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仁和寺の見どころは? 「金堂」や遅咲きの「御室桜」、周辺スポットも解説

仁和寺の見どころは? 「金堂」や遅咲きの「御室桜」、周辺スポットも解説

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仁和寺の境内には、国宝の金堂や重要文化財の五重塔、遅咲きの桜「御室桜」など、多くの見どころがあります。周辺には、龍安寺などのお寺や人気の和菓子屋さんなど立ち寄りたいスポットもたくさん。ぜひ、着物で訪れてみてください。

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仁和寺は、世界遺産にも登録されている京都を代表する寺院のひとつ。京都を代表する桜の名所としても知られており、中門内の西側一帯に咲く遅咲きの桜「御室桜」は有名です。

仁和寺周辺には、金閣寺や龍安寺をはじめとした観光名所や人気の和菓子屋さんなどもあり、徒歩や自転車での散策にも最適です。

今回は、仁和寺の見どころや周辺の名所や、仁和寺に似合う着物についてご紹介します。

総本山仁和寺って?

仁和寺

仁和寺は、京都市右京区御室にある真言宗御室派の総本山寺院です。まずは、仁和寺の基本的情報と歴史について紹介します。

仁和寺の基本情報

名称 総本山仁和寺
住所 京都府京都市右京区御室大内33
電話番号 075-461-1155
拝観時間 9:00~17:00(12月~2月は16:30まで)
アクセス 京都市バス、JRバス「御室仁和寺」下車すぐ
公式URL https://ninnaji.jp/

仁和寺の歴史

仁和寺は888(仁和4)年に創建され、皇族が住職を務める門跡寺院として最高の格式を誇っていました。904(延喜4)年、宇多法皇が皇族の住居である「御室」を仁和寺に作り、移り住んだことから「御室御所」とも呼ばれるようになりました。

応仁の乱によって仁和寺は伽藍のほとんどを焼失し、1646(正保3)年に再建されました。再建時には徳川家光から五重塔などの寄進を受けたほか、皇室からも紫宸殿や清涼殿などの建物を下賜されています。現在の仁和寺の建物は、ほとんどがこのときに建てられたものです。

江戸時代末期の1867(慶応3)年、門跡を務めていた親王が還俗し、仁和寺は門跡寺院としての歴史に幕を下ろしました。

1994(平成6)年には「古都京都の文化財」としてユネスコの「世界遺産」に登録され、現在は国内外から多くの拝観者が訪れる観光スポットのひとつになっています。

仁和寺の見どころ

きぬかけの路から望む二王門

仁和寺の二王門

仁和寺の門「二王門」は、きぬかけの路と呼ばれる観光道路に面しています。重要文化財に指定されていて、知恩院の三門、南禅寺の三門と並ぶ京都3大門のひとつに数えられています。

18.7メートルもの高さを誇り、きぬかけの路から見上げると迫力たっぷり。二王門の名前の由来になった阿吽の金剛力士像が門の左右に配置されています。

この門は江戸時代に再建されたものですが、平安時代の伝統にのっとった、装飾が控えめでシンプルな「和様」と呼ばれる様式で作られているのも特徴のひとつです。

重要文化財「五重塔」

仁和寺の五重塔

仁和寺の五重塔は、1644(寛永21)年に、徳川家光の寄進により建立されました。

高さは36.18m。境内でもひときわ高い五重塔は、境内の桜や新緑、紅葉にもよく映えます。各層の幅にあまり差が見られない、江戸期の建築様式を今に伝える建物です。

内部には大日如来などが安置され、柱には仏や菊花文様が描かれています。内部は通常は非公開ですが、折に触れて特別公開が行われます。

国宝「金堂」や鐘楼

仁和寺の金堂

国宝の金堂は、仁和寺の本尊、阿弥陀三尊を安置するお堂です。御所から下賜された紫宸殿を移築したもので、現存する最古の紫宸殿でもあります。内部は通常非公開であるため、内部を拝観したい場合は特別拝観などの機会を待たなければいけません。

金堂の屋根瓦の上には亀に乗った老人の像が置かれています。この老人は黄安仙人。3000~4000年にしか顔を出さない亀の顔を3~4回見たという伝説を持つ、長寿を象徴する仙人です。

また、金堂の西側には鐘をおさめた鐘楼があります。壁で四方を取り囲んでいるため内部の鐘は見えませんが、朱塗りの高欄を使った2階建ての華やかな建物です。

※高欄……手すり

遅咲きの桜「御室桜」

仁和寺に咲く御室桜

仁和寺は桜の名所としても知られていますが、なかでも中門内の西側一帯に咲く「御室桜」は、ソメイヨシノの盛りが過ぎた頃から咲き始める遅咲きの桜として有名です。

歴史は古く、江戸時代の京都名所案内『京城勝覧(けいじょうしょうらん)』にも紹介されています。京都の桜シーズンのラストを飾る桜として、地元の人からも親しまれています。

おすすめ周辺情報

1. イギリス女王も魅了した石庭は必見。世界文化遺産「龍安寺」

龍安寺の石庭

仁和寺から歩いて20分程度のところにある龍安寺は、仁和寺同様、古都京都の文化財として世界文化遺産に登録されている寺院です。

龍安寺のなかでも特に有名なのは、白砂が敷き詰められたなかに大小15の岩を配置した石庭です。1975(昭和50)年にイギリス女王エリザベス2世がこの庭を訪れたことをきっかけに、「ロックガーデン」として世界中に知られるようになりました。

