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帯回りテッパン★コーデ 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.36

帯回りテッパン★コーデ 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.36

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これはわたしの持論ですが、帯回りは、布同士を置いて合わせないと絶対に納得できる組み合わせになりません(たまにラッキー!というのはある)。なので「あの帯締めが合うかも」と思っても、実際に帯と合わせたときに「あれ?そうでもないな」と帯締めを数本持ってウロウロすることになるんですね。

お月見しませんか

きものでお月見をしませんか? 黄色や茶系の秋らしい色のきものでも、月夜のような紺色のきものでも、なんでもよいのです。水玉のもようをお月様に見立てるのも楽しいですね。うさぎのモチーフも出番ですよ。自分なりに「お月見コーデ」を考えてみてください。

帯まわりのセットをつくっておく!

出かけるギリギリになって、「やっぱりこっちの帯締めのほうがいいんじゃないか」と迷って、帯締めを数本持ったまま鏡の前をウロウロしたり、帯揚げをした後なのに、「なんかこれじゃない感じがするなぁ」と首を傾けたまま固まったりするという経験はありませんか?

わたしはよくありました。過去形です。今はほとんどありません。

なぜかというと、「帯回り」、つまり帯と帯締めと帯揚げの3点セットをあらかじめ選んでおき「この帯にはこの帯締めと帯揚げ!」と組み合わせておくようになったからです。

以前リサイクルのきものを片っ端からコーディネートさせる、というお仕事をしたことがありました。そのときに、帯回りの3点セットを組み合わせて、それから合うきものを探す、というのが一番効率がよかったのです。「帯回りテッパン★コーデ」という言葉もそのときに生まれました。

この「帯回りテッパン★コーデ」を作るのに大事なことは、「あれが合うかも」と過信しないこと。頭の中だけで完結させると碌なことがありません。実際にお店で帯が気に入って「持っているあの帯締めが合うかも」と考えて何度失敗したことか。

これはわたしの持論ですが、帯回りは、布同士を置いて合わせないと絶対に納得できる組み合わせになりません(たまにラッキー!というのはある)。なので「あの帯締めが合うかも」と思っても、実際に帯と合わせたときに「あれ?そうでもないな」と帯締めを数本持ってウロウロすることになるんですね。
ですからわたしは、必ず現物同士を組み合わせて「テッパン★コーデ」を作るようにしています。ほんとなら、お店が「この帯にはこの小物!」という風に最初からおすすめの3点セットにしてくれていたらいいのになぁ。

ちなみに「テッパン」とは、相手から良いリアクションを受けることが大いに期待できることを示す、現代における隠語です。漢字で書くと「鉄板」ですが、あえてカタカナで書くことが多いようですね。鉄板は硬いので、狙い通りの成功が確実で硬い、というところから来ています。「テッパン★コーデ」と間に★が入っているのはなぜかというと、単に楽しそうだから。だって、少しでもわくわくして、きものの時間を長く楽しみたいじゃないですか。

さぁ皆さんも、ご自分の帯に小物をコーディネートさせて遊びましょ!

帯締め&帯揚げコーデセット

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