本の著者、百貨店等イギリス催事への出店、イギリス旅の案内人などなど、30年以上に渡りイギリス文化を日本に紹介し続けてきた方なんです。

「スリーティアーズ」のオーナー 新宅久起さん。
新宅さんは、長きに渡りイギリス文化を日本に紹介し続けてきた方
とっておきのサロンになるのではないかしら。

こちらはイギリスを知り尽くした新宅さんのお店ですので、本場のアフタヌーンティーを愉しみたい方には、とっておきのサロンとなるのではないかしら。

見た目からも英国紳士が薫っていましたよ♡

メニューを拝見しながらのワクワクタイムでした。

まずは新宅さんからお紅茶やティーフーズについての紹介が。
メニューを拝見しながらのワクワクタイムでした♡

アフタヌーンティーについてのお話もあり、学びがあるのも『スリーティアーズ』さんならではです。

アフタヌーンティーについてのお話もあり、学びもあります。
お紅茶を主役のひとつとして捉えているところが素晴らしい。

こちらの素晴らしいところ、それは何と言ってもお紅茶を主役のひとつとして捉えているところ!

アフタヌーンティーというと3段スタンドとスイーツにばかりスポットライトが当たりますが、紅茶も大事!アフタヌーンティーには“ティー”という言葉が入っているくらいですから。

こちらではウェルカムドリンクに始まって、新宅さんお勧めの4種類のお紅茶を味わい、その後ティーフーズと共に好みの2種類をさらに味わえます。
バラエティーに富んだティーセレクションを存分に愉しめる、こんな幸せなこと、あるのでしょうか?

紅茶のエキスパートであるスタッフがいれて下さいます。

こだわりの茶葉を、紅茶のエキスパートである精鋭スタッフが、茶葉の持ち味を最大限に活かしていれて下さるので、とにかく美味しい!

淹れ方って本当に大事だということが、一杯また一杯と飲み進めていくうちに、良〜〜くわかります。

見て下さいこの美しい色を!

撮影は爽やかに晴れた6月。シーズンのダージリンファーストフラッシュです♡
新茶らしい華やかでフレッシュな香りを愉しむため、ストレートでいただきました。

今シーズンのダージリンファーストフラッシュ。
華やかでフレッシュな香りを愉しみました。

幸せが詰まった「3段スタンド」

幸せという幸せが全て詰まりパーフェクト♡

個性溢れるお紅茶達を飲み比べた後に、3段スタンドが運ばれてきました。
幸せという幸せが全て詰まりパーフェクト♡

3段スタンドは一般的に、下段にセイボリー、中段にスコーン、上段にスイーツが置かれ、下から上へと食べ進めていきますが、入れ替わっている場合もしばしば。

サンドイッチなどのお食事系→スコーン→スイーツの順にいただきましょう。
戻ったり行ったり来たりしない、これは絶対のお約束!

ここで好みの紅茶をセレクト。
バラ香るロイヤル・ウェディングブレンドに♡

ここで好みの紅茶をセレクト。
バラ香るロイヤル・ウェディングブレンドに♡
浮かんだバラの蕾にうっとり。

浮かんだバラの蕾がティーカップと良くマッチしていてうっとり。

まずは下段から、パクパクッと食べてしまいますよ!

まずは下段から♡
イギリスの定番サンドイッチであるスモークサーモン&クリームチーズからいただきました。続いてこれまた定番のコロネーションチキンのサンドイッチを。

ホワイトとブラウンの2色のパンを使うのがブリティッシュフォーマルだと、いつか聞いたことがあります。

パン類はプレートから手で取ってそのままいただきます。
大きい場合はお皿に取ってひと口大に切るとされていますが、中身が出たりと見た目が悪く、余計に食べにくくなったりもして悩ましいところ。

私はパクパクッと食べてしまいますよ!

こちらではタラのフィッシュケーキ(魚肉コロッケ)がありましたので、これはお皿に取ってナイフで半分に切り、フォークでいただきました。

ティーフーズをいただく時は左手で!というのがお約束。
ティーカップを持つ右手に油などが付くと、滑りやすくなってしまうというのが理由のよう。

お着物ですと袂を押さえながら取るので、慣れない左手を使うと袂を押さえ忘れてしまうなんてこともあり、これまた悩ましい。

私は手を汚さないものは無理せず右手でいただいてしまいます。
まだまだ精進が足りませんね。

ティーフーズをいただく時は左手で!というのがお約束。
中段にはスコーン♡

中段にはスコーン♡

香ばしい香りを放ちながら、今か今かと私の手が伸びるのを待ってくれていました。
スコーンもサンドイッチ同様に手で取ってOK。

この日はプレーンとストロベリーの2種。丁寧に純白のナプキンに包まれ、VIP待遇なスコーン達には、ジャムとクロテッドクリームが添えられます。

スコーンに欠かせないクロテッドクリームは自家製

スコーンに欠かせないクロテッドクリームですが、こちらは自家製だそうですよ!

生クリームより濃厚でバターよりはさっぱりとしたとろみのあるクリームは、唯一無二なスコーンの相棒♡

ここでもう一種類好みのお茶を。
スコーンにはやっぱりミルクティー!サバラガムワをいただきました。

聞き慣れないこのお茶はもともとセイロンのルフナに含まれていた産地で、近年独立したのだそう。ローグロウン(標高の低い場所で栽培されるお茶)らしいお味でミルクティーにもピッタリ♡

サバラガムワをいただきました。
ミルクはくれぐれも入れ過ぎに注意!

