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”六感”で楽しむシグネチャーレストラン『デュシタニ京都』後編【YouTube連動】「紗月がゆく!着物で行きたい京の宿」vol.4

”六感”で楽しむシグネチャーレストラン『デュシタニ京都』後編【YouTube連動】「紗月がゆく!着物で行きたい京の宿」vol.4

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紗月さんがホテル『デュシタニ京都』内にあるタイ料理レストランを訪問。バンコクにある名店『Bo.lan』のミシュランシェフであるボー・ディラン夫妻が監修する料理を堪能しました!”六感”を満たす料理とは?見ているだけでも楽しい料理の写真と、紗月さんの食レポでご紹介します。

よみもの

紗月がゆく!着物で行きたい京の宿

”六感”が満たされる本格タイ料理を、実食!

MCの紗月さん

日本の伝統文化や歴史が息づく千年の古都、京都。世界中から多くの観光客が訪れるこの街には今、さまざまなコンセプトを持った新しい宿泊施設が生まれ続けています。

祇園甲部で10年間、芸舞妓として人気を集め、引退後は本名の「るな」で活動中の紗月さんがMCを務める新企画「紗月がゆく!着物で行きたい京の宿」。

思わず着物で行きたくなる京都の宿を紹介します。

今回紗月さんが訪れているのは、日本初となるデュシタニブランドのホテル『デュシタニ京都』

世界遺産である京都・西本願寺のほど近くに建つこちらのホテルでは、日本の伝統文化とタイのおもてなしを体感することができます。

タイ料理レストラン『Ayatana』での紗月さん。今回の着用着物はこちら
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前編では、総支配人の山下誠さんに客室や中庭を案内していただき、そのこだわりを伺いました。

タイ料理レストラン『Ayatana』

今回は、ホテルの目玉である、レストラン『Ayatana』で紗月さんが本格的なタイ料理を実食します!

”六感”が満たされるという料理とは?

紗月さんの食レポにも乞うご期待です!

タイ料理を堪能する紗月さん

ミシュランシェフが監修するタイ料理レストラン『Ayatana』

『Ayatana』の店内

『Ayatana』の店内

ホテルの地下1階にある、タイ料理レストラン『Ayatana』。重厚な扉を開けると、間接照明が穏やかに灯るラグジュアリーな空間が広がっていました。

ここを訪れた方々は、中庭を眺めながら、ゆっくりと食事を楽しむことができます。

『Bo.lan』のオーナー・シェフであるディランさん

『Bo.lan』のオーナー・シェフであるディランさん

「サワディーカップ(こんにちは)!」と元気よくタイ語で紗月さんを迎えてくれたのは、レストランの料理を監修する『Bo.Lan』のオーナー・シェフ、ディラン・ジョーンズさん

インタビュー中の紗月さん

『Bo.Lan』は、ディランさんと奥様のボー・ソンヴィサヴァさんがバンコクで経営しているタイ料理レストラン。

店名は、タイ語で「古風な」「古代の」という意味を持つ〈boran〉に、お二人の名前であるボー〈Bo〉とディランのラン〈Lan〉をかけたものだそう。

タイの伝統に忠実、かつ「オーガニック」と「サスティナブル」をテーマに、エスニックな材料を用いた料理を提供していらっしゃいます。

料理のこだわりについて教えてくれたディランさん

料理のこだわりについて教えてくれたディランさん

そんな『Bo.Lan』は2018年にミシュラン一つ星を獲得するも、コロナの影響により一旦閉店に。それでもディランさんは、

「私たちにとってミシュランは、それほど大事なものではありません。あくまでお客様に素晴らしい体験を提供することが大切だと思っています」

と、真のおもてなしを追求する真摯な想いにあふれています。

店内にはショーケースにタイの陶磁器やインテリアが展示されている

店内には陶磁器やインテリアが展示されている

現在はご夫婦で『Ayatana』の料理を監修。数ヶ月のペースで来日し、期間限定でお客さまに直接料理を提供しています。

厨房でスタッフを率いる奥様のボーさん

厨房でスタッフを率いる奥様のボーさん

『Bo.lan』の哲学を受け継ぐ『Ayatana』は、タイ語で「六感」という意味。

料理で味覚はもちろんのこと、嗅覚、聴覚、触覚など、すべての感覚を満たし、お客さまにとって、このレストランでの食事がかけがえのない経験になるよう務めているといいます。

