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着物の魅力とは「大久保信子さんのきもの練習帖」vol.21(最終回)

着物の魅力とは「大久保信子さんのきもの練習帖」vol.21(最終回)

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新しい年が始まりました。みなさんのなかには年末年始、着物を楽しんだ方も多いと思います。今回は私の歴史(?)を交えながら、なぜ着物が好きなのか、その魅力をお話しいたします。

2024.12.05

よみもの

和の習い事を始めよう 「大久保信子さんのきもの練習帖」vol.20

新年スタート!

大久保先生

新しい年が始まりました。

「一年の計は元旦にあり」といわれますが、私は大仰に構えずに、無理をせずゆったりした心で過ごしていきたい。

みなさんのなかには年末年始、着物を楽しんだ方も多いと思います。

今回は私の歴史(?)を交えながら、なぜ着物が好きなのか、その魅力をお話しいたします。

初めての着物体験は幼稚園

幼稚園のころ、家の近所に日本舞踊の先生の家があり通うことに。

その後、戦争がひどくなり、先生も辞められて自然消滅。終戦後、小学校1年生の時に学校が再開したんですが、お稽古なんてできる状況ではありませんでした。

中学生になり、通学路に日本舞踊の先生の家があることがわかり、稽古を再開しました。ここが着物を着始めた原点です。お稽古着は浴衣だったかしら。

自分で見よう見まねで着付けて……白地に紺の柄などが好みで、そのころから渋好みでした。でも、高校生になって勉強などもあり辞めてしまいました。

50代から本格的に日舞を習う

長いブランクがあったのですが、縁あって藤間流の先生と出合い、現在まで続けています。

おさらい会などでお客様へご挨拶する時には、色無地や付け下げに吉祥文様の袋帯というスタイルが多いでしょうか。

日本舞踊の世界は一見、華やかですが、みなさんの着物は出過ぎない色や柄でスッキリしています。私も品格のある装いを心がけています。

2022.12.02

よみもの

日本舞踊家 YÛKÔ FUJIMA 藤間裕凰さん(前編)「MariⅯaedaが訪ねる、パリで活躍する日本人」vol.7

2020.11.25

まなぶ

着物の種類と、初めての着物を「付け下げ」にするべき5つの理由

着付けの仕事は40代後半から

歌舞伎が大好きでよく観劇していたのですが、あるとき、

「あの舞台衣裳はどうやって着つけているんだろう?あんなに動いたりしても着崩れないで美しい!そのテクニックを知りたい!」

と思ったんです。そんな時に『東京時代衣装』という学校で学べることがわかり通うことに。10年ぐらい勉強しました。

大久保02

現場に行きたいなぁ~、と思っていたら、たまたま「雑誌で着付けをしませんか?」とお声がけいただき、そこからが着付けスタイリストとしての仕事のスタート。

いろいろな着物を目にして、あらためて着物って美しい、日本の民族衣装としてこんな素敵なものがある、その魅力を生かし、伝えたい!そんな気持ちで着付けていました。

これは今でも変わりません。

着付けは動きやすく、スッキリ美しく

心がけていることは、その人の体型にあった着付け。その人の良さを生かせる着付けを目指しています。

着物って、動いたときに美しいのも魅力のひとつ。

裾からほんの少し見える八掛の色や、羽織を脱いだ時に見える羽裏。何気ない所作が美しく見えるのも着物ならではだと思います。

私の着付けはできるだけ道具を使わず、昔ながらのやり方をしています。そこに、自分なりのエッセンスをプラス。着る方の個性を生かせるような着付けを常に考えています。

2024.06.22

まなぶ

【体型別】スッキリ見える着付けのコツ 「大久保信子さんのきもの練習帖」vol.14

だれでも似合うのが着物

着物が似合わない日本人はいない、と私は思っています。

大久保03

着物の魅力とは?と問われたら、一枚の布がどんな体型でもカバーして、そしてそれが人を魅力的に見せるところ、と答えます。

さらに、着物の中には四季が描かれ、風情を感じることさえできる。

あと、祖母や母、知人などから、着物を通じて思いを受け継げることも魅力のひとつなのではないでしょうか?

今はレンタル着物等もありますから、まずは着物って楽しい、と思ってほしいです。

「着物を着ることで、また違った世界が広がる」と、心より思っているのです。

まなぶ

「大久保信子さんのきもの練習帖」

こんなコーディネートが素敵!

コーデ1
コーデ2

構成・文/大澤はつ江
人物撮影/五十川満
商品撮影/京都きもの市場

ITEM

記事に登場するアイテム

【永治屋清左衛門】 最高級御召 「嵯峨野笹文」

【創業文化元年 菱屋善兵衛】 西陣織袋帯「白梅」

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