きものと編集部（以下、編集）──
Hさんからは、お子さんの幼稚園のお迎えも着物で行くとお聞きしましたが、その際はポリエステルの着物で？　

Hさん──
絹のほうが好きなんですが、化繊素材が交じっている紬なんかは着やすいですね。幼稚園の帰りに公園に寄ることがあるんですけど、それだとラクですし、冬は洋服みたいにあたたかいですし。

Hさん──
あと最近思うのは、フォーマルなパーティには着物がラクだなと。

Tさん──
そうなのよ！ 世界中どこに行ったって日本人にとって着物に勝るものはないわよ！　

Hさん──
ですよね！ イブニングドレスだって、何百万もするようなものは買えないし。買えても、私たちそもそもイブニングドレス着こなせないし、と思って。

Tさん──
そうよ、デコルテどうするの（笑）。

Hさん──
フォーマルなパーティには着物が便利、と気づきました！ ドレスが多いなか少数派だからか、着物のほうが褒められるし。

Tさん──
そう！ 案外どんなパーティに行っても着物だとV.I.Pになっちゃうわよね。

Gさん──
勉強になります。

Hさん──
とくに海外のパーティーや商談だったらぜひ着物で！ 話がそこから始まるから、会話のきっかけに苦労しないし。

あと、着物を着ているとインターナショナルなパーティに誘われるようになります。会が華やかになるから着物で来て欲しいって。

Gさん──
海外で着物が着られたらカッコイイですよね。
もう4～5回は着物を着ておでかけをしているんですけど、まだまだ自分で着付けてはいないので、いつかは……！

編集──
最後に、”トールサイズの着物道”についてひとことお願いします。

Tさん──
小柄な舞妓さんが着るようなのだけが着物って思っていると、着物を着ない現代のトールサイズなみなさんには「自分には関係ないもの」って思われるかもしれないけれど、私たちみたいな高身長組がパーティでバーンとインパクトある格好をしているのを、若い人たちや、海外の人にカッコイイと思ってもらえたらいいな、と思います。

Hさん──
大きいからこそ、着こなせるコーディネートがある。むしろ、大きくないと着こなせないコーディネートにチャレンジしてみてほしいです。
柄が目立つものだったり、それこそ、柄がお端折り近くまでたっぷりとつけられている総柄のようなものまでも高身長だからこそ着こなせる。メリットを活かして着て欲しいですね。

Gさん──
私は身長166cmなんですが、今日お話しさせていただいて「もっと高さが欲しかった」って思います。高いとなんでも格好がつくなと。ですので、カッコイイを目指して着ていこうと思います！

Hさん──
とはいっても、高身長でも”かわいい”を諦めることはないですよね。Gさんはかわいらしいし。

Tさん──
着物業界にも高身長ユーザーへの対応幅を広げてもらってね。

Hさん──
そうですね、一目惚れした反物で、私のサイズだと裄とれませんっていわれることほどショックなことはないので（笑）。