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日本初の着物スタイリスト・大久保 信子先生  トークショー~着付けの極意~

日本初の着物スタイリスト・大久保 信子先生 トークショー~着付けの極意~

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日本初の「きものスタイリスト」大久保信子先生による ~着付けの極意 トークショー~ の取材レポート。体系や年代にあわせた着付け術や、夏ならではの着こなしOK・NGまで!
大満足の大久保先生のトークショーの様子をお届けします。

毎回大人気で、あっという間に予約が埋まってしまう、大久保 信子先生のトークショー。今回は夏の盛り、7月末の決算セール真っ只中の京都きもの市場・銀座店にて開催いたしました。

「着付けの極意」と題してのお話しということで、着物歴の長い方の参加も多く、お着物での参加率が高いイベントに!

先生をはじめ、皆さまの素敵な夏の装いも参考になり、着こなしを学ぶ良い機会にもなりました。
大久保 信子 先生

着物スタイリスト、江戸着物研究家。
東京・日本橋に三代つづいた木綿問屋に生まれる。
お茶の水女子大学附属高等学校、学習院女子短期大学(現・学習院女子大学)英米文学科卒。
着付け講師を経て、着物スタイリストに。
雑誌をはじめ、舞台やテレビの衣装担当もこなす。
豊富な経験から一人ひとりの個性を引き出すセンスと技術に、多くの女優や歌手が支持している。
歌舞伎などの伝統文化にも精通し、江戸文化研究家としても知られる。

【著書】
・『手ほどき七緒 大久保信子さんの着付けのヒミツ』
 (プレジデント社)※監修
・『伝統を知り、今様に着る 着物の事典』(池田書店)※監修

レポーター/池田千恵里

趣味は書くこと!という着物愛好家。国内外において着物PRの経験を持つ。英国駐在時には着物でのお出掛けを常とし、自身の着姿をSNSやYouTube 等でも発信。また、ロンドンで着物ファッションショーを開催するなど、和装のPRに務めている。

独特の語り口調が癖になる⁉︎大久保先生のトークショー。

先生は長年、着物スタイリスト・江戸着物研究家としてご活躍ですので、知名度も抜群!

リピーターのお客様も多く、今回も20名の定員があっという間に埋まってしまったとのこと。

まず始めに、「着付けの極意は補正をしないこと! 」という先生のお言葉からスタート。

補正というのは、細い女優さんが大きな舞台で見栄えのためにするものであって、我々は、わざわざボリュームを足す必要はないとのこと。

「ご自分の体型を活かした着付けをするのよ、皆さんスタイルがいいのだから、なにもおデブになることはないの!ご自身のお肉、紐の結び目、全てをフル活用すればいいんです」と先生。

自分のお肉でないものを足すから着崩れるのだそう。

「雑誌の着姿と同じ着付けをしてはダメ、貴方がたは動くんですから!」と先生。

ではふくよかな人は?との質問に対し、“さらし” の使い方を教えて下さいました。
「お胸の大きいかたは和装ブラジャーよりもさらしです。綺麗に収まりますし、着崩れしにくいので活用して下さい!
二つ折りにして輪を上に、肌着の上に3回巻きますよ!」
更に、お腹に帯が乗ってしまう、いわゆる下腹ぽっこり型の人へもアドバイス。
腰巻タイプの裾除けで、お腹の肉を処理⁉︎する方法を紹介して下さいました。

腰周りのお肉はコルセットでという方も多いかと思いますが、先生曰く、コルセットはお尻の魅力を殺してしまうのでNGだそうです。
そして一番お悩みの多い、帯についての極意。
「帯は年齢と共に位置を変えるんですよ!歳を取るに従って身体は弛むでしょ、帯の位置も弛みに合わせて下げるの、自然で綺麗に見えるわよ!」

「お太鼓の垂れの位置もスタイルアップには重要よ!垂れの下線をヒップの一番高い位置より5ミリ下にします。脚が長く、お尻も小さく見えるわよ!」

「あとは帯揚げね、枕はガーゼで結んでいるので帯揚げは縛らなくていいのよ。縦にしまうの。」

「帯揚げの幅も年齢によって変えると自然です。歳を重ねるにつれて幅を狭めるの、歳を取ってお振袖の帯揚げ幅じゃおかしいですからね!」

先生の帯枕はなんとヘチマ!そんな極意も飛び出しました。
ウレタンですと滑りやすいですが、ヘチマは身体にぴたりと付き、お太鼓が決まるそう。

ヘチマも地方ではふっくら、東京だと薄め、そんな違いもあるのだとか。

お太鼓が真四角なのはクラブのホステスさんで、奥様方は上の両角を取るというこぼれ話も。

色々な違いがあるんですね!

夏真っ盛りということで、浴衣についてもお話し下さいました。

「大人は夏着物!新宿や渋谷ならまだしも、銀座に浴衣はダメよ、一番お洒落な大人の街なんだから。浴衣を着たいのなら花火大会に行きなさい。それでも半幅帯ではなくて名古屋帯できりりと行くのよ!」と耳の痛いアドバイスも。

最近よく見かける、浴衣に長襦袢を合わせた着物風スタイルも、先生に言わせるとNGなのだそう。

大人はあくまでも夏着物。

どうしても浴衣が着たいのなら、花火大会か遊園地へ。

浴衣の場合にも半端帯でなく名古屋帯。

間違ってもお草履なんぞは履かずに、足袋に下駄を履いて下さいとのこと。

大変勉強になりました。

日本橋のご出身らしい軽快な話し口で、ざっくばらんにお話になる先生のトークショー。

聴くとなんだか元気になる、エナジードリンクのようでした。

先生からパワーをもらい、暑い夏もなんのその!

ご参加の皆さまは、この夏も大いに着物ライフを愉しまれるかと思います。

毎回盛りだくさんで学びの多い、大久保先生のトークショー。

またの機会を楽しみにしております。

先生、ご参加の皆様方、どうも有難う御座いました。

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