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祖父の形見を携えて。 キモノインフルエンサー りょうたす。さんの愛用品

祖父の形見を携えて。 キモノインフルエンサー りょうたす。さんの愛用品

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きものとの出会いから好みのスタイルまで、きもの愛を存分に語ってくださったりょうたす。さんの愛用品は、お父さまから譲り受けた、おじいさまの往診鞄。今回は、その中身を覗かせていただきました。

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祖父の往診鞄を日常使いする

真鍮の鍵がついた黒光りする鞄は、ルイ・ヴィトンのエピ。彼のおじいさまが往診の際に使っていたものだといいます。

真鍮の鍵がついた黒光りする鞄

祖父、父と医者である家系に生まれ、幼い頃には医師を目指していたこともあったりょうたす。さん。きものインフルエンサーとしての活動を始めてから、おじいさまの形見を持ち歩くようになりました。

「年代物だけど、古くない。きものにも馴染むので、気に入っています」

お気に入り

初公開!りょうたす。の七つ道具

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中に入っているのは、以下のとおり。

・財布
・扇子
・懐紙
・手拭い
・名刺入れ
・ペン、一筆箋
・眼鏡、コンタクト
・スマートフォン(イヤホン)
・リップ、ハンドクリーム、ミラー
・おやつ

中に入っているのは

舞妓さんへ、最大級のリスペクトを

京都が好きだというりょうたす。さんは今、とくに花街に魅せられています。

「去年の12月に、人生初のお座敷体験をさせていただきました」

花街にみせられて

そこで出会った芸舞妓さんたちの、お客さまをもてなす力に感服。

「昼間はお稽古、夜は芸を披露するという過酷なお仕事。ぼくと変わらない歳で、日本が世界に誇れる伝統の担い手である。それがもう、すごいことですよね。

ぼくがいま、一番尊敬している職業と言っても過言ではありません。かわいいとか好きではなく、リスペクトしかない!」

よみもの

令和の芸舞妓図鑑

そんな彼の想いが、鞄の中にも潜んでいました。

彼の想いが、鞄の中にも潜んでいました。

「彼女たちから教えられることが本当に多くて、花街は気づきと学びの宝庫です!」

和の文化を次世代へと継ぐ若き挑戦者として、あらゆるものから貪欲に吸収しようとする彼の心意気を垣間見たように感じたひとときでした。

若き挑戦者

几帳面すぎない濃やかさ

「ぼくの鞄の中には、人と話すためのアイテムが詰まってるんです!」

そう言いながら、どんどん中身を出していきます。

人と話すためのアイテムが詰まってるんです

「いま使っているハンドクリームは、ローラメルシエですね。お菓子はいつも数種類入っています。

丸眼鏡は伊達です(笑)。これをかけるだけで、コーディネートの印象が変わるので便利ですよね」

りょうたす。さん提供

提供/りょうたす。

仕切りは敢えてつくらず、きれいに揃えても立てた瞬間にはごちゃごちゃになるのは仕方のないことと、気にしない。

どこに何をという決まった配置もなく、そのときそのときで使い勝手の良いように入れていると、朗らかに笑って教えてくれました。

人に会うときはお手土産を欠かしません

「鞄には入らないことが多いですが、人に会うときはお手土産を欠かしません」

一筆箋も常に持ち歩いているというりょうたす。さんは、とにかく気配りの人。

人が好きで、話すことが大好きで、常にご縁に感謝している姿勢が、持ち物にもしっかり現れています。

持ってるだけで得するアイテム!

「他人様と食事に行くときは必ず懐紙を懐に忍ばせておきます。ティッシュ代わりにはもちろん、メモ用紙にもなるし、ちょっとしたお金を包むこともできるし、万能選手です。

なにより、紙一枚で品位を上げられるなんてお得でしかない! 20枚入って数百円ですよ?(笑)」

必ず懐紙を懐に忍ばせておきます

テーブルが汚れたときに店のおしぼりではなく、懐から出した懐紙でサッと拭く――それだけで、男前度(もちろん女性でも!)が3度は上がります。

「たったそれだけで、お?こいつやるな!とか、粋やな!って思ってもらえるなら、ラッキーじゃないですか? 洋服でも懐紙を手帳やバッグに入れておくと重宝しますよ。おすすめです!!」

りょうたす。さん

「きものと」読者のみなさま、新たな活躍の場を拡げ続けているりょうたす。さんの今後を、どうぞ一緒に見守ってまいりましょう。

りょうたす。さん

取材・構成/椿屋
撮影/松村シナ

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