着物・和・京都に関する情報ならきものと

「着物で楽しむお花レッスン」 日本最大級きもの展示会2021@東京丸の内KITTE イベントレポート vol.1

「着物で楽しむお花レッスン」 日本最大級きもの展示会2021@東京丸の内KITTE イベントレポート vol.1

記事を共有する

5月に東京・丸の内KITTEにおいて開催された「2021 日本最大級 きもの展示会」。今回はその中で“お楽しみイベント”として企画された13もの催しの中から、「着物で楽しむお花レッスン」を体験レポート致します。

お花レッスン

5月に東京・丸の内KITTEにおいて開催された「日本最大級きもの展示会2021」。
今回はその中で“お楽しみイベント”として企画された13もの催しより、「着物で楽しむお花レッスン」を体験レポートいたします。

レポーター/池田千恵里

趣味は書くこと!という着物愛好家。国内外において着物PRの経験を持つ。英国駐在時には着物でのお出掛けを常とし、自身の着姿をSNSやYouTube 等でも発信。また、ロンドンで着物ファッションショーを開催するなど、和装のPRに務めている。

レポーター/池田千恵里

会場装花も美しく…

会場装花

会場入口には優しい色合いの華やかな装花が♡
こちらは今回教えて下さる先生がアレンジしたものだそうですので、シェアさせていただきますね!

会場装花が華やか

人気講座の講師は、佐藤いづみ先生

佐藤いづみ先生

こちらは”着物で楽しめるお花のワークショップ”として、銀座店イベントでもおなじみの人気講座。

講師は、加賀友禅大使関東副リーダー・石川観光特使としてもご活躍で、ヨーロピアンスタイルのお花教室 ”chamie chamie flower” を主宰されている、佐藤いづみ先生。
毎回お着物でレクチャーをされるので、先生のコーディネートを楽しみに来られている方も多いのだそう。

この日は大使という華やかなイメージにぴったりの、優美な加賀友禅をお召しでした(女流作家・松島由美先の訪問着、作品名はなんと『これからも愛されて』だそう!)。
お花レッスンに季節のバラ柄のお着物!こういったマッチ感を楽しむお洒落というのは素敵ですよね♡

東京駅を望む空間に、かわいらしいユリが!

お花レッスン会場

レッスンスペースに入ると窓の向こうに東京駅が広がっていました。

東京駅一望!
かわいらしいユリ

なんとすばらしいロケーション!思わず「わ〜〜♡」となりました。

テーブルの上には見たこともないユリらしきお花。ふりふりで優しいピンク色のなんと愛らしいこと!そのかわいい姿に心がときめきました♡

かわいらしいユリ

噴水をイメージしたアレンジを

佐藤いづみ先生とアレンジ

今回のアレンジのタイトルは『フォンティン』。
「噴水のイメージで、初夏のお花達を溢れ出るように活けましょう!」と佐藤先生。

さて、レッスンは花材の説明からはじまりました。種類が多いので上手にアレンジできるかしら!

花材

グロリオサリリー(クリーム)
アイビー(パーサリークリステッド)
薔薇(ココット)
リシアンサス(セレブクリスタル・ニーナラベンダー)
カーネーション(クリスティーナ・バビロン)
カーネーション(シャララピコ)
SP薔薇(ウェディングプラン・フェアリーカップ)
ラクスパー(ラベンダー)
デルフィニウム(パープル・ピンク)
クジャクソウ
アスター
スターチス(ハイドランジア)
レースフラワー(オルラヤ)
スカビオサ(イチゴミルク)
スモークグラス
コロニラ(グリーン)

なんと16種類も!!佐藤先生はいつも高品質な花材にこだわってセレクトしてくださいます。

かわいらしいユリは、グロリオサリリーというんですね!

グロリオサリリー

環境にも配慮したレッスンがスタート!