ミルクはくれぐれも入れ過ぎに注意!
アフタヌーンティーに使われる茶葉は香り高く上品な味わいで、ストレートでも美味しくいただけるものが多いですのでね。

スコーンは縦に割る人をよく見かけますが、横に割るのが正解。
ナイフは使わずに手で割るのがお約束となっています。

ですがこれがなかなか難しく、ポロポロともしますので、ジャム&クリーム用に添えられたナイフでさっくりと少し切れ目を入れてから割るのもありなのでは?

着物の決まりごと同様に、臨機応変にで良いのではと私は思います。
女王陛下やマナーに明るい方といただくのでしたら話しは別ですけれど!

着物の決まりごと同様に、臨機応変にで良いのではと思います。
ジャムが先かクリームが先かはお好みで。

塗るのは通常ジャムファーストと言われていますが、地域によっても違うようなので、ジャムが先かクリームが先かはお好みで。

ちなみに私はしっかりとクリームを舌で感じたいので、断然ジャムが先派!

スコーンはあたたかい状態で出されることも多いので、クリームが溶けてしまわないよう、やはりジャムが先のほうが良い気がします。

ちなみに私は、ジャムが先派!
そして上段♡

そして上段♡

ムース系といった焼き菓子以外には、たいてい下に取っ手の付いた紙が敷かれていますので、そこをつまんで取り皿に乗せて下さいね!

手で取っても大丈夫です。
ひと口ではちょっとと思ったら、カットしましょう。

あとはサンドイッチやスコーン同様に、手で取って大丈夫ですし、ひと口ではちょっとと思ったら、取り皿でカットしてからいただきましょう。

そしてバラの香りが口いっぱいに広がる可愛いローズのムースと、甘酸っぱさがイギリスの初夏を思わせるベリーのサマープディングも♡

バラの香りが広がるローズのムース
イギリスの初夏を思わせるベリーのサマープティング。

サマープディングはひとり分ではありませんよ、うふふ、念のためお伝えしておきます。

コラム公開時にはきっと、秋らしいメニューでみなさまを楽しませてくれることでしょう♪

最後は、濃厚なのに何故か上品な口溶けのファッジとゼリー。
凝縮感がこの豊かなひとときを象徴しているようで、素晴らしい締め感で素敵でした!

ありがとうございます。
そしてご馳走様でした♡

上品な口溶けのファッジとゼリー。

シェフの一ノ木理恵さん

シェフの一ノ木理恵さん。

こちらが今日の美味しいあれこれを作って下さった方で、スリーティアーズのスコーンレシピ本も出されている、シェフの一ノ木理恵さん。

英国伝統の味を忠実に再現しているのに、何故かより繊細で洗練されたお味にしてしまうマジックの持ち主です。

どうしたらこんなに美味しく作れるんですか?と伺ったら、「フランス菓子のように細かく丁寧に作るんです。」とのこと。

なるほど!ですね。

イギリスを感じる小物たち

イギリスのあちこちでアフタヌーンティーを愉しむ中で、私が得てきた学びもシェアした今回でしたが、いかがでしたか?

皆さまがお着物もアフタヌーンティーも、もっともっと愉しめますように!と願って書いてみました。

新宅さんのご著書や雑誌なども参考に、どんどんと知識を増やし、様々な場所で場数も踏んで、いっそう豊かな時間を過ごせる自分になろうではありませんか。

心弾むシチュエーションをさらに盛り上げてくれるのがお着物。
“着物でアフタヌーンティー”を、是非とも愉しみましょう♡

“着物でアフタヌーンティー”を、是非とも愉しみましょう♡

あとがき

着物で行ったアフタヌーンティーの記憶は鮮明に残っています。

これまで何度となく経験したアフタヌーンティーですが、不思議とお着物で行ったアフタヌーンティーの記憶は鮮明に残っています。

理由はおそらくより一層のマッチ感と高揚感。
ロンドンに住んでいた頃にも“着物でアフタヌーンティー”が楽しくて、随分と色々な所へ行ったものです。

クラリッジズ、ゴーリング、ランガム、カフェ・ロイヤル、ザ・リッツ、サボイ、マンダリン、フォーシーズンズ、ハムヤード、ブラウンズ、ナンバーシックスティーン、こういった五つ星ホテルはもちろんのこと、ハロッズやフォートナム&メイソン、ザ・オランジェリーなどなど、数えあげたらきりがありません。

新宅さんのご著書「アフタヌーンティーで旅するイギリス」の15ページにこうありました。

着物とのアフタヌーンティーの相性の良さはお墨付き!

アフタヌーンティーの影響はファッションにも及んだ。裁縫上手なアンナ・マリアは、秘密のお茶会用に自らデザインしたエキゾチックなティーガウンを着て現れた。日本の着物にインスピレーションを得たというそのガウンは当初『変わった格好』と言われることもあったが、窮屈なコルセットなしの快適さが一気に女性たちの間で人気に。

アンナ・マリアとはアフタヌーンティーを考案した第7代ベッドフォード公爵の妻。
日本のお着物とアフタヌーンティーの相性の良さはお墨付き!

美味しい物と素敵な空間は人の心を豊かにしてくれる。着物もそう。

スリーティアーズさんと素敵に溶け合った“着物でアフタヌーンティー”のこの日もまた、私の心にずっと残ることでしょう。

美しい物と素敵な空間は人の心を豊かにしてくれる。

お休みの日に取材に応じてくださいましたオーナー新宅さんはじめスタッフのみなさま、心より感謝申し上げます。

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