もう一つのこだわりは、地元の生産者の方を大切にするということ。

「関西地域は食文化が豊か。素晴らしい食材がたくさんあるので、生産者の方と協力して料理に使いたいと考えています」とディランさん。

自ら生産者の方を訪ね、コミュニケーションを取りながらレストランで使う食材を仕入れることもあるそうです。

インタビュー中の紗月さん

インタビュー中の紗月さん

そんな生産者の方とホテルが協力して管理している有機栽培の畑が、京都・大原にあります。

畑ではタイの野菜を育てており、夏の旬はタイ茄子、オクラ、タイバジル、ホーリーバジルなど。ボー・ディラン夫妻も来日中に畑を訪れ、料理に使う野菜を収穫しました。

地元で採れた野菜を使った料理

地元で採れた野菜を使った料理

「自分が料理に使っている食材がどこで採れ、どのように育てられているかを把握していることは重要です」

とディランさん。

談笑する紗月さんとディランさん

そんなこだわりの詰まった料理を、今回はなんとフルコースでいただけるとのこと!

内容はコースの種類や季節によって変わりますが、その一例を紗月さんの食レポとともに皆さまに紹介します。

”六感”で楽しむタイ料理のフルコースを堪能

さっそく料理を運んできてくれたのは、ボーさん。

料理を運んできてくれたボーさん

「Welcome to Ayatana(アヤタナへようこそ)!」と笑顔で紗月さんを歓迎してくれました。

このホテルではまず、お客さまへの歓迎の気持ちを込めて「ファーストバイト(最初の一口)」が提供されます。

この日のファーストバイト

この日のファーストバイト

この日のファーストバイトは、京都で採れた野菜とハーブをミックスしてペースト状にしたものをシソに包んでいただく前菜でした。

「ぜひ一口で」とのことで、紗月さんも初めて見る料理にドキドキしながらパクッと口に含みます。果たして、お味は……?

前菜を一口で食べる紗月さん

口の中に色んなスパイスの味が広がり、思わず目を丸くする紗月さん。

「うーん、スパイシー!野菜の甘みの中にチリの辛さが絡まって、美味しいです!」

と大絶賛で、ディランさんも嬉しそうです。

奥深い味を堪能する紗月さん

続いては、趣向を凝らした5種の「アミューズブッシュ」です。

車海老を包んだ黒豆と黒胡麻の団子

今回のラインナップは以下の通り。

アミューズブッシュ

・ナンプラーでマリネしたスイカとトマトレリッシュ-
・雲丹 ココナッツウエハースとともに
・鱧のスチーム ココナッツクリームとガーリックの酢漬け
・鮎とゴーヤのグリル フライドエシャロット
・車海老を包んだ黒豆と黒胡麻の団子

どのアミューズも彩り豊かで味に奥行きがあり、色んな感覚が研ぎ澄まされます。

また、これがワインにも合うんです!