まずは下準備。今回はオアシス(給水スポンジ)の代わりにアルミワイヤーを使うとのこと。

オアシスを処理する場合は不燃ゴミ扱いとし、水気もしっかりと切る必要があるのですが、可燃ゴミとして出されたり水気が残っていたりと、廃棄の仕方が問題視されているのだそうです。

アルミワイヤーを使って
くるくると丸めます

そこで今回は環境に優しいアレンジとして、ワイヤーをくしゃっと丸めて花器の中に収め、茎止めとして使います。

ワイヤーとワイヤーの間に茎を挿して固定するので、全てのお花がワイヤーの中に収まります。

すっぽりと収めて
機能的にもすぐれもの!

花束をいっきに取り上げることができるので、給水が楽にできますよ!とのこと。なるほどの優れものですね。

毎日お水を替え、お水の中に薄めたハイター水を数滴入れておくと、殺菌効果でお花を長く楽しめますのでお試し下さいね!と先生。

アイビーからスタート
葉をカット

さて、最初はアイビーから取り掛かるとのこと。

まずは1本を2~3分割して、ベースにまんべんなく挿していきます。

ベースにさします
フォーカスポイントとなる大きなお花を

続いてアイビーの間に、

基本のフォーカルポイントとなる大きなお花を、バランス良く配します。

ポイントが決まります

佐藤いづみ先生の装い

テーブルをまわる佐藤いづみ先生

テーブルをまわってアドバイスをされる先生。

帯はとなみ織物さんのものだそう。「美しいきもの」に掲載されていて、一目惚れだったそうですよ♡

となみ織物さんの帯
簪もステキです

簪も素敵でした♡

(江戸餝師上村・三代目、上村康重先生の作品だそうです。)

“ネトワイエ”とは?

そして先生から、“ネトワイエ”についてのレクチャーが。

“ネトワイエ”とは、下葉の処理(お掃除)のことだそう。
適宜お花に合わせて、余分な葉を取り除きながら挿してゆきました。

ネトワイエを教わる
丁寧に下処理

“ネトワイエ”を施すことで、見た目のバランスを良くし、葉の蒸散量も減らすことで蒸れを防ぐのだそうです。

続いてスプレー薔薇。
「傷んでいる花びらがあったら優しく剥がしてから挿して下さい」とのこと。

スプレー薔薇
花材を優しく扱って
心を込めてアレンジ
トップは噴水のように

「トップは噴水のように飛び出す感じでアレンジしてみて下さい」と先生。

自然で優しい雰囲気に仕上げるのが佐藤先生流。

自然で優しい雰囲気に
ふわりと広がります
可憐なアレンジ

グロリオサリリーが華やいで

グロリオサリリーを挿す

今回ひときわ目を引いたかわらしいユリ、グロリオサリリー。

挿すうちに、アレンジをいっそう華やかにしてくれました。

アレンジが華やかに
クリームがピンクに変化します

クリーム色の花も段々とピンク色に変化してゆくんだそうですよ!

一気に華やぎます!

グロリオサリリーを挿し終えた頃には、ご参加の方々のお顔もいっそう華やいでいました♡

ご参加の方01
ご参加の方02

心地良い空間で、かわいらしいアレンジを

幸福感が湧き上がる

東京駅が目の前に広がる開放的な景色に、先生の優しいお声も耳に心地良く。

私は“噴水のような”というスタイルには仕上げられませんでしたが、心には幸福感が噴水のように湧き上がりました。

素敵なひとときに感謝!ありがとうございました。

ご参加のみなさまの装い

「着物で楽しむお花レッスン」と題されていましたので、お洋服姿の方に加えて、お着物でご参加の方も多かった今回。お花だけでなく、みなさまの着姿も拝見し、とても豊かな気持ちになりました。

ありがとうございました!

ご参加の方03
ご参加の方04
ご参加の方05
洋服姿にてご参加
ご参加の方07
ご参加の方08
ご参加の方09
ご参加の方10

シェア

BACK NUMBERバックナンバー

LATEST最新記事

すべての記事

RANKINGランキング

  • デイリー
  • ウィークリー
  • マンスリー

HOT KEYWORDS注目のキーワード

CATEGORYカテゴリー

記事を共有する