2. 仁和寺のすぐ目の前!ランチにおすすめ「そば沙門」

「そば沙門」は、仁和寺の二王門斜め向かいにあるそば屋さんです。メニューはそばや丼物が中心です。

刻んだ油揚げと九条ネギを卵でとじてごはんにのせたご当地丼「衣笠丼」もあります。仁和寺の近くにある衣笠山には、夏に雪景色が見たいと言い出した宇多天皇のために、山を白絹で覆ったという言い伝えがあります。一説によると、ごはんの上にふんわり油揚げやネギを乗せた姿が衣笠山の言い伝えのようだということでこの名前がつけられたそうです。

アクセス 【電車】
嵐電御室仁和寺駅より徒歩3〜4分
【バス】
御室仁和寺バス停 徒歩1〜2分
住所 京都市右京区龍安寺塔ノ下町5-17
電話番号 075-748-0272
営業時間 11:00~16:00
定休日 水曜

参考:https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260402/26031791/

3. 囲碁の対局で出たお菓子で有名に!「御室和菓子いと達」

「御室和菓子いと達」は、仁和寺から歩いて10分程度の住宅地のなかにある和菓子屋さんです。人気商品の「くま最中」は可愛いくまの形の最中で、仁和寺で行われた囲碁の対局にて人気棋士がおやつとして食べたことがきっかけで話題になりました。

ラインナップのなかには、和菓子のほかに、北欧菓子の「フィーカ」などもあります。ちょっとした手土産やお土産を買うのにもおすすめのお店です。

アクセス 【電車】
京福電鉄北野線 「妙心寺駅」より徒歩4分
JR嵯峨野線「花園駅」より徒歩20分
【バス】
西日本JRバス 高雄・京北線「御室東」から徒歩2分
京都市バス59号系統 「御室」 徒歩2分公式
住所 京都市右京区龍安寺塔ノ下町5-17
電話番号 075-203-6243
営業時間 10:00~17:00
定休日 水曜・日曜(祝日問わず)
URL https://itotatsu.com/

参考:
https://itotatsu.com/
https://maidonanews.jp/article/14515202

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「京都できもの、きもので京都」コラム一覧

仁和寺に行くなら!こんな着物がおすすめ

仁和寺は、江戸末期まで門跡寺院としての格式を誇り、最も古い紫宸殿を金堂とする歴史ある寺院です。着物で訪れるなら、ぜひこんな着物でいかがでしょうか。

柄は伝統的な古典文様、春なら明るい色、夏なら鮮やかな色というように、季節に合わせたものを選んでみてはいかがでしょうか。

季節感を重視した上品な小物や帯をコーディネートしてしっとり落ち着いた雰囲気を演出すると、仁和寺の雰囲気にもなじむでしょう。

桜の季節に着用する「枝付き桜柄の着物」

まずは「御室桜」にちなんだ桜柄の着物。

こちらは訪問着ですのでカジュアルに訪れるお寺散策には少々格が高くなってしまうかもしれませんが、ぜひご参考までに。

ここで少し桜柄の着物について。

お花見には桜柄の着物で、と考える人もいるかもしれません。桜の柄の着物を着る季節は春が定番とされていますが、桜は日本を代表する花でもあるので、着物の種類によっては一年を通して着用することができます。ただし、枝や葉がついた桜柄を選ぶ場合は、少し注意が必要です。

枝や葉がついた桜柄は、写実的な柄です。着物の場合、写実的な柄は、模様になっている季節がやってくる前に着るものとされています。この背後にあるのは、着物の柄がどれほど美しくても、本物の美しさには敵わないという考え方。本物の美しさが楽しめる時期なのだから、そちらを楽しみましょう、着物の柄に取り入れるのはかえって野暮ですよ、と昔の人は考えたのです。

2023.02.11

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桜柄の着物が着られる季節とは?気を付けるべきポイントやマナーを徹底解説!

具体的には、1月頃から桜が咲き始めるまでの時期が最適。本物の桜が咲き始めたら、枝付きや葉がついた桜柄の着物は避けたほうが良いでしょう。

とはいえ、最近は着物の柄についての考え方も多様になってきているので、桜の時期に桜の枝や葉が描かれた着物を着る人も増えています。

ただし、着物に詳しい人や目上の方と一緒に出掛ける場合や、フォーマルなシーンで着用する場合などは、それぞれのシーンにおけるマナーを守ったコーディネートを楽しむと、着物でのお出かけをより楽しんでいただけるでしょう。

2022.03.18

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日本の国花は桜? それとも菊? 「きくちいまが、今考えるきもののこと」vol.48

友だち同士での散策など、カジュアルなシーンにぴったりな着物が紬です。落ち着いたものから、華やかなもの、モダンな色使いや柄のものまであり、個性的な装いを表現できるのが特徴です。

紬の着物は絹織物ですが、正絹で織られる「やわらかもの」と区別して「かたもの」とも呼ばれます。言葉通り、手触りや質感が正絹に比べて堅く、素朴で粋な印象を与えます。

また、おしゃれ着として位置付けられる紬は、礼装では着用しないぶん自由度が高く、帯や着物など合わせる小物によってコーディネートの幅が広がるのも魅力です。

よく、織りの着物には染めの帯、染めの着物には織りの帯などといわれますが、紬は織り、染めどちらの帯を合わせてもかまいません。合わせる帯も、半幅帯、名古屋帯どちらでも大丈夫です。

まなぶ

「着物コーディネート」コラム一覧

仁和寺や御室桜を楽しむならぜひ着物で!

長い歴史と高い格式を持ち、世界文化遺産にも登録されている仁和寺。遅咲きの桜「御室桜」も有名なので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。仁和寺の雰囲気に合った着物で訪れると、歴史や格式をいっそう感じられることでしょう。

今回紹介したおすすめの着物を一例に、ぜひ着物で仁和寺やその周辺の散策をお楽しみください。

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