料理でお酒が進む紗月さん

紗月さんもお酒が進んで、すでに良い気分な様子。

そうこうしていると、「ファーストメインディッシュ」と「セカンドメインディッシュ」が運ばれてきました。

この日のメイン料理

タイではメインを一気に提供する文化があるそうで、あっという間にテーブルはいっぱいに。見ているだけでも気持ちがワクワクします。

一つ食べ終わって、また次の料理に……という食べ方ではなく、交互にバランスよく食べるのがタイならでは

自家製シラチャーソースでいただく和牛グリルサラダ

自家製シラチャーソースでいただく和牛グリルサラダ

まずは自家製シラチャーソースがかかった和牛グリルサラダをいただきます。

大きなお肉が入ったサラダは食べ応え十分。タイのシラチャー地方発祥のソースも「ほど良い辛さで、最高!」と紗月さんの心を射止めました。

プーケット風マナガツオとイカのドライカレー炒め

プーケット風マナガツオとイカのドライカレー炒め

プーケット風マナガツオとイカのドライカレー炒めはエスニックな味付けで、ジャスミンライスと国産有機米を混ぜて炊いたご飯との相性も抜群。

パラパラとしたジャスミンライスが国産米を混ぜることによって、よりまとまりができています。

お皿にジャスミンライスと国産有機米を混ぜて炊いたご飯を盛ってくれたボーさん

お皿にジャスミンライスと国産有機米を混ぜて炊いたご飯を盛ってくれたボーさん

バナナの葉っぱに包まれていたのは、チキングリーンカレーとポークハンカレー。

紗月さんが「うーん!何の香りやろ!絶対に和食にはない香りがします」と言う通り、複雑なスパイスの香りが鼻腔を通り抜けていきます。

バナナの葉っぱに包まれたカレーを賞味

バナナの葉っぱに包まれたカレーを賞味

他にも、パイナップルと鮮魚のココナッツクリームレリッシュが添えられたハートヤイフライドチキンと卵、梅の香りが漂う豚ミンチと鮮魚のスープ、あわびのスマッシュフライなど、まさに“六感”を満たすこだわりの料理が次々と登場しました。

最後のデザートは、ブドウと桃のタイ風かき氷でさっぱりと締めに。

コースの締めはデザート

フルコースを完食した紗月さんは……

「京都のお野菜がふんだんに使われていて、その中にタイ料理ならではの美味しさがあって、もう幸せ!日本の食材がタイ料理とこんなにも合うのかと驚きだったのと、本当に全品おいしくて、撮影を忘れるぐらい食べてしまいました」

お話を聞かせてくれたボー・ディラン夫妻

ぜひ皆さまも一度、素敵なボー・ディラン夫妻が監修する料理をお楽しみください!

タイのDNAを京都から発信!

総支配人の山下誠さん

食事の後、ロビーに戻った紗月さんは総支配人の山下さんに恒例の質問を投げかけます。

山下さんにとって、『デュシタニ京都』とは?

「タイのDNAを京都から」と書かれた色紙

山下さんが色紙に書いたのは「タイのDNAを京都から」という言葉でした。

世界中から観光客が訪れる京都という土地で日本の伝統に触れながら、同時にタイのおもてなし文化を堪能できる、まさに”逆輸入ホテル”『デュシタニ京都』。

今回の訪問でも、日本にいながらして海外旅行気分を味わうことができました。

インタビュー中の紗月さん

9月で1周年を迎え、ここからさらに多くの人にその魅力を発信していってほしいと思います。

1日ホテルを案内してくださった山下さん。改めて、ありがとうございました!

山下さんと紗月さんのツーショット

紗月さんファン必見!オフショット

エキゾチックな訪問着姿にて、ホテルのシグネチャーレストラン『Ayatana』へ!
京都きもの市場 着物宅配レンタル フルセット27,500円(税込)

どんな料理が出てくるのかワクワクの紗月さん

どんな料理が出てくるのかワクワクの紗月さん

料理に合わせて選んでくれたワインも絶品でした

料理に合わせてお出しいただいたワインも絶品でした!

目にも鮮やかな料理がたくさん

目にも鮮やかな料理がたくさん

撮影を忘れて夢中になって食べました

思わず撮影を忘れて夢中に……

こだわりの料理を提供してくださったボー・ディラン夫妻にも心より感謝申し上げます!

こだわりの料理を提供してくださったボー・ディラン夫妻にも心より感謝申し上げます!

文章/苫とり子
撮影/弥武江利